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クリエイティブ

株式会社カラー 様

製品の信頼性と高い色再現性を評価し、制作用モニターとして10年以上ColorEdgeを継続採用


 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの制作で知られる映像企画製作会社「株式会社カラー」には、長年 ColorEdgeを愛用いただいています。
株式会社カラー


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 このたび、27型の「ColorEdge CG2700S」と、24.1型の「ColorEdge CG2420-Z」を導入いただきました。新たに導入いただいたColorEdgeの使用感や、ColorEdgeを使い続ける理由について、ご担当者にお話を伺いました。

デジタル部/システム部
左:デジタル部 デザイナー 千合 洋輔 氏
中央:デジタル部 撮影監督 平林 奈々恵 氏
右:システム部 システムエンジニア 阿部 湧人 氏

 

高い色再現性と信頼性を評価し、制作用モニターとして10年以上ColorEdgeを採用

システム部 システムエンジニア 阿部 湧人氏阿部氏:当社ではColorEdgeを制作用モニターとして長く使用しています。前回のColorEdgeの導入から8年が経過し、使用時間が長いモニターの台数が増えてきたため、更新を検討していましたが、これまでの実績や信頼性から迷うことなくColorEdgeの継続採用を決めました。当社では、色の確認が重要となる工程から順に、段階的なモニターの更新を行っています。モニターの選定においては、制作スタッフにとって使用感が変わることなく、画面の色を信頼して制作に集中できることを重視しました。現在スタジオでは約50台のColorEdgeを運用しており、急遽モニターが必要となった場合や、万が一故障した場合にも制作が途切れないように、約20台の予備機を確保しています。

 当社では作画、デザイン、3DCG制作、コンポジット、編集作業まで一貫して社内で行っており、すべての工程でColorEdgeを活用しています。制作における色の管理が年々重要となる中、ColorEdgeを採用する最大のメリットは、高い色再現性にあります。正確な発色かつモニター間の色の見え方の差異がほとんどありませんので、監督の映像チェックや制作スタッフ同士の色確認において、スタジオ内のどのモニターで映像を見ても色味が統一されるようにColorEdgeを運用できています。また、ポストプロダクションとも連携して、社外の関係会社間でもプロジェクトごとにカラーモードを合わせられるようにコミュニケーションを取っています。さまざまな工程においてモニター間で色の差異がある状態で制作を進行すると、素材を動画として繋げた時に違和感が出てしまいますし、最終的にイメージしていた演出と異なってしまいますが、ColorEdgeを活用して色のミスコミュニケーションが起こったことはこれまでほとんどありません。また、製品の故障もほとんどありませんので、制作スタッフも安心して作業に集中することができます。

 

新たに導入したColorEdge、CG2700SとCG2420-Zの使用感について

デジタル部 デザイナー 千合 洋輔氏千合氏:私はモーショングラフィックスやエフェクトのデザイン、ビジュアルデベロップメントを担当しており、作業にはCG2700Sを使用しています。基本的にはSDRのカラーモードを活用していますが、CG2700SはHDR表示にも対応しているので、HDRでのチェックが必要なプロジェクトにも活用できます。プロジェクトによってカラーモードやSDR/HDR表示を変更する際に、モニター前面のスイッチから簡単に変更できることが非常に便利です。また、モニター画面の反射や映り込みがほとんどないので、目の疲労感が少ない点も大変助かっています。以前他社製のモニターを使用していた際に、長く作業をしていると目が痛くなってくることがありましたが、CG2700Sを導入してからは目の痛みはほとんど気にならなくなりました。


 また、私は普段CG2700SとMacBook ProをUSB Type-Cケーブルで接続して作業をしており、画面表示と同時にCG2700SからMacBook Proに94W給電ができますので、充電を気にする必要がありません。会議や外出の際にMacBook Proを持ち運ぶことがあるので、自分のデスクに戻ってきた際にケーブル1本の接続ですぐに作業を再開できますし、電源アダプタを用意しなくてもいいので非常に便利です。
作業風景
 

デジタル部 撮影監督 平林 奈々恵氏平林氏:私は背景美術やエフェクトなどの素材をキャラクターの動画に合成したり、特殊効果や撮影処理を映像に加えるなど、最終的に視聴者が見るアニメーションの画作りを担当しています。デスクでは24.1型のCG2420-Zを2台並べたマルチモニター環境を構築して、1台のモニターに映像をプレビュー表示し、もう1台のモニターに合成用の素材を並べて作業しています。CG2420-Zはベゼルが薄いので、モニター間の視線移動もスムーズで、映像のチェックがしやすくなりました。
 映像を完成品へと仕上げていく撮影工程において、正しい色合いでチェックできるモニターの存在は非常に重要です。CG2420-Zは内蔵のキャリブレーションセンサーで、定期的に自動でキャリブレーションを行ってくれるので、画面の色を信頼して制作を進行できますし、ポストプロダクションにも完成品の映像データを安心して納品できます。

