ヘルスケア

京都大学医学部附属病院 様

EIZOの性能が我々の読影のクオリティを決めている

 

 京都大学医学部附属病院の放射線診断科では、1日に約300件におよぶ検査画像の読影が行われています。その読影用として2022年1月に、EIZOのモニターRadiForce RX660が33台、RX1270が2台導入されました。放射線診断科の藤本晃司先生と片岡正子先生にモニターの使用感について伺いました。

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  京都大学大学院医学研究科
リアルワールドデータ研究開発講座
藤本 晃司 先生
  京都大学大学院医学研究科
放射線医学講座(画像診断学・核医学) 
片岡 正子 先生
 

放射線診断科の主な業務内容を教えてください。

読影、そしてコンサルティングも重要な業務

 当院ではCT、MRI、核医学(RI)の検査件数が多く、放射線診断科では1日に平均して約300件の読影を担っています。スタッフ10名以上、大学院生、専攻医、初期研修医含め20名以上が同時に画像を見ることもあります。

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(写真は一部加工しています)

 画像診断は大学病院として悪性腫瘍の治療など各種疾患の高度な治療、新規薬剤の治験などを支える役割において重要です。また、術前は複数モダリティの検査画像を同時にモニターに表示して比べ、最終的な診断や病変進展範囲を診断します。

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(写真は一部加工しています)

 そして、大学病院ゆえ診断の難しい症例もあり、過去画像を含めた複数の検査画像を比較しながら専門各科の医師と行うカンファレンスにおけるコンサルティングも重要な業務です。

 

導入したモニターを選んだ理由を聞かせてください。

必要な検査画像情報を、バランス良く表示

 導入の際にEIZOにいくつかの機種のデモンストレーションを行ってもらいました。その結果、CT、MRI、RI、アンギオの読影用は、読影用ソフトウェアのメニュー領域と、検査画像を2✕4画面のタイル表示した際のバランスが最も良かった6メガピクセルカラーモニターRadiForce RX660を選定しました。

 マンモグラフィの読影用には、12メガピクセルカラーモニターRadiForce RX1270を選定し、それぞれ患者情報や読影レポート表示用のスタンダードモニターFlexScan EV2456(解像度1920✕1200ピクセル)と組み合わせて、4面構成、あるいは3面構成で使っています。

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(写真は一部加工しています)

EIZOのクオリティが我々の読影のクオリティを決めている

 フイルムで読影していた頃は、CT等の撮影装置の性能で画質が決まっていたのに対し、現在はモニターのサイズや輝度などの性能に画質が大きく依存するため、モニターの性能がそのまま読影の負担に影響します。

 大げさかもしれませんがEIZOのクオリティが我々の読影のクオリティを決めていると思います。EIZOにはこれからも、モニターメーカーとして適切なモニターの普及に努めていってもらいたいと思います。

 

モニターの使用感について聞かせてください。

比較読影しやすく、微妙な変化に気づきやすくなった

 以前は読影用に縦長モニター2面を組み合わせて使っていたので、読影を始めるまでに、2面の間の隙間をなくす、高さを揃える、傾きを揃えるなど細かい調整が必要でした。今は、1面に置替えたことで調整が不要になり、机に座ったらすぐ読影が始められ、ストレスがなくなりました。

 また、2画面間のベゼルが太くて比較読影がやりにくかったのですが、横長モニターRX660の1面に置替えたことで、経時的な比較が容易になりました。合わせた画面面積は同じですが、横に広くなったことで、数回前の検査画像までさかのぼって比較することに抵抗感がなくなり、微妙な変化や新規の病変に気づきやすくなることもあります。治験は経時的な画像観察を詳細に行う必要があり、比較読影の必要性は高いです。ワイド画面のRX660なら8分割表示で最大8回の経過を一覧で見ることができます。

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複数のモダリティ画像比較にも役立ち、病理に迫る診断が可能

 乳腺領域ではマンモグラフィが、モニターにとって最も過酷な条件を課す画像診断モダリティで、高濃度分解能・高空間分解能の両者を必要とします。画像のピクセルサイズは数十μmであり、石灰化の見え方一つで良悪の診断が変わるため、ピクセル等倍での表示と5メガピクセル以上のモニターを使うことが正確な診断に欠かせません。

 他方、術前症例では同一患者で乳房MRIや乳房専用PET、カラーが必須のFusion画像と合わせて読影することも多く、比較することで気が付く新たな所見もあります。異なる画像診断モダリティは互いに相補的なので、複数の目で病態を捉えることで情報量が増え、これらを総合的に考えることでより病理に迫る診断が可能となり、見逃しも防ぐことができます。

 以前は、マンモグラフィ専用の高解像度モノクロモニターと、MRIやPET画像用のカラーモニターの間を行ったり来たりして読影を行っていて非効率的でした。これら複数モダリティの画像が1台のカラーモニターRX1270上ですべて表示可能というのは、非常に効率的、画期的です。

 

疲れ目抑制も、ありがたい

 画面がマットな感じで照明などの反射や映り込みのギラギラがなく、目が疲れません。モニターを使って1日中仕事をするため、目が疲れないことはありがたく、自分の研究作業用にもEIZOのモニターを使っています。

 

今後の展望についてお聞かせください。

 患者のさまざまな情報をまとめて表示できるモニターやソフトウェアのニーズはますます高まってきています。AIの利用が進むと、その結果を表示する領域が更に必要になり、現在のモニター構成では表示領域が不足することが予想されます。放射線診断科に限らず、外来診療科においても、「限られたスペースで、リッチな情報を表示する」ための画像表示環境を構築していけると良いと思います。

 

 

京都大学医学部附属病院
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/

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本導入事例は、京都大学医学部附属病院様の許可をいただき、オンライン会議システムを用いた
インタビューや病院職員様による写真撮影など、感染対策を行った上で作成しました。

 

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本事例の内容は取材当時のものであり、閲覧時点で変更されている可能性があります。ご了承ください。


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