地球

社員インタビュー商品設計・開発[映像プロセッサ]/T.O.

T.O.

映像技術のコアに触れる、
FPGA開発の日々に充実感

PROFILE

2021年 大学院で情報工学を修了し、EIZOに入社。映像技術開発部ASIC開発課に配属となる

クリエイティブワークに関わる特定回路を設計

大学で画像処理についての研究に明け暮れ、画像・映像技術に関わる企業を中心に就職活動をしていました。EIZOでいま、その分野にどっぷりと浸かる毎日に大きな充実感を感じています。
手がけているのは、特定用途向けの集積回路設計です。ASICやFPGAと呼ばれるチップに書き込む、画像処理を制御する回路のプログラミングをしています。多種多様な製品ラインアップを誇るEIZOブランドの中で、特に私が担当しているのはクリエイティブワーク市場向けのモニターです。映像に対する色味や輝度などのカラーマネジメントが極めてシビアな世界であり、開発に対するプレッシャーはもちろんあります。ただ、それ以上に、技術者として映像技術のコアに触れるやりがいの方が何倍も大きいです。入社3年目の若手であっても、次代の映像ソリューションに関わる挑戦ができる土壌がEIZOには整っています。
ちなみに、ASIC開発課の仕事は、開発フローで見ると上流にあたります。その後、さまざまな部門を経て製品として日の目を見るには、数年単位のスパンがかかります。いま情熱を注ぐFPGAを搭載した製品がリリースされるのは、もう少し先のことになります。その時、製品を手にしたユーザーの皆さんがどのような反応を示してくれるだろう――。今から楽しみです。

コミュニケーションが活発な開発現場

皆さんは開発の最前線と聞くと、どのような職場をイメージしますか。寡黙に作業する光景を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、EIZOは少し違います。ASIC開発課は明るく、気さくな人ばかりかも。社員ごとに担当は決まっているものの、情報共有が活発で、何気ない会話をきっかけに緊急のミニミーティングが始まることもよくあります。黙々と一人の世界で孤独に開発している印象は全くありません。
上司や先輩にも話しかけやすく、いつも相談に乗っていただいています。今はまだ教えてもらうことばかりですが、将来、誰にも負けない技術も知識も身につけたエンジニアになることを目標にしています。そのためにも、小さなチップだけを眺めていてはいけません。ASICやFPGAを組み込み、製品としてカタチにしていくには、ファームウェアやハードウェアなど、さまざまな開発部門と結び付いていくことが不可欠です。自身の業務だけでなく、関連するすべての工程も踏まえた設計ができる技術者へ。いくつものステップを全速力で駆け上がっていきます。

一問一答

学生時代はどんなことに打ち込んでいましたか。
研究では画像のフィルタリングの高速化技術を追究していました。サークル活動も思い出深いですね。バスケットボールサークルに入っていました。メンバーには他大学の学生もおり、つながりが広がりました。
今までで一番の失敗談を聞かせてください。
入社2年目のことでした。バグを残したまま、次の開発工程へと回してしまいました。「正常に動かない」。すぐにトラブルが分かり、設計し直すことに。やや複雑なコーディングが求められた回路だったのですが、しっかりと確認していれば防ぐことのできた失敗でした。教訓として胸に刻んでいます。
あなたのモットーは何ですか。
「継続は力なり」ですね。中学生の頃、最後の一人になるまで居残り練習するほど、野球に打ち込みました。すると、最終的にはレギュラーの座をつかむことができたのです。以来、この言葉が私のモットーになりました。