1.制約事項
2020年11月に発売されたApple社のMac製品 (Apple M1チップ搭載) において、下記の制約事項が確認されましたので、あらかじめご注意ください。また下記 (2) 以降の諸症状については、macOSの更新で改善する可能性がありますので、macOSを最新の状態に保つことを推奨いたします。
対象Mac | Apple M1チップ搭載のMac製品 |
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対象OS | macOS Big Sur (11.0) |
対象モニター | すべてのPCモニター (当社モニターを含む) |
(1) モニター接続台数
Thunderbolt 3端子には1台のモニターしか接続できません。2台のモニターを接続しても、2台のうち1台には映像が映りません。
(2) カラーフォーマット
Macから出力される映像信号のカラーフォーマットがYUVリミテッドレンジとなり、階調飛びが生じる場合があります。従来のMacではHDMI接続で発生する症状でしたが、対象のMac製品ではUSB Type-C接続やDisplayPort変換接続でも同じ症状が発生します。
M1チップ搭載のMac | Intelチップ搭載のMac |
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グラデーションの表示結果 |
一部のColorEdge製品には、YUVフォーマットを非対応とする信号フォーマット設定がありますので、次のように設定することで問題を回避できる可能性があります。
USB Type-C / DisplayPort接続 | 「YUV」表記の無い設定値を選ぶ |
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HDMI接続 |
「YUV」表記の無い設定値を選ぶ 「Video」モードから「PC」モードに変更する |
(3) カラープロファイル
macOSが自動生成するカラープロファイルが、モニターの色域やガンマ値と一致しない場合があります。
1.2項のカラーフォーマットの問題と同様、一部のColorEdge製品では信号フォーマット設定を変更することで、問題を回避できる可能性があります。
M1チップ搭載のMac | Intelチップ搭載のMac |
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Adobe RGB画像を広色域モニターに表示した結果 |
USB Type-C / DisplayPort接続 | 「YUV」表記の無い設定値を選ぶ |
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HDMI接続 |
「YUV」表記の無い設定値を選ぶ 「Video」モードから「PC」モードに変更する |
(4) 縦回転表示
macOSでモニターの向きを縦 (90°/ 270°) に設定すると、低解像度のぼやけた表示になります。また解像度の「変更」をクリックしても、モニターの推奨解像度がリストに現れません。
キーボードの「Option」キーを押しながら「変更」をクリックすると解像度の選択肢が増え、推奨解像度を選べるようになります。
2.各モニター製品の接続互換性
現在検証中です。
3.各ソフトウェア製品の互換性
ColorNavigatorなどの当社ソフトウェアは、Apple M1チップ向けのmacOS Big Sur (11.0) に未対応です。最新情報は「macOS Big Sur (11.0) とEIZOソフトウェアの互換性」をご参照ください。