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カラーマネージメントモニター ColorEdge

カラーユニバーサルデザインを実践するには

主な特長 カラーユニバーサルデザインについて

 

カラーユニバーサルデザインとは

 

カラーユニバーサルデザインとは カラーユニバーサルデザインを実践するには

カラーユニバーサルデザインを実践するには

カラーユニバーサルデザインを実践するには、制作の各工程で、全ての人に見やすい配色になっているかどうかのチェックが必要です。たとえばパソコンを使って制作を行う際には、モニター上のシミュレーション表示でチェックすることになります。
このシミュレーションには、ソフトウェアを使ってデータ自体に画像処理を行う方法と、ハードウェアを使ってモニターの表示だけを変えてしまう方法があります。これら二つの方法の大きな違いは、その作業時間です。実験では、あるWebページの内容のチェックに要した時間は、ソフトウェアを利用した方法で581秒。EIZOの色覚シミュレーションモニター「FlexScan SX2461W-U」と「UniColor Pro」を利用した方法で44秒でした。ハードウェアを使うことで、作業時間は約1/13に短縮されました。

  • 参考:「色覚バリアフリーのためのチェックモニターの開発」石川県工業試験場 前川満良他。第31回感覚代行シンポジウム講演論文集より

ソフトウェアを使ったシミュレーション、ハードウェアを使ったシミュレーション

UniColor Proを用いると

UniColor Proと対応モニターによる色覚シミュレーションは、ハードウェアによりモニターを調整し、その表示自体を変える方法なので、静止画はもちろん、動画や点滅する文字などもリアルタイムにチェックできます。
また「P型 (第1色覚)モード」、「D型 (弟2色覚)モード」、「オリジナル (一般色覚)モード」、「T型モード」と4つのシミュレーションモードを備え、簡単に切替えて表示することができるので、同じ画像を異なるモードで瞬時にチェックできます。
さらに、画像をキャプチャできるので、プリント出力してから比較・検討することもできます。

色弱者の見分けにくい色の組み合わせをシミュレーション表示

色覚シミュレーションソフトウェア「UniColor Pro」と対応モニター内部の映像プロセッサー(ASIC)が持つ色域変換機能を使って、モニターの表示に色変換を行います。シミュレーション表示には「オリジナル (一般色覚)モード」、「P型 (第1色覚)モード」、「D型 (弟2色覚)モード」、「T型モード」の4つのモードをご用意。画面上のアイコンをクリックするだけで各モードを瞬時に切替えできます。シミュレーション表示はCUDO(NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構)にて評価テストを実施し、その認証を得ています。

オリジナルモード、P型モード、D型モード、画面上のアイコンをクリックするだけで各モードを切り替え

画面上のアイコンをクリックするだけで各モードを切替え

画像キャプチャにも対応で作業効率アップ

シミュレーション表示した状態で画像をキャプチャすることが可能。キャプチャした画像を比較したり、プリントアウトして確認作業を行うことができます。

イメージ画像

カラーユニバーサルデザインが有効な事例

 

公共施設 病院、役所などの公共施設では、施設案内の表示や警告表示、手続き用紙の配色、受付の電光掲示、お薬など利用者に配付するものの色分けなどに配慮が必要です。特に病院はお年寄りや目に疾患を持つ人が多く利用する施設なので、十分な配慮が必要です。
博物館・展示施設 上記に加え、展示の解説図を分かりやすくする配慮が必要です。
駅・空港等 路線図やホーム等の誘導表示、出発/到着を示す電光掲示などに配慮が必要です。
道路 標識や道路にひく線の色調、渋滞などの道路情報を示す電光掲示などに配慮が必要です。
学校・予備校 授業に用いるチョークやマーカーペンの色、教材の選択などに配慮が必要です。
新聞・雑誌・教科書・参考書・機器類の操作マニュアル・自治体や企業の広報パンフレット 文字の色合いや、説明用の図やグラフの配色・線種・塗り分け、凡例の書き方などに配慮が必要です。
地図・路線図・案内図・カーナビ・地球儀 塗り分けの配色や線の形状、凡例の書き方などに配慮が必要です。
券売機、ATM 操作画面の配色やデザインに配慮が必要です。
電子機器 携帯電話やデジカメの充電ランプの配色や、表示画面のデザインに配慮が必要です。
OA機器 コピー機、ファックス、パソコンなどの動作表示ランプや操作画面に配慮が必要です。
家電製品 電子ジャー、湯沸かしポット、電子レンジなどの動作表示ランプに配慮が必要です。
AV機器 テレビ、ビデオ等の動作表示ランプや操作画面に配慮が必要です。
自動車 メーター類の表示色や操作パネルのデザインに配慮が必要です。
薬等 特に病院や薬局で処方される薬で、薬の種類や濃度の色分け表示に配慮が必要です。
文具 書類フォルダー、バインダーなどの色分けされた整理用品の配色や、ボールペン等のインキの色、8 色や12 色セットのマーカーペン、色鉛筆、クレヨン、絵具などの各色の色調を相互に見分けやすいものにしたり、軸に色名を明記するなどの配慮が必要です。
ホームページ 文字の色合いや説明用の図の配色、背景色の選択に配慮が必要です。
パソコンソフト 各種画面の表示に配慮が必要です。

シミュレーションを利用する際の注意点

UniColor Proを用いてシミュレーションの変換画像を見る際には、以下のような注意が必要です。

(1) 見分けづらい色を分かりやすく示すため、シミュレーションは色弱者の中でももっとも程度の強い場合の見え方を再現します。実際には、これと一般色覚の見え方の中間で見える場合もあります。またその中には一般色覚の見え方にかなり近い人もいます。変換画像を見て、軽度の人を含め全ての色弱者がこのような色の見え方をしていると考えないよう注意してください。

(2) 赤い電球のもとで全てが赤く照明されていても、紙は白く、リンゴは赤く感じるように、人間は判別しにくい色があった場合には、色以外の情報を補完して色を判断します。色弱者も同様です。たとえばある色調のピンクとある色調の水色は、色弱者には判別しづらいですが、こういうときは男性が着ている服であれば(ピンク色であっても)水色に感じ、女性の服ならば(水色であっても)ピンクに感じます。男性は水色、女性はピンク色の服を着ていることが多いという経験・記憶と照合して、色を判断しているわけです。
色覚シミュレーションでは、仕組みの都合で色弱者が見分けづらい一連の色を1つの同じ色に変換しますが、どの色に変換するかは計算式で決まってしまいます。これは必ずしも、色弱者にはその色に見えているという意味ではありません。たとえば上記のようなピンクと水色は、シミュレーションではどちらも水色になりますが、これを「色弱者はピンクが水色に見える」と理解するのは誤りです。
シミュレーションは、「色弱者はどの色が何色に見えるのか」を示すものではありません。「画面の中の、どの色とどの色が判別しづらいのか」を理解するためにお使いください。

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