 

緻密なカラーコントロールを求められる『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの制作工程において、ColorEdgeの高い色再現性が貢献

平林氏:『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズは特に赤色を用いた演出について緻密なカラーコントロールが要求されます。一口に赤といっても暗い赤から明るい赤、オレンジ色に近しい赤など、シーンごとに使用する赤は多岐にわたり、監督もこだわりを持って色のチェックを行います。また、爆発や炎など光の明滅が激しい演出も多いです。ColorEdgeは高い色再現性を持ち、暗部、明部をそれぞれはっきりと表示することができるので、カラーコントロールや光の明滅の表現においてこれまで困った記憶がないほど、ColorEdgeを信頼して活用できています。
制作工程
 

カラーマネージメントソフトウェアの活用で、効率的かつ正確にColorEdgeを管理

平林氏:ColorEdgeは専用のカラーマネージメントソフトウェアであるColorNavigatorを活用することで、輝度や色域、ガンマの値を細かく設定できますので、プロジェクトごとに複数のカラーモードをカスタマイズして運用しています。また、ColorNavigatorの機能でColorEdgeの環境設定を簡単にエクスポート、インポートすることができるので、調整の工数を大幅に削減できます。ColorEdgeは出荷時の段階で個体差が少なくなるように調整されているので、すぐにスタジオ内で使い始められることが魅力です。

阿部氏:複数台のColorEdgeを一括管理できるColorNavigator Networkも合わせて活用しています。ColorEdge CGシリーズにはキャリブレーションセンサーが内蔵されているので、設定した調整目標に合わせ、ColorNavigator Networkから一括でキャリブレーションを実行できます。200時間ごとの使用サイクルで、ColorEdgeを使用していない間に自動キャリブレーションするように設定していますので、管理面で大幅な時間短縮に繋がっています。システム部側で確実な色管理ができるので、制作スタッフも安心して制作を進めることができます。また、資産管理の面でも、ColorEdgeの使用状態やカラーモード設定、最終キャリブレーション日時などを一覧で確認できますし、モニターに接続PCや使用者名などの固有の資産情報を登録することができるので、非常に便利です。
ColorNavigtor Network

ColorNavigator Networkは、複数人で制作業務を行う法人様向けのカラーマネージメント・ソリューションです。複数台のColorEdgeをWebブラウザから一元管理できるので、モニター管理者はそれぞれのColorEdgeを操作する必要がなく、クラウド上のサーバを介し、離れた場所からモニターの管理業務を行えます。
ColorNavigator Networkの詳細はこちら

 

EIZOには今後も高品質な製品づくりと、システム面でのサポートを期待

阿部氏:ColorNavigator Networkをさらに活用して、ColorEdgeへのカラーモードの一括配信や、導入したColorEdge全体の稼働時間を勘案した入替えスケジュールの立案などを構想しています。
 今後は、ColorNavigator APIがColorNavigator Networkにも対応し、ColorEdgeの対応機種もさらに増えれば嬉しいです。当社では既存の資産情報管理システムを運用していますが、導入しているColorEdgeのシリアル番号や管理番号、稼働時間などの資産情報の確認は、ColorNavigator Network内で完結させたいと考えています。そこでColorNavigator APIを活用することで、既存のシステムとColorNavigator Networkとの連携を深め、自動的に資産情報がColorNavigator Networkに更新されていくようなプログラムを構築し、さらに効率的な資産管理運用ができることが理想です。

ColorNavigatorは、ソフトウェア開発者・システム管理者向けにAPIを提供しています。ColorNavigator APIを活用することで、ユーザーは、外部ソフトウェアやシステムからColorNavigatorの各種機能と連携し、ColorEdgeを制御するプログラムを開発することができます。
ColorNavigator APIの詳細はこちら

 

 ColorEdgeは何の不満を感じることなく活用できていますので、次回のモニター更新も継続して採用する予定です。今後はソフトウェアとさらに連携して効率的な色管理を運用していきたいと考えていますので、EIZOには高品質な製品づくりと、システム面でのサポート対応を続けていただきたいです。
株式会社カラー メンバー


■ご協力
株式会社カラー
ホームページ : https://www.khara.co.jp/

 

導入製品

ColorEdge CG2700S
ColorEdge CG2420-Z

本事例の内容は取材当時のものであり、閲覧時点で変更されている可能性があります。ご了承ください。


導入事例
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