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ヘルスケア

豊橋市民病院 様

EIZOのIPモニター監視システムで、院内の情報セキュリティを強化

 

 豊橋市民病院は、一般病床780床に加え、結核病棟10床、感染症病棟10床を備えた東三河の中核病院として地域医療を支えています。EIZOの医用画像表示モニターRadiForceや電子カルテ表示モニターFlexScanを長く活用いただいており、新たにサーバー室の監視ツールとして、27型IPモニターDuraVision FDF2711W-IPを活用したIPモニター監視システムを2022年3月より導入いただきました。

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 導入いただいたシステムでは、サーバー室内とサーバー室前室の出入り口を撮影する監視カメラを計5台設置し、医療情報課内と運用支援スタッフが待機するサーバー室前室に、カメラ映像をライブ閲覧するためのIPモニターを各1台ずつ設置しています。また、レコーダーもシステムに組み込むことで、ライブ監視に加えて何か異常が発生した際に後追いで状況確認が出来るよう、カメラ映像を1か月録画しています。

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システム構成


 

導入までの経緯や導入後の使用感など、医療情報課 原瀬氏、竹内氏にお話を伺いました。

医療情報課の主な業務内容を教えてください。

医療情報システムの構築、
セキュリティ対策の推進

 医療情報課では院内の医療情報システムの開発・構築・運用を行っています。医療情報システムにより院内スタッフの業務効率化やサービスの質の向上につなげられるよう日々業務にあたっています。また、近年はプライバシー保護や情報漏洩といった面にも重きを置き、情報セキュリティ対策も推進しています。

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医療情報課 主幹
原瀬 正敏

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医療情報課 
竹内 真人

システム導入のきっかけは何ですか。

セキュリティ強化に、監視システムが有効

 豊橋市民病院では、毎年、セキュリティ支援専門業者のサポートを受けながら、病院内セキュリティポリシーや管理体制の強化、委託職員を含めた全職員へのセキュリティ研修など継続的なセキュリティ強化に努めています。

 今回のシステム導入のきっかけは、セキュリティ支援専門業者の監査において、厚生労働省が策定している「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」への対応を指摘されたことになります。

 従来、サーバー室への入退室は、入室者の社名や氏名を管理表に記入していただくだけだったのですが、ガイドラインの推奨では、安全管理上重要な場所は、モニタリング等により従業者の行動を管理しなければならないと記載されており、ネットワークカメラを利用したサーバー室監視システムの導入が有効であると考え、システム導入の検討がスタートしました。

当社製品導入の決め手をお聞かせください。

PCレスでカメラ映像を操作、リアルタイム表示できる

 サーバー室監視システムにはカメラ映像を表示するモニターが必要となることから、医用画像表示用モニターRadiForceや電子カルテ参照用モニターFlexScanの導入実績があるEIZOに相談してみました。その際、セキュリティIPモニターの説明を受け、「PCレスでライブ監視の仕組みを構築できること」が導入の決め手となりました。

「院内監視の手間をPC不要で解決!」詳しくはこちら

 通常の監視システムは、カメラとモニターの間にライブ映像確認用のPCを1台設置し、カメラのパン・チルト・ズーム(PTZ)は、PCから操作を行う必要があります。一方、EIZOのIPモニターはPCレスでライブ映像を確認することができ、モニター電源をONにするだけで、すぐにカメラ映像を確認することができます。さらに、IPモニター付属のリモコンを使って、カメラのPTZやモニター上の表示レイアウトの変更まで簡単に操作することができます。PCレスで非常にシンプルなシステム構築ができることは、配線ケーブルが少なくケーブルマネジメントが簡便化になることに加え、ハードウェアを減らすことで故障発生リスクが軽減できるなどメリットがあると思います。

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サーバー室前室 卓上設置のFDF2711W-IP

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サーバー室内の監視カメラ

     
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医療情報課

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医療情報課 壁面設置のFDF2711W-IP

 

システム導入後に感じたメリットや使用感を教えてください。

各カメラのPTZを直感的に操作、録画でセキュリティも向上

 期待していたとおり、IPモニターの操作性の良さを感じています。各操作が直感的で分かりやすく、詳細な説明なしで迷うことなく操作できる点はメリットだと感じています。

 またIPモニター監視システムに、レコーダーも組み込むことによってカメラ映像を録画できることも、セキュリティを高める意味では効果的でした。これまでは、サーバー室内でどういった作業を実際に行っているかを確認する術がありませんでした。システム導入後は、医療情報課に設置したIPモニターからカメラのPTZを操作することで、中でどういった作業を行っているか確認できるのはもちろんのこと、何か不測の事態が発生した際に録画データの確認によって即時に検証できることは大きな利点となっています。

 セキュリティ強化という当初の目的以外にも、医療情報課からサーバー室前室で業務をしている運用支援スタッフの所在確認や業務確認にも役立っています。以前は、医療情報課と運用支援スタッフは近い場所で業務を行っていたため、コミュニケーションも取りやすかったのですが、業務場所がサーバー室前室になったことで場所が離れてしまい、不便を感じていました。システム導入後は、サーバー室前室の運用支援スタッフの在席状況を確認することが可能となり、在席確認の電話などが減少しました。

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リモコンによる操作の様子

IPモニターに対する要望や今後の貴院の展望について教えてください。

 今回導入したIPモニター監視システムでは、IPモニターとカメラを利用した双方向通話ができなかったことが残念なところです。通話したい場所のカメラを選択することで通話ができるようになれば、医療情報課と運用支援スタッフとの通話はもちろん、サーバー室にいる作業者などと通話することが可能となり、簡便化を図れると思います。

 また、当院ではモニター品質管理サーバーRadiNET Proを導入し、RadiForceやFlexScanの一元的な資産管理を行っているため、IPモニターも同様に資産管理ができればと思います。モニターの劣化は単体ごとに違いがあるとは思いますが、多くは使用時間が影響するため、RadiNET Proで使用時間の管理ができれば、更新時期の検討をスムーズに行うことができると考えています。

 当院では今後、電子カルテシステム更新に向けて、新たなサーバー室の整備を検討しており、今回導入したシステムをさらに拡張していきたいと考えています。情報資産の盗難や漏洩は病院運営において大きな影響を与えるため、引き続き、セキュリティ対策の充実を図っていきます。

 

 

豊橋市民病院
〒441-8570 愛知県豊橋市青竹町字八間西50番地
https://www.municipal-hospital.toyohashi.aichi.jp/

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導入製品

本事例の内容は取材当時のものであり、閲覧時点で変更されている可能性があります。ご了承ください。


導入事例
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