重さ9.5kgに軽量化、VESAマウント規格に準拠

モニター部は、管制室用メインモニター史上最も軽い^※、重さわずか9.5kgに設計されており、100×100mmのVESAマウント規格に準拠しています。VESA規格に対応したアームや取付金具を使い、設置環境や使い方に合わせて容易にアーム取付けや壁掛けが可能になりました。

• 2023年2月時点、当社調べ

ベゼル幅15.5mm、洗練されたコンパクトなデザイン

EIZOは15年以上にわたり、航空管制市場向けに高品質な2K×2Kの管制室用メインモニターを開発・製造し、業界をリードしてきました。Raptor SQ2826は第6世代目の28.1型の2K×2Kモニターで、これまでの製品の中で最も洗練されたデザインを特長としています。左右・上部のベゼル幅はわずか15.5mmで前機種の半分以下です。ベゼルが細いため、マルチモニター構成で使う際にも視線移動がスムーズで、コンパクトに設置可能です。

管制業務をより快適にする専用機能

画像キャプチャ機能

Raptor SQ2826は、航空管制業界で初めて画像キャプチャ機能を内蔵した管制室用メインモニターです。DVI出力端子を搭載し、OSDメニューの操作を含むすべての表示コンテンツを、2K×2Kの信号入力に対応した他のモニターに複製表示します。

Raptor SQ2826は、EIZOのビデオエンコーダ「Re/Vue」と航空管制向けデータ統合管理システム「SafeGuard」を通じて信号を出力し、遠隔からのリアルタイム視聴やサーバーへの録画を可能にし、包括的なATCビジュアルシステムを提供します。

ラストフレーム表示機能

航空管制業務において、常にレーダー表示を確認できることや、表示に不具合が発生した際にそれをすぐに認識できることは非常に重要です。「ラストフレーム表示機能」は、映像信号が途絶えた際に、画面を非表示とせず、映像システムから取り込んだ最後の画面を自動で表示し続ける機能です。同時に、画面上にテキストでアラートを表示することで、管制官にいち早く状況を伝えます。 これにより、管制官は即座にバックアップシステムへの切替えなど適切な対応が取れるとともに、問題が解決するまでの間、最後の画面を確認しながら管制業務を継続できます。また、映像信号が復活した際には、自動的に信号を検出し映像を表示します。

KVMスイッチ機能でさらに快適

Raptor SQ2826は、航空管制向けKVMスイッチ機能「SwitchLink」をオプションで提供します。SwitchLinkは、外付けのKVMスイッチを必要とせず、複数のPC入力画面のキーボード・マウス操作をシームレスに切替えることができる機能です。最大6台のPCを1台のキーボードとマウスで操作することができます。

解説動画を見る（英語）

マウスのSwitchLink

各ウィンドウにマウスカーソルを移動させるだけで、瞬時に自動で入力切替えできます。PC間のマウスを移動させる際の応答時間は約0ms、ほぼ切替えを意識することなくスムーズに操作可能です。

4台のワークステーション間を 1つのマウスで自由自在に行き来

WindowsとLinuxの間もシームレスに移動

キーボードのSwitchLink

SwitchLinkによるキーボードのホットキー切替えも可能です。あらかじめ設定したホットキーを押すことで、瞬時にキーボードやマウスのUSB制御が別のPCに切替わります。

シンプルな構成でメンテナンスが容易

ケーブルが煩雑にならず、設置が容易
SwitchLinkはモニターに内蔵されるため、KVMスイッチや追加のケーブルが不要で、シンプルな構成を実現、設置が容易です。

システム全体の消費電力を軽減
追加の電源接続が不要なので、消費電力を低減します。

機器間での互換性不具合を回避でき、ドライバなどの管理も容易に
SwitchLinkはモニターに内蔵されるため、従来のKVMスイッチに起因する互換性やドライバ更新などの問題を回避します。

入力信号ごとにカスタムで名前の設定・変更が可能

航空管制システムは、多数の独立したシステムで構成されており、それぞれのシステムは専用の入力信号を経由して管制官の画面に表示されます。SQ2826は、利用者側でモニターの各入力信号にカスタムで名前を割り当てることができます。これは、システムエラーなどで入力信号が途絶えた場合に有効で、IT担当者はどのシステムに影響があったのかをすぐに判断できます。

ネットワークからのモニター制御

管理者は、ネットワーク上の管理画面からモニターのOSD設定をリモートで制御することができます。設定項目は、モニターの輝度、コントラスト、彩度、入力信号、画面レイアウトの管理などです。これにより、モニターの設置場所まで出向くことなく、モニターの調整を行うことができます。管理画面へのログインにはパスワードを使用するため、セキュリティ面も安心です。

直下型LEDバックライトで見やすい。信頼性も、エコも

画面の明るさが均一

Raptor SQ2826は直下型のLEDバックライトを採用。従来のエッジ型バックライトに比べると、画面の明るさの均一性に優れています。またバックライトにLEDを用いることで長寿命を実現します。

輝度変化を自動で補正

バックライトセンサーを内蔵し、周囲の温度変化や経時による輝度変化を自動補正し、常に安定した輝度で表示できます。

環境を問わず快適な明るさ

2cd/m²の低輝度から500cd/m²の高輝度まで広範囲に画面の明るさを調整できます。室内の照度に合わせて、最適な画面の明るさに調整できます。

省エネかつ排熱抑制

直下型LEDバックライトは、バックライトに使用する LED の個数が多いため、最大輝度でもエッジ型より省電力です。部品の故障の要因になりうるモニターからの排熱も大幅に抑制します。

豊富な入出力端子

モニターには多数の入出力端子を搭載しています。端子はモニターの側面に配置しているので、接続やケーブルマネージメントが容易です。

高い耐久性・信頼性

堅牢な筐体

筐体に軽量な工業用アルミニウム素材を採用し、24時間365日正常に稼働する必要がある厳しい環境下での耐久性と、設置を容易にする軽量性を両立しています。

ファンレスかつ低発熱を実現

内部に冷却用のファンを搭載していないため、風切り音が気になりません。 管制室には多くのハードウェア機器が設置されているため、常に機器の内部温度や周辺温度に気を配る必要がありますが、SQ2826は内部の温度上昇を抑える機構を採用して、ファンレスを実現しています。

電源内蔵で、配線がすっきり

電源を内蔵しているので、専有面積の大きいACアダプタの設置が不要。配線がすっきりします。

24時間連続使用で長期5年間を保証

24時間連続使用で、5年間の長期保証を実現。安全が最優先の航空管制業務に安心して使用できます。

表示画像提供：THALES、AviBit、Cambridge Pixel

製品仕様書ダウンロード [PDF]

製品仕様書

SQ2826