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自分自身のスキルアップが、
チームの成長につながっている。
PROFILE ●宮村圭祐(みやむら けいすけ) 映像技術開発部アプリケーション開発課。2020年入社。機械工学部卒業。モットーは「好きこそものの上手なれ」 |
新たなアプリケーション開発に注力
入社から3年、私が手がけているのは、医療機関で用いるモニターを結ぶアプリケーション「RadiNET Pro」の開発です。医療機関では、レントゲンやMRIなどで撮影した画像が診療に役立てられています。忠実な画像表示が求められ、当社ヘルスケア市場向けモニターは幅広いラインナップがあることから診察室や検査部門、手術室といった院内のさまざまな場所に設置されています。とはいえ、モニターがあれば十分ということではなく、高い表示品質を維持していくためにはソフトウェアが重要です。いくつものモニターをサーバーやネットワークを活用して効率的に一元管理するのが「RadiNET Pro」。EIZO社内でも開発に乗り出してからまだ歴史が浅く、これから世界に向けて売り込んでいく領域と言えます。
そんなこともあり、入社1年目から開発の最前線に立つ日々はとても充実していました。ただ、同じくらい難しさも肌で感じています。「障害が発生した」。その日は休日でしたが、グループリーダーからの電話を受け、会社に駆け付けました。私を含めた開発メンバー3人で原因を探りましたが、原因が突き止められません。翌日も、翌々日も頭をフル回転させたものの、完全復旧には至らず。何とか原因を突き止めて、数日後にはサービスを再開できましたが、(一部欠損したデータもあり)お客様に多大なご迷惑をかけてしまいました。サービスが再開すれば解決というわけではなく、その後も原因の抜本的な解決に2カ月ほどかかり、決して忘れられない苦い経験となりました。
難関資格取得が大きな自信に
この失敗を自分自身の経験だけで終わらせたくはありませんでした。「どこに問題点があったのか」「防ぐためにはどうすればいいのか」。今回の問題の根本にあった技術分野について改めて勉強し、自身が得た知識をチームで共有すべく勉強会を開催しました。その場には「RadiNET Pro」のチームメンバーだけでなく、アプリケーション開発を担う他チームの社員にも参加してもらいました。アプリ開発部門全体の財産として生かしたいと考えたからです。
EIZOにとってWebアプリの開発は、まだ足を踏み入れたばかりの段階と言えます。半面、自分自身の成長がそのままチームの開発力の底上げにつながります。目に見えて成長を実感できるのは大きなやりがいで、資格取得にも全力で取り組んでいます。その一つが、情報処理技術者試験のレベル区分で最上位に分類されるデータスペシャリストです。しかし、この分野に専門的に携わるようになったのはEIZOに入社してから。仕事を終え、帰宅してからも、食事とちょっとした息抜きを除いて試験対策に時間を割きました。おかげで入社2年目、1回目の挑戦で無事に取得することができ、エンジニアとして自信になりました。
もちろん、まだまだ先輩やメンバーに頼ることは少なくなく、よりレベルアップしていく必要性を感じています。そして、自身の成長をチームに還元し、さらに上のステージへと押し上げていく。開発チームを牽引するエンジニアとなることが私の目標です。
[この内容は 2023年2月にインタビューしたものです]
宮村圭祐への一問一答
Q. | 学生時代に打ち込んでいたことは何ですか。 |
A. | 高専時代の5年間、学園祭の実行委員会に所属していました。やはりものづくりが好きなんだと思います。学園祭で使う小道具や案内版の製作を担当しました。そんなこともあってか、学年を越えたつながりは今でも深く、私自身の財産にもなっています。 |
Q. | EIZOへの入社動機を聞かせてください。 |
A. | 高専卒業後に進学した大学では、ソフトウェアについて学びました。この技術を生かせるよう、ソフト開発ができるメーカーに就職したいと考えており、希望と合致した就職先がEIZOでした。冬のインターンシップに参加したことも決め手の一つ。若手からベテランまでオープンな雰囲気の中で開発に臨んでいる様子を目にし、働きやすさを感じました。 |
Q. | あなたのモットーは何ですか。 |
A. | 「好きこそものの上手なれ」という言葉が好きです。取り組むのであれば、やはり楽しいと思えることに力を注ぎたい。自分自身にとって無我夢中で挑戦できるのが、アプリケーションの開発だったのです。 |