2022年6月2日
EIZO株式会社(本社:石川県白山市、代表取締役社長:実盛 祥隆)は、ビジネスモニターFlexScanシリーズの新製品2機種および販売中の4機種において、製品の梱包材(緩衝材)に再生紙素材を採用します。販売中の4機種は、2022年6月以降の出荷分から順次変更します。
1. 概要
当社は、2021年7月発売の医用モニターRadiForce RX370において初めて、輸送時に製品を保護する梱包材に、従来の再生発泡スチロールに代わり、環境負荷を低減する再生紙素材(段ボール・パルプモールド)を採用しました。
これに続きこのたび、2022年6月2日に発表するビジネスモニターFlexScan EV2781、EV2490においても、梱包材に再生紙素材を採用します。また、既に発売済みのFlexScan4機種EV2795、EV2495、EV2485、EV2480-Zにおいても同様に、梱包材を再生発泡スチロールから再生紙素材に変更します。生産数量の多いビジネスモニターFlexScanシリーズにも採用を開始することで、脱プラスチックに向けた取組みを本格化します。
2. 背景
当社は、かねてより最先端の環境対応に取組んでおり、製品における環境対応や省エネ性能の追求、事業活動におけるCO2排出量削減、サプライチェーンと一体となった環境負荷の低減などの各種取組みを推進してきました。さらに、2022年5月には、サステナビリティの観点から重要性が高く、事業との関連性が高い社会課題をマテリアリティ(重要課題)として特定したところ、「循環型社会への対応」「気候変動への対応」が当社にとって重要な社会課題であると改めて認識されました。「環境と人体に負荷の少ない素材へのシフト」を一つの重要課題として、引き続き脱プラスチックの推進に積極的に取組んでいます。
3. 梱包材の変更による環境負荷低減の効果
植物由来の紙素材は、石油由来の発泡スチロール素材と比較して、生産過程で排出されるCO2量を削減できます。当社にて、製品1台あたりの梱包材の生産過程で排出されるCO2量を試算したところ、従来の再生発泡スチロール素材を組み合わせた梱包材と比較して、再生紙素材を組み合わせた梱包材は、27型のEV2795で約21%、24.1型のEV2495、EV2485で約4%、23.8型のEV2480-Zで約6%、CO2量を削減できるという結果が得られました。
4. その他の脱プラスチックに向けた取組み
今回、梱包材に再生紙素材を採用する6機種は、付属ケーブルについて、必ず必要な電源コードと、最小限の映像信号ケーブルのみとし、未使用ケーブルの廃棄を無くすとともに、ケーブルの梱包にも紙を使用することで、プラスチックの使用を削減しています。さらに製品の筐体には使用済みプラスチックをリサイクルした再生プラスチックを活用することで、廃棄プラスチックの削減に貢献、限りある資源の有効活用、資源循環を推進しています。EV2485の筐体では、66.6%もの再生プラスチックを使用しています。
5. 関連情報
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