複数のモニターで表示される色味が異なります。

まずはモニターの設定が同一となっているかどうかをご確認ください。
また同じ機種であっても、液晶パネルの個体差や経時変化により、それぞれのモニター間で色味は異なります。
そのため「色味を完全に一致」させることは難しいものの、「色味を近づける」ための確認事項について、以下の項目をご確認ください。

【確認事項】

2台のモニターの画質に関する設定が異なっている可能性がありますので、以下の操作を行ってください。
※各製品における操作方法詳細については、各製品の取扱説明書をご覧ください。
（以下でご案内している機能は、機種により一部名称が異なります）

＜1．工場出荷状態に戻す＞

まずはモニターを工場出荷状態に戻すために、「オールリセット」を実行してください。


＜2．表示状態を自動的に変更する機能をオフにする＞

表示状態を自動的に変更する以下の機能を、オフにしてください。

・Auto EcoView：周囲の明るさに応じて、自動的にブライトネスを調整します
・EcoView Optimizer 2：入力信号の白レベルに応じて、自動的にバックライトとゲインを調整します


＜3．OSの設定とコンピュータ側アプリケーションの確認＞

Windows OS / macOSにはブルーライトカットを目的とした機能が搭載されています。
以下FAQをご参照のうえ、設定を「オフ（無効）」にしてください。

・FAQ：モニター画面が赤～オレンジ色や、黄ばんだ色で表示されます。


＜4．表示モード（カラーモード）を切り替える＞

表示モードを、自由にカラー調整が行える「User」や「Custom」モードに変更してください。
※その他のモード（「sRGB」や「Paper」モード等）では、調整項目が限定されます。


＜5．モニターの色を手動で調整する＞

2台のモニターに、それぞれ白色を表示します。
どちらか一方のモニターの「白色」を基準にして、2台の色が近づくよう以下の項目を調整してください。

　・ブライトネス（明るさを調整します）
　・色温度（色温度を低くすると暖色系に、色温度を高くすると寒色系の色になります）
　・ゲイン（色温度の調整だけでは満足できない場合に、白色を構成する赤・緑・青のバランスを調整します）

その後、もう一方のモニターも同じ見た目となるよう、上記のカラー調整項目を調整してください。
※各モニターには個体差がありますので、設定した値がモニター間で異なっても問題ありません。


【補足】

なお、以下のような場合は、モニター間の色味を近づけるのは困難です。

・異なるモニター機種の場合
・同じ機種でも、購入時期が異なる場合
・白色だけではなく、赤色や緑色などの違いを、厳密に合わせたい場合

厳密な色合わせを希望される場合は、ColorEdgeシリーズを推奨いたします。


【関連FAQ】

・修理前のモニター／貸出機の表示の色味が、修理完了品の色味と異なります。


【参考情報】

液晶ディスプレイの「色温度」を究める
モニターコントロールユーティリティ　Screen InStyle（表示設定の連動機能）
どこが違う？ColorEdgeとFlexScan