高画素密度(HiDPI)モニターなのに表示がぼやける!?HiDPIの基礎知識、設定を徹底解説

なぜアプリごとにHiDPI表示対応が異なるのか?

HiDPI表示対応の足並みがそろっていない背景として、モニターの画素密度の変遷とアプリの開発事情が挙げられます。モニターの画素密度はつい最近まで96ppi前後が一般的でした。表示サイズ(インチサイズ)と解像度がほぼ比例する形で各社モニター製品を取りそろえ、OSやアプリも96dpiを前提に作られていました。

しかし、液晶パネル技術の進化と共に、同じサイズのモニターにおいても、フルHDや4Kなどさまざまな解像度の製品が登場しました。その中でも画素密度が高いものは150ppiを超えるものもあります。また、スマートフォンやタブレットでは、高い画素密度を活かしたHiDPI表示が一般的になりました。

一方、WindowsではVista以降、OSや開発プラットフォームのHiDPI対応が徐々に進んできましたが(異なるdpiのマルチモニター対応は8.1以降)、以下の理由により、非対応や完全対応でないアプリが依然として多く存在します。その場合、従来の方法で描画されたアプリをOS側で強制的に拡大・縮小して表示するため、アプリがぼやけて表示されます。また、ぼやけずに表示されるものの、表示サイズが小さくなってしまうアプリもあります。

  • アプリの開発プラットフォームに依存する
  • アプリ全体でのHiDPI対応が容易ではない
  • 異なるdpiのマルチモニターへの対応がさらに困難である



※ 画素密度(DPIまたはPPI)とは?
表示の精細さを表すスペック。DPI(Dot Per Inch)またはPPI(Pixel Per Inch)の単位で表します。前者はOSやアプリ、後者は液晶パネルのスペックによく用いられます。例えば、96dpiとは、1インチ(2.54cm)の長さの中に96ドットが配置されていることを意味します。視聴距離により高精細さを感じる画素密度が異なるため、単純比較できませんが、基本的に値が大きいほど高精細と言えます。