本ページでは、当社のIPデコーダ製品のシステムソフトウェア「Ver.6.1」で追加になった機能を紹介しています。
本バージョンは2023年9月に公開しました。
- 対応機種:DX0212-IP、FDF2712W-IP、FDF2312W-IP
Ver.6.1での追加機能 (ストリーミングゲートウェイ) |
Ver.6.1での追加機能 (その他) |
Ver.6.2での追加機能 |
Ver.6.1での追加機能
ストリーミングゲートウェイ機能
ストリーミングゲートウェイ機能を有効にした「DX0212-IP」がカメラからの映像ストリームを受信し、RTSPまたはSRTプロトコルで配信、DX0212-IP、FDF2712W-IP、FDF2312W-IPでそれを受信し、映像を表示することができる機能です。
システムソフトウェアVer.6.2で、配信可能なプロトコルに「RTP」が追加されました。
パケット再送機能のあるRTSP、SRTプロトコルを使用することで不安定なネットワーク環境でも映像ストリームを配信することができます。
機器構成例:受信側がDX0212-IPの場合
機器構成例:受信側がIPモニター(FDF2712W-IP / FDF2312W-IP)の場合
ストリーミングゲートウェイ機能には以下2つの配信モードがあります。
1. マージモード
ストリーミングゲートウェイ機能を有効にした配信側のDX0212-IPが、複数の映像ストリームを受信し1つの映像として配信することができるモードです。データ通信量の削減が可能です。
マージモード配信性能
DX0212-IPの配信プロトコル |
カメラからの映像入力 最大接続数 |
DX0212-IPからの配信 最大接続数 |
---|---|---|
RTSP | 32 | 32 |
SRT | 32 | 2※2 |
RTP※1 | 32 | 2※2 |
- 値は参考値です。
※1 システムソフトウェアVer.6.2以降で配信可能です。
※2 各エンコード設定に対し1ストリームの出力をサポートします。
2. リレーモード
ストリーミングゲートウェイ機能を有効にしたDX0212-IPが、カメラからの映像ストリームを受信し、配信するモードです。カメラからの出力ストリームの本数を削減できるため、カメラの負荷を減らすことができます。
リレーモード配信性能
DX0212-IPの配信プロトコル |
カメラからの映像入力 最大接続数 |
DX0212-IPからの配信 最大接続数 |
---|---|---|
RTSP | 48 | 96 |
SRT | 48 | 48※2 |
RTP※1 | 48 | 48※2 |
- 値は参考値です。
※1 システムソフトウェアVer.6.2以降で配信可能です。
※2 カメラの入力に対し1ストリームの出力をサポートします。
ストリーミングゲートウェイ機能の配信性能
通信帯域(参考値)
- 受信帯域: 100 Mbps
- 送信帯域: 300 Mbps
ストリーミングゲートウェイ機能の使用に必要なライセンス
配信プロトコル |
配信側 DX0212-IP |
受信側 DX0212-IP、FDF2312W-IP、FDF2712W-IP |
---|---|---|
RTSP | - | - |
SRT | - |
エンタープライズライセンス※2 SRT機能拡張ライセンス |
RTP※1 | - | - |
※1 システムソフトウェアVer.6.2以降で配信可能です。
※2 FDF2312W-IPのみ。DX0212-IP / FDF2712W-IPは標準でエンタープライズライセンスが付与されています。
鈴与株式会社様 導入事例
EIZOのストリーミングゲートウェイ機能の活用で、湾港の遠隔操作クレーンから安定した映像伝送を実現。既存の遠隔操作システムと連携して、荷役作業の安全性を向上しました。
導入事例を読む
設定方法
配信側の設定
DX0212-IPの「本体設定」→「ストリーミングゲートウェイ設定」の配信モードで「マージモード」または「リレーモード」を選択することでストリーミングゲートウェイ機能が有効になります。
ストリーミングゲートウェイ機能を有効にした場合、配信側に接続されたモニターでカメラ映像を表示することはできません。モニターには以下の表示がされます。
受信側の設定
手動登録で配信側のDX0212-IPを登録します。「本体設定」→「カメラ登録」で使用していない番号を選択→手動登録ボタンをクリックすると、カメラ情報設定画面が開きます。「プロトコル」の設定で「EIZO Streaming Gateway」を選択し、DX0212-IPのIPアドレスなどを入力します。