工場で厳密に色調整 | センサー内蔵の独自技術 | ニーズのその先へ |
キャリブレーションセンサーを内蔵したEIZO独自技術
1. 高精度なキャリブレーションをもっと便利に
工場でしっかり調整されたColorEdgeを導入しても、液晶モニターはその特性上、時間経過とともに表示が変化します。その精度を維持するためには、定期的な再調整が必要になります。
<参考>なぜ必要?モニターのキャリブレーション
一般的にキャリブレーションは、ユーザー側で、市販の外付けのキャリブレーションセンサーを使ってモニターの状態を測定し、専用のソフトウェアを使って、あらかじめ設定されたプリセット値や作成した目標値に調整します。 |
<参考>ソフトウェア・キャリブレーションとハードウェア・キャリブレーションの違い
定期的な再調整に外付けセンサーを使用する場合、キャリブレーションを行うために、モニターでの制作業務を一旦中断する必要があります。また、電源を入れてから一定時間表示を安定させた後、1台ずつ調整する必要があるため、管理に手間がかかり、複数モニターを管理するスタジオなどにとっては大きな制作業務の妨げとなります。
そこでEIZOは、2010年に、世界で初めてカラーでのキャリブレーションができるセンサーを内蔵したモニターを誕生させました。(初代モデル:ColorEdge CG245W)現在、ColorEdge CGシリーズはすべてキャリブレーションセンサーを内蔵しています。キャリブレーションの度に外付けのセンサーをぶら下げる必要がありませんし、モニターを使用していない時間に定期的なキャリブレーションを自動で行うように設定できるため、管理にかかる時間とコストを大幅に削減でき、制作業務の妨げにもなりません。 |
内蔵センサーでのキャリブレーションの様子 |
2. 厳しい基準のもと、自社開発
ColorEdgeは、液晶モニターのみならず、キャリブレーションセンサーも、すべて自社で開発・生産し、世界中のクリエイティブユーザーにお届けしています。 ColorEdge は、特許技術「デジタルユニフォミティ補正回路」を搭載し、画面全体で高い表示均一性を実現しているため、画面のどこで測色しても正確な測定が可能です。さらに、内蔵キャリブレーションセンサーは、その精度を向上させるため、画面の中央部と実際の測定部の相関を取り、階調ごとのユニフォミティの差を補正する機能も盛り込んでいます。これらの調整や機能を合わせ持つことで、画面の上部を測定しても、画面中央で測定を実施するのと同等の精度を保つことが可能となります。 工場では、モニターと同様に内蔵キャリブレーションセンサーも、業界最高水準の高精度な分光式キャリブレーションセンサーを使用して校正を行っています。また、EIZOが培ってきた色調整に関するノウハウを活かし、ユーザーのもとで高精度な調整が行えるように設計されています。 2010年の初代キャリブレーションセンサー内蔵モデルの発売以来、当社は内蔵キャリブレーションセンサーの開発において、その測定精度の向上、センサーの小型化、ユーザーインターフェースの向上に常に取組み、その性能を進化させてきました。 |
ColorEdge の内蔵キャリブレーションセンサーは、筐体ベゼルの目立たない位置に配置され、普段は格納されているため、ユーザーの視界の邪魔になりません。 また、センサーを動かす機構は、長期間・複数回の動作にも正しく動作するように、開発・品質管理部門での厳しいテストと研究が重ねられています。また、キャリブレーション中に、周囲の環境光の影響を受けないように、画面の限りなく近くで測色できるよう設計されています。日常環境の中でも正確な測定ができます。 |
キャリブレーションセンサー開発の様子 |
工場でのセンサーの取付け |
3.HDRも正確に測定
昨今、ネット配信・映画・テレビ放送など、さまざまな媒体においてHDRコンテンツが取り入れられ始めています。ColorEdgeでは、HDR対応の超高輝度表示とともに、超高輝度から低輝度まで正確に測色できる内蔵キャリブレーションセンサー技術も求められていました。
■HDR表示とSDR表示の比較(イメージ)
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