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液晶モニターには長時間同じ画面を表示すると、その画面が残像となる特性があります。 これはCRTモニターで言われていた焼き付き現象 (表示画面がCRT表面に永久に焼き付いてしまうもの) とは異なり、表示画面を変えたり、本体の電源を切ることで取り除くことができます。
残像発生原理
液晶パネル内部の液晶層には、少なからずイオン性不純物が存在しています(上図)。 一方液晶モニターは、液晶パネルに電圧をかけることで階調表示を調整していますが、この電圧により、イオン性不純物がガラス電極近辺に堆積してしまいます(下図)。 堆積した不純物は、電圧がなくなってもわずかに電圧を形成するため、階調表示に影響を与え、残像として見えてしまいます。
このように、原因としては画面の一部分にイオン性不純物が堆積しているだけなので、電圧の掛け方を変える、つまりは表示する画面を別の画面にしたり、電源を切ったりすることで、 この不純物が液晶層内に拡散されていけば、残像が無くなっていくことになるのです。