効率的なモニター品質管理を実現
浜の町病院は2013年10月12日に新病院として移転開院し、現在468床の地域の中核医療を担う総合病院です。新病院の開院を機に、完全フィルムレス運用を開始しました。 |
|
導入理由
読影用画像の品質を担保する
旧病院では一部フィルムレス運用でしたが、読影端末については導入当初より日常点検と定期的に不変性試験を実施していました。フィルムの管理を行っていたのと同じく、モニターの品質管理を行うことにより、読影に提供する画像の品質を担保することが重要と考えています。
新病院では完全フィルムレスとなり、管理対象モニターの台数が大幅に増えることから、品質管理の運用方法を検討しました。その結果、今回導入したモニターに内蔵されているキャリブレーションセンサーIFS(Integrated Front Sensor)とネットワーク品質管理ソフトウェアRadiNET Pro Liteとを組み合わせた運用を考えました。 |
RadiNET Pro Liteで一元管理 |
導入効果
管理負荷を大幅削減導入後半年を経過し、参照で使用する病棟以外で使用しているモニター約100台の不変性試験を実施しました。IFS内蔵モニターのRadiCS SelfQC機能は、PCの電源が切れている夜間でもIFSによる測定試験ができるので、深夜2時に実施設定を行い、管理対象のモニターの測定試験を一斉に実施しました。このスケジュール設定の配信と実施結果の確認にはRadiNET Pro Liteを使用しています。 |
測定試験は遠隔で実施完了しているため、モニターの現地での作業は目視試験のみとなります。4名で通常業務終了後に2、3時間の作業を行い2日程度で完了しました。当初の想定よりも大幅に短い作業期間で実施することができ、試験実施に当たっての負荷は感じませんでした。 |
|||
モニターの日常点検 |
今後
一元管理の多彩な機能をフル活用
目視試験も含めた不変性試験は年に1回の実施を計画していますが、SelfQC機能を活用した測定試験は3か月に1度など頻度を上げて実施する予定です。日常点検実施率や使用時間・試験結果等のモニター管理情報をRadiNET Pro Liteで一元管理できるため、定期的なモニター管理状況の把握とともに、将来的には使用頻度の高いモニターと低いモニターのローテーションなどを行うなど、医用画像表示モニターの品質管理と長期安定運用に取り組みたいと考えています。
国家公務員共済組合連合会 浜の町病院
|
導入製品
- RadiForce GX540(後継機種:GX560)
- RadiForce GX340
- RadiForce RX340(後継機種:RX370)
- RadiForce RX240(後継機種:RX270)
- RadiForce MX215(後継機種:MX217)
- RadiNET Pro Lite