再現性を追求した画質

医用画像をDICOM規格（GSDF）に基づいて再現

工場で1台ずつ表示の測定を行い、すべてのモニターの階調をDICOM規格（GSDF）に準拠するよう調整のうえ出荷します。さらに、システム起動後、素早く輝度を安定させる機能と、周囲の温度や経時による輝度変化を自動補正する機能を搭載。安定した輝度と階調で医用画像を再現します。

内蔵センサーで簡単キャリブレーション

モニター品質管理ソフトウェア簡易版RadiCS LE（同梱）とベゼル部に内蔵のキャリブレーションセンサー（IFS: Integrated Front Sensor）を使用することで、センサーの取付け取外しの時間と手間をかけず、DICOM規格（GSDF）準拠のキャリブレーションを実現します。

WS電源オフでも省エネキャリブレーション

• モニターのバックライトセンサーを利用した簡易キャリブレーションにも対応しています。

解像度2メガピクセルの表示が可能

画像診断用モニターは、読影する医用画像のサイズに合う解像度のものを選ぶことをおすすめします。解像度2メガピクセル（横1200 x 縦1600ピクセル、約200万画素）対応のMX217は、CTやMRI、X線写真の表示が可能です。

画像観察の効率化を支援する機能

モノクロとカラーをハイブリッド表示

Hybrid Gamma PXL機能は、同一画面内のモノクロとカラーをピクセルごとに自動判別し、それぞれ最適な階調で表示します。これによりCTやMRI、X線写真のモノクロ画像はDICOM規格（GSDF）に、3D画像解析や核医学、超音波、内視鏡のカラー画像はガンマ2.2に対応した階調で再現でき、同一画面上で表示する際の作業の効率化が期待できます。
 

視覚評価 EIZOは、国家公務員共済組合連合会 熊本中央病院と共同で、「Hybrid Gamma PXL機能」を搭載したRadiForceモニターを使用して視覚評価を実施しました。機能のオン/オフ時を比較した結果、画像観察精度に影響を与えない、つまり差異はなく安全に使用できることが明らかになりました。また内視鏡や核医学などカラー画像の表示時には機能をオンにしたほうがオフ時よりも37％優位である、つまり画像観察しやすいという実証を得ました。 White Paper 「Hybrid Gamma PXL機能の視覚評価について」 [PDF]

優れた鮮鋭度と長期安定性の両立

医用モニターの運用輝度を長期間安定して維持する方法として、画面の高輝度化があります。しかし、高輝度を達成するために液晶パネル上の画素の開口率を上げると、鮮鋭度が低下する弊害が生まれます。EIZOの独自技術を活かしたSharpness Recovery機能は、ノイズを発生させることなく鮮鋭度を保ちながら高輝度化を実現し、長期にわたり安定した性能を発揮します。

画像の鮮鋭度を数値であらわすMTF測定で、Sharpness Recovery機能のオン/オフ時を比較した結果、オンにした時のほうが、例えば2ピクセルごとのラインペア表示（空間周波数0.926 cycles/mm）においては、鮮鋭度を50％以上回復します。

• 臨床評価「Study to Demonstrate Efficiency of Sharpness Recovery [PDF]」

作業ワークフローを円滑にする

医用画像撮影装置（モダリティ）のデジタル化や性能向上により、医用画像観察者1人当たりの画像観察件数は増加傾向にあります。増加する医用画像観察者の負担を軽減するため、画像観察環境を快適にし、画像観察ワークフローを円滑にするEIZO独自のWork-and-Flow機能を開発。RadiForceモニターと同梱ソフトウェアRadiCS LEとの組合わせで、Work-and-Flow機能を利用できます。

 

表示画像に合わせて縦・横自由自在 モニター品質管理ソフトウェア簡易版RadiCS LE（同梱）をインストールし設定すると、Image Rotation Plus機能とモニターに搭載した重力センサーの連動により、モニター部の縦・横方向に合わせて画面表示が自動で切替わります。

