2023年9月28日
EIZO株式会社(本社:石川県白山市、代表取締役社長:実盛 祥隆)は、「画像鮮明化ソフトウェア」を本日9月28日から発売します。価格はオープン価格※です。
※オープン価格の製品は標準価格を定めていません。
1.概要
画像鮮明化ソフトウェアは、見えにくい・判別しにくい動画・静止画ファイルから補正すべき情報を割り出し、EIZO独自の画像鮮明化技術を用い、見やすく加工したファイルを生成できるソフトウェアです。Windows環境で動作するソフトウェアで、外部のシステムに組み入れて利用できます。
人の目による確認作業において異常を発見しやすくすることはもちろん、AIを使った画像解析の検出率改善にも効果を発揮します。
2.背景
社会インフラの保全点検業務では、近年、人が現場に足を運んで目視で確認することに代わり、膨大な撮影データを使った定常監視が一般化しています。また、事件・事故の解析にも、複数の監視カメラやドライブレコーダーの映像が活用されています。このような場合、AIを使った画像解析システムなど、ユーザー側で確認作業を効率化するシステムが組まれます。この動画や静止画を確認する作業の効率化を図る中で、多数あるファイルに対してまとめて画像鮮明化処理を行うことができ、既存のシステムの中で動作するソフトウェアを求める声がありました。
当社はこれまでに、ハードウェア内部で画像鮮明化処理を行い、その映像をリアルタイムに表示できるシステム製品(EVS1VX/EVS1VS)を提供し、監視が必要な市場のニーズに応えてきました。そこでこのたび、従来当社システム製品に搭載してきた画像鮮明化技術を活かし、外部のシステムに画像鮮明化処理の機能を付加できるソフトウェアとして本製品を開発しました。当社の画像鮮明化ソフトウェアは、複数のファイルにまとめて画像鮮明化処理をかけることができ、点検や確認業務の精度アップ、効率化につながります。
3.導入企業
■東日本電信電話株式会社(NTT東日本)
NTT東日本社では、自社で有する電柱やマンホールなどの膨大な通信インフラ設備を、最先端技術を用いてより効率的に点検・保守する「スマートメンテナンス」を推進しています。同社が活用する「画像診断システム」に、当社の画像鮮明化ソフトウェアが発売に先立って採用され、2022年9月から稼働しています。
EIZO Webサイトでは、同社のシステム導入ご担当者に、画像鮮明化ソフトウェアの導入効果を伺った事例を公開しています。
4.主な特長
■画像を鮮明化
見えにくい・判別しにくい動画や静止画ファイルから補正すべき情報を割り出し、EIZO独自の処理を行い、見やすく・判別しやすく鮮明化します。
■解像度に制限がなく、高解像度の画像ファイルの補正が可能
リアルタイムで画像鮮明化処理を行う当社のシステム製品(EVS1VX/EVS1VS)では、鮮明化して表示できる解像度がフルHDまでに限られていましたが、画像鮮明化ソフトウェアでは、4Kなどの高解像度にも対応します。
■各種入出力フォーマットに対応
H.264、MPEG2、HEVCのファイル入出力が可能です。フォーマット変換だけでなく、フレームレート変換、アスペクト変換などにも対応しています。
■高速な変換処理が可能
GPU(画像処理半導体)による演算に対応し、高速な変換処理を実現します。
■ウォッチフォルダ機能搭載
ウォッチフォルダ機能を備え、外部システムと連携した自動処理を行います。ユーザーが指定したフォルダを本ソフトウェアが常に監視し、フォルダにファイルが保存されるとエンコードと画像鮮明化処理を自動で実行し、指定したフォルダもしくはFTPサーバーに保存します。
5.無償のトライアル版を提供
当社では、3か月間無償で利用いただける画像鮮明化ソフトウェアのトライアル版の提供を行います。導入前に効果をお試しいただけます。EIZO Webサイトにてユーザー登録後、ダウンロード可能です。
<イベント情報>
以下のイベントにて本製品のデモを行います。
■危機管理産業展(RISCON TOKYO) 2023
日時:2023年10月11日(水)~10月13日(金)
会場:東京ビッグサイト
お問合せ先
【お客様からのお問合せ】
EIZO株式会社 映像ソリューション営業部
TEL:03-5764-3401
【報道関係各位のお問合せ】
EIZO株式会社 企画部 マーケティングコミュニケーション課TEL:076-277-6795
Webサイト:https://www.eizo.co.jp/press/