EIZOの画像鮮明化ソフトウェアで見えにくい写真を自動で鮮明化、
作業時間を年間250時間削減!
別川製作所は1952年の創業以来、設計・製造・販売・設置・保守を一貫して手がける受配電設備※のほか、工場やビルなどの監視制御を効率化する設備管理ソリューション、製造業向けの生産自動化ソリューション、照明・空調等の効率的な管理を行うエネルギーマネジメントソリューション、鉄道電気設備の設計・メンテナンスまで、街中にさまざまなベネフィットを届けています。
このたび、同社の主軸事業である受配電設備の設計を効率化するために、当社の画像鮮明化ソフトウェア「VisionCore FCS」が採用されました。導入ご担当者に活用方法や導入効果を詳しく伺いました。
※電力会社から供給された電気を受け取り、電圧を調整して各設備に配電する配電盤、制御盤、分電盤などの設備のこと
![]() 株式会社別川製作所 経営企画室 DX推進チーム 前川 大地 氏 |
![]() 株式会社別川製作所 大阪支店 営業グループ 島津 充 氏 |
受配電設備の設計業務における課題と、VisionCore FCSの導入経緯を教えてください。
現地調査の様子
当社は長く受配電設備事業を行っているため、例えば20~30年前に設置した受配電設備の置き換えや改造を請け負うこともあります。受配電設備は既存設備をベースに設計するため、お客様のエリアに駐在している営業員や営業技術員が現地調査で撮影した写真を参考にして、当社設計者が電線の取り回しや、カラーキャップの色、電線に書かれている文字などを確認しています。
しかし、高圧電流が流れており接近して撮影できないことや、屋外撮影で逆光になったり影が入ったりすることから、不鮮明な写真が一定数発生します。そのため、これまではWindows標準のアプリで色や明るさの補正作業を行うことや、場合によっては再度現地へ出向き再撮影する必要がありました。会社全体で現場での写真撮影を年間3000件ほど行う経緯もあり、画像の補正や再撮影などにかかる膨大な手間を削減して業務を効率化したいと考え、EIZOの画像鮮明化ソフトウェア VisionCore FCSを導入しました。
画像鮮明化ソフトウェア VisionCore FCS 見えにくい・判別しにくい動画や静止画ファイルから補正すべき情報を割り出し、EIZO独自の処理を行い、見えやすく・判別しやすく鮮明化したファイルを生成できるソフトウェアです。 ウォッチフォルダ機能を備えており、ユーザーが指定したフォルダを本ソフトウェアが常に監視し、フォルダにファイルが保存されるとエンコードと画像鮮明化処理を自動で実行し、指定したフォルダもしくはFTPサーバーに保存します。 |
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VisionCore FCSの運用方法を教えてください。
VisionCore FCSの導入で作業手順に変更が生じ、社員が煩わしさを感じることは避けたいと考え、従来の社内ファイルサーバーに写真ファイル保管を行った際に、VisionCore FCSのウォッチフォルダへ自動で複製・画像処理・元のフォルダに追加ができるローダーツールを社内で開発し、すべての画像が自動で鮮明化されるシステムを構築しました。これにより、各社員は今まで通り社内ファイルサーバーに画像を保存するだけで、鮮明化された画像が同じフォルダに自動保存され、元画像と鮮明化画像の両方を簡単に閲覧することが可能です。
導入の効果や、社員からの評判はいかがでしょうか。
「写真がとても見やすいし、自動で処理されるのがすごく助かる」と、設計部門の社員から好評です。VisionCore FCSの導入からまだ日は浅いですが、画像補正の作業時間を年間でどれくらい削減できるのかを、年間の案件数と、不鮮明画像の数、補正にかかる平均作業時間から算出したところ、年間約250時間もの作業時間削減につながることが分かりました。
影により見えにくかった配線が、VisionCore FCSで見やすく鮮明化されている
導入の決め手を教えてください。
1.大量の写真を短時間で自動的に鮮明化処理できること
サーバーを監視するウォッチフォルダ機能により、大量の写真を自動かつ短時間で鮮明化できることが大きなメリットでした。また、ソフトウェアならではの柔軟性で、社内システムと連携できた点も良かったです。社内システムとの連携については、購入前に無償の試用版で問題なく動作することを確認できたので、安心して導入することができました。
2.買い切り型というコストパフォーマンスの良さ
昨今、定期的な支払いが必要なサブスクリプションサービスが多い中、EIZOのVisionCore FCSは買い切り型で、非常にコストパフォーマンスが良いと感じました。
今後の貴社展望と当社に期待することを教えてください。
監視システムや鉄道事業における夜間作業など、当社の他の事業にもVisionCore FCSを活用し、お客様にさらなる付加価値を提供することを構想しています。また、DX推進チームとして、現在は設計図のペーパーレス化に取組んでおり、検図の際に設計図へ書き込みを行う用途で、紙と同じ感覚で入力ができるタッチパネルモニターの導入も検討中です。EIZOにはこれからも幅広い映像ソリューションの提供を期待しています。
■ご協力
株式会社別川製作所
ホームページ:https://www.betsukawa.co.jp
別川製作所非公式キャラクター「べっし~」