動画でもう少し詳しく

使いやすさを追求

曲線デザインで安心感を創出

患者やモニターを使用する医療スタッフの心理的不安や緊張を和らげ、安心感を与える筐体デザインを採用。角を丸くし、背面に優雅な曲線を用いています。

シンプルな配線

DisplayPort入出力端子を搭載し、デイジーチェーン（数珠つなぎ）接続に対応します。複数モニター使用時にシンプルな配線を実現します。

• デイジーチェーンに対応したグラフィックスボードが必要です。

RadiForceモニターをDisplayPortデイジーチェーンで使用する際の互換性

導入時、導入後のサポート

受入試験の負荷軽減

（一社）日本画像医療システム工業会（JIRA）ガイドライン（指針）である「医用画像表示用モニタの品質管理に関するガイドライン JESRA X-0093（管理グレード2）」の受入試験を製造工程にて実施し、その出荷試験報告書を同梱。お客様のモニター品質管理作業の負担を軽減します。

• 「医用画像表示用ディスプレイの受入試験及び不変性試験に関するガイドラインJESRA TR-0049」で品質管理する場合は受入試験が必要です。

「医用画像表示用モニタの品質管理に関するガイドラインJESRA X-0093」について詳しくはこちら

輝度の維持保証

輝度180 cd/m²の維持を20000時間保証します。これにより、「医用画像表示用モニタの品質管理に関するガイドライン JESRA X-0093」の管理グレード2に対応したモニターとして長期間安心してご使用いただけます。

5年間保証

購入後5年間、無償のセンドバック修理サービスを提供します。これにより、保守や修理費用のランニングコスト削減に貢献します。

保証内容について詳しくはこちら

環境課題への取組み

再生プラスチックを外装に活用

製品の外装に再生プラスチックを約18％以上使用しています。使用済みプラスチックをリサイクルした再生プラスチックを活用することで、廃棄プラスチックの削減に貢献、限りある資源の有効活用、資源循環を推進します。

パルプモールド緩衝材を梱包に活用 輸送時の衝撃から製品を保護する梱包の脱プラスチックを推進しています。モニターは、発泡スチロール緩衝材の代わりに段ボールや新聞紙をリサイクルしたパルプ緩衝材で保護し、ケーブルはビニール袋の代わりに紙で保護しています。

その他にも以下の取組みを実施しています。

• ハロゲンフリーのプリント基板を一部使用

SDGsへの貢献

EIZOグループは、映像を通じて豊かな未来社会を実現するため、SDGs（持続可能な開発目標）の達成に取組んでいます。

■環境に配慮した製品を提供 EIZOのヘルスケア向け製品は、医療現場で要求される高性能や高機能を備えつつ、リサイクル材や低環境負荷部材を使用するなどの環境配慮設計を行うとともに、温室効果ガス（GHG）排出を抑制する低消費電力設計です。また、使用済み製品は、回収リサイクルを行っています。部品・材料調達から製造、輸送、ユーザーでの使用、廃棄まで、製品ライフサイクルのあらゆる段階で資源の効率的・循環的な利用を図ることで、環境負荷を低減します。 当社は、国内全生産拠点において100％再生可能エネルギーを使用しています。 詳しくはこちら
■医療の質・安全の向上へ貢献 医療の現場では、一人ひとりに最適な医療の提供を目指した取組みが進められています。当社は「Making Each Life Visual」というメッセージのもと、膨大な医療情報を「まとめ・つなぎ・生かす」ヘルスケアソリューションを展開しています。これにより、最適な画像・映像環境の構築を推進し、医療現場における診断・治療の効率化、精度向上、そして安全性の向上を支援しています。 詳しくはこちら

• 当社のサステナビリティの取組みはこちら

製品仕様書ダウンロード [PDF]

製品カタログ

ヘルスケア製品カタログ 14.7 MB

 

RadiForce MX217 1.98 MB

 

製品仕様書

MX217

 

取扱説明書

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MX217 取扱説明書	786 KB
MX217 設定マニュアル	2.35 MB

互換性情報