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ヒューマンドキュメント

商品設計・開発[回路]/諏訪敦也

ヘルスケア分野で新たな領域に挑戦。
一つひとつを着実に、成長につなげる

諏訪敦也  
PROFILE
●諏訪敦也(すわ あつや)
映像商品開発部ヘルスケア商品開発課。2020年入社。大学院電気情報工学専攻修了。モットーは「決めたことをやりきる」

"開発にはチーム力"。その重要性を痛感した半年間

私は現在医療機器に搭載するヘルスケアモニターの開発を担当しています。仕事の難しさは、手がける医療機器に応じた多種多様な基準、例えば、静電気によるノイズで誤動作を起こさないといった基準をクリアすること。そのためにいつも頭を悩ませていますが、中でも忘れられないのが入社1年目の秋です。ヘルスケア商品開発課に配属されたばかりの頃、ある一つの対策を任されました。電源を入れてみたところ、モニターの表示が点滅してしまう問題が発生したのです。
トラブルの原因は、映像を映すための電気信号か、電源を起動する仕組みのどちらか。あたりを付けながら検証を重ねたものの、なかなかうまくいきません。パネルメーカーに問い合わせ、それでも一向に糸口さえつかめない日が続きました。新入社員ということもあり、改善の期間は十分に与えてもらったのですが、ひと月、ふた月と時間だけが過ぎていくと、正直、「直らないのでは」とあきらめかけたことも事実です。
そんな時、新人エンジニアだった私をサポートしてくれたのは、同じフロアで働く上司や先輩エンジニアでした。上司や先輩にヒントをいただき、原因が電源を立ち上げる速度にあることが分かりました。そこからコンマ何秒単位で調整を重ね、改善に着手してから半年後、ついにトラブルを解消できたのです。
もしかしたら、エンジニアは一人でコツコツと開発に取り組むものというイメージを持っている方もいるかもしれません。ですが、EIZOは違います。多くの技術者がそれぞれの武器を手に挑むことで、決して一人では実現できない大きな力を発揮します。入社1年目、チーム力の重要性を、身をもって勉強できたことは私にとって貴重な財産と言えます。

オーディオ機能搭載の電気回路を設計中

目標は幅広い提案ができるエンジニアになることです。理想像は直属の上司ですね。要求される基準にただ応えるのではなく、豊富な知識と技術でよりよい方法をクライアントに提案している場面をよく見かけます。
とはいえ、一段飛ばしで目標にたどり着けないことは分かっています。まずは目の前の仕事に全力を尽くすことが大切です。私は今、ヘルスケアモニターにオーディオ機能を搭載するための回路設計を担っています。単に音が出ればいいわけではなく、心音などを聞きやすいよう、品質を確保する必要があります。EIZOのヘルスケアモニターにとって、オーディオ機能は新しい領域ですが、ここでもカギとなるのは「チーム力」。オーディオ機能を搭載する「FlexScan(一般ビジネス向け)」を担当する先輩などにアドバイスをいただきながら開発を進めています。
入社1年目から責任ある仕事を任されるのはEIZOの社風でもあり、若手にとっては大きなやりがいです。ぶつかる壁は決して低くありませんが、一つひとつを懸命に乗り越える中で着実に成長していきたいと思います。

[この内容は 2023年2月にインタビューしたものです]

諏訪敦也への一問一答

Q. 学生時代に打ち込んでいたことは何ですか。
A. 力を入れていたのはアルバイトです。個別指導の塾講師として小学生から高校生を担当していました。一人ひとりとしっかりと向き合う中で、自然とコミュニケーション能力も高められたと感じています。
 
Q. EIZOへの入社動機を聞かせてください。
A. エンジニア職で働きたいという考えは決まっていました。そのうえで新しいことに取り組むことができ、かつ品質にも高い意識を持って開発に挑戦する企業を探していました。その中の1社がEIZOです。そして、EIZOの社員に話を聞けるイベントに参加した時、自身の開発について熱心に語る姿を見て、私も「ここで働きたい」と強く思ったのです。
 
Q. あなたのモットーは何ですか。
A. 「決めたことをやり切る」という意識は常に持っています。やはり途中で投げ出してしまうのは嫌ですよね。どんなに厳しく、くじけそうになる道でもあきらめたくありません。学生の皆さんも後悔しないよう、勉強も就活もぜひやり切ってください。

 

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