地球

社員インタビュー生産技術/H.T.

H.T

EIZO品質を守り、より効率的に。
さらなる高みを走り続けていく

PROFILE

2016年 機械工学科を卒業し、EIZOに入社。製造部生産技術1課に配属

改善や設備導入で目に見える効果を

学生時代、就職活動の一環でEIZOの工場を見学する機会がありました。「あっ、レベルが高い」。通っていたのが高専で、それまでにもいろいろなメーカーを訪れていたこともあって、一目見ただけで違いを感じたんです。機械化が進み、働く製造スタッフ一人ひとりのスキルも高いEIZOの生産現場に強く魅力を感じました。
ここで働きたい――。そう思い、入社してから8年目を迎えました。あの時、興味をひかれたEIZOの製造現場で奮闘する毎日はとても充実しています。生産技術1課で働く私の役割は大きく二つ。一つは生産する製品の仕様に合わせた工程設計です。EIZOは国内に3つの工場を構え、製造ラインに応じてさまざまな製品を作っています。当然、ラインごとに特色があり、どのラインを使い、どのように組み立てていくかに知恵を絞っています。
もう一つは生産設備の導入です。製造現場では、モニター画面の品質をチェックする設備や、器用に組み付けをするロボットなど、さまざまな機械が活躍しています。これら機械を自ら設計したり、設備メーカーとともに開発したりするなどして製造ラインに組み込んでいます。
メーカーと何度も打ち合わせし、問題点を洗い出し、改善を重ね、1年ほどかけて導入したこともありました。肩にはどっしりと重圧がのしかかり、設置してからも1、2カ月ほどはいくつものトラブルが発生しました。季節の温度/湿度変化によって問題が顕在化することもあるため、正直、導入後1年くらいは気になってしまいますね。いくつもの壁を乗り越え、稼働が軌道に乗ってくると一安心。コスト削減など費用対効果が目に見えるかたちで表れると、心の中で大きくガッツポーズしています。

生産ライン全体を設計したい

半面、失敗した経験も一度や二度ではありません。入社2年目、組み上がった大型モニターを立てかけておくスタンドを設計したことがありました。構造そのものは複雑ではなく、「これくらいで大丈夫だろう」とどこか気のゆるみがあったのかもしれません。試作品を生産ラインに使ってみたところ、途中でスタンドがぐにゃりと曲がってしまったのです。原因は「熱」でした。ライン上に高温にさらされる過程があり、その影響を設計に反映できていませんでした。未熟だったと反省しています。
これからも、つまずくことは何度もあると思います。それでも、失敗を経験に代えることができれば人は成長できます。柔軟なアイデアで改善に取り組む上司の背中を見ていると、技術者として身につけなければならない部分はまだまだたくさんあります。目標とするエンジニア像はずっと先。機械設備の専門分野だけでなく、制御、電気、ソフトウェアといったプラスαの知識も学んでいきたいですし、チーム全体のスキルアップ・効率化を進めるためのマネジメント力も高めていきたい。そして、ゆくゆくは積み重ねたスキルを発揮し、生産ラインを丸ごと一つ設計したいと考えています。