放射線医学総合研究所では、2メガピクセルカラーモニターRadiForce RX240を22台、1メガピクセルカラーモニターRadiForce RS110を44台、院内の様々な場所に設置し使用しています。それらのモニターの状態をどのように把握、管理しているのか、医療情報室の奥田室長と横岡氏に話を伺いました。 |
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RadiNET Proで院内すべてのモニターの状態を簡単に把握
院内の様々な場所に設置しているモニターの状態を把握するため、EIZOのネットワーク品質管理ソフトウェアRadiNET Proを導入しています。月に数回、RadiNET Proのトップ画面で、モニターに異常が出ていないことをチェックします。これにより、各診療現場で使用しているモニターの品質が確保されていることが客観的に分かりますし、もし異常が出ている場合でも、何が原因で不具合が起きているかを簡単に把握できます。特に全モニターの状態が一覧で確認できるところが非常に便利です。 また、RadiNET Proでは、使用時間や輝度など使用状況も確認できます。使用状況を管理することで、使用時間の少ないモニターは次回の更新は行わないなど、モニターの更新や配置替えに活用でき、これはモニターにかかるランニングコストの軽減につながります。 |
撮影画像の質を保つため定期的な点検はプロフェッショナルに委託
モニター管理は信頼性を担保する上で重要ですが、昔はモニターの点検を行う場合、品質管理ソフトウェアやPCの性能もあり、1台に1時間ほど時間がかかっていました。現在は品質管理ソフトウェアの操作性やPCの性能向上により、モニター点検時間は短くなりましたが、台数が多ければ多いほど自分達で実施することは難しいと考え、購入したモニターメーカーに点検の労力を委託することにしました。現在、EIZOサポートにて半年に1回の不変性試験を実施、試験結果報告書を提出してもらっています。 |
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モニターは徐々に経年変化するものであり、ユーザが点検の質を維持することは非常に難しいです。特に目視試験は輝度センサーを使った測定試験で合格しても、経年変化による画面のシミや表示異常が発生していることもあり、どのような状態が異常有り/無しなのか判定しづらいです。モニター専門メーカーが行う点検作業では、普段から状態の良いモニターを見慣れていることも有り、そういった画面の異常を的確に発見でき、モニターの試験を専門に行っているプロに任せるほうが安心感があります。画面の品位を保つことは、撮影後の提供画像の質を確保し、信頼のおける診断環境を保つことにもつながります。
独立行政法人 放射線医学総合研究所 |
導入製品
- RadiForce RX240
- RadiForce RS110
- RadiNET Pro