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推奨解像度
モニターの仕様表には「推奨解像度」が書かれていますが、これは何のことでしょうか?また「推奨解像度」以外の解像度を表示した場合にどのようになるのでしょうか?特に、縦:横の比率が異なる解像度の画像を表示した場合にどうなるのか、気になるところです。
液晶モニターでは画面を構成する「画素数」、言い換えると「点灯するポイントの数」が決まっており、その「画素数」が「推奨解像度」となっています。たとえば「1920×1200」の推奨解像度を持つモニターというのは、横1920列(ドット)、縦1200行(ドット)の画素を点灯(あるいは消灯)させることによって画像を表示する、ということになります。では、ここに「推奨解像度」と異なる解像度、特に縦:横の比率が「推奨解像度」の比率と異なる画像を表示した場合にどのように表示されるのでしょうか?推奨解像度が「1920×1200」(横:縦=16:10)の液晶モニターに「1280×1024」(横:縦=5:4)の画像を表示した場合を例にとって考えてみましょう。
推奨解像度1920×1200のモニターに1280×1024の画像を表示した場合
ノーマル表示(等倍表示)の場合
ノーマル表示(等倍表示)の場合は、表示する1280×1024の解像度を持つ画像をそのままの画素数、つまり横1280列、縦1024行の画素を使って表示することになります。このとき、横1920−1280=640列、縦1200−1024=176行の画素は点灯しない、ということになりますので上下左右に黒い部分ができます。 |
拡大表示の場合
拡大表示の場合は、表示する画像の「5:4」という縦横の比率を保ったままで拡大します。この場合、縦1200/1024=1.171875倍に拡大されますので、横1280×1.171875=1500列、縦1200行の画素を使った表示となります。こうすると画像の歪みはありませんが、横1920−1500=420列分の画素が点灯しないので、左右に黒い部分ができてしまいます。また、画像が引き伸ばされますので、ノーマル表示と比べてぼやけた表示となります。 |
フルスクリーン表示の場合
フルスクリーン表示の場合は、横1280列の画素を1920列の画素で、縦1024行の画素を1200行の画素で表示するため、5:4であるはずの画像の縦横比率は16:10に変わります。その結果、例えば円形を表示した場合に、横長の楕円形になってしまいます。また、画像が引き伸ばされますので、ノーマル表示と比べてぼやけた表示となります。 |
「推奨解像度」以外で使うと画質の劣化も否めません。説明したように、液晶モニターはフルスクリーン表示や拡大表示などで推奨解像度以外の解像度を表示させると、たとえば1つのドットで表示すべき情報を2つの画素で表示する部分も必要になるため、当然のことながら、シャープさは失われます。画質の劣化は否めないので、やはり液晶モニターにおいては「推奨解像度」どおりの解像度で表示するのが最適といえます。
モニター解像度の設定方法
OSのディスプレイ設定の変更方法を参照ください。
画素ピッチ
「画素ピッチ」とは、【画素と画素の距離】のことです。液晶モニターの画素同士はぴったり隣り合っているので、【一つの画素の大きさ】と考えることもできます。この画素ピッチ、画素の大きさが大きければ、表示される画像も大きくなります。
画素ピッチの違い(イメージ)
画素ピッチが大きい
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たとえば、左記の一つの正方形が画素だとして、画素ピッチの大きな上のモニターと、画素ピッチが小さな下のモニター。同じ矢印の画像を表示してみたところ、使用している画素の数は一緒ですが、画像の大きさは画素ピッチの大きな上のモニターの方が大きくなります。つまり同じパソコンからのデータを表示しても、画素ピッチの違いにより、文字の見え方(大きさ)は異なるということです。 これから考えると、画面サイズが大きいモニターでも画素ピッチが小さければ、画面サイズが小さく画素ピッチの大きいモニターと比較すると、文字のサイズは小さく見えてしまうということになります。 |
拡大時のイメージ
左の画像を拡大 ⇒ 右の画像 |
推奨解像度よりも低い解像度の画像を拡大表示やフルスクリーン表示で表示する場合、左記のイメージ図のように画像が拡大されます。 画像は大きくなりますが、本来1つの画素で表示すべき情報を複数画素で表示するといった拡大処理が施され、画像が粗く見えたり、文字や画像の周りがぼやけて見えたりすることもあります。 |