地球

2年連続最高ランクの「A」に選定

2025年2月、国際的な環境非営利団体CDPが実施した2024年度の気候変動質問書の評価結果から、当社はスコアリング対象となった24,000社を超える企業のなかで、最高ランクの「A」に2年連続で選定されました。

CDPとは/気候変動質問書とは

CDPは企業や自治体の環境情報開示のための世界的なシステムを有する国際的な非営利団体です。CDPの気候変動質問書は、気候変動に係るガバナンスや事業戦略、依存・影響・リスク・機会の特定、環境パフォーマンスなど、100を超える設問によって構成され、そのスコアは持続可能な社会に向けた投資や購買の意思決定に広く活用されています。CDPは各社のGHG(温室効果ガス)排出削減をはじめとする気候変動対策への取組みを評価し、「A」から「D-(マイナス)」の8段階で企業をスコアリングします。情報開示が不十分、もしくは無回答の企業には「F」評価が付与されます。

EIZOの気候変動に関する取組みが評価されました

当社は、「映像を通じて豊かな未来社会を実現する」という企業理念のもと、環境に配慮した製品づくりを原点として企業活動を続けています。今回の評価はそれらの活動が総合的に評価されたものです。

低炭素移行計画を策定し、GHG排出量の削減を推進

当社は2040年のネットゼロ実現に向け、「低炭素移行計画 – Transition to Net Zero - 」を策定し、Scope1、2、3の削減に向けたパスウェイと、その達成に向けた行動計画を開示しています。具体的には、2024年1月に国内全生産拠点における使用電力を100%再生可能エネルギーとし、ネットゼロに向けた化石燃料からの早期転換を積極的に進めています。また2024年12月には、環境対応におけるフラッグシップモデル「FlexScan FLT」をリリース。製品ライフサイクル全体におけるGHG排出量を、同じサイズの従来機種と比較し約32%削減しました。

Transition to Net Zero
低炭素移行計画 - Transition to Net Zero -

目標達成に向けた、サプライヤーとのエンゲージメント

当社のGHG排出量のうち99%がScope3であり、さらにScope3のうち47%がCategory1(購入した製品・サービス)で占められています。そのため、サプライヤーとともにGHGの削減を目指すことが当社として重要であると捉え、「サプライチェーン・マネジメント」を自社の重要課題(マテリアリティ)とし、サプライチェーン全体におけるエンゲージメント活動を進めています。具体的な活動として、サプライヤー向けのサステナビリティ説明会の実施、主要サプライヤーと協働した低環境負荷製品の開発など、積極的な働きかけを行っています。

Supplier Engagement
サプライチェーン・マネジメント

サステナビリティ・マネジメント体制

取締役会の直下に「サステナビリティ委員会」を設置し、サステナビリティ全般に係る方針・目標の策定や進捗状況の監視を行っています。気候変動関連についてはその直下に「気候変動対策分科会」を設け、気候変動に関するリスクや機会の評価分析、対応策を立案しています。

EIZOのサステナビリティ推進体制

気候変動リスク/機会を分析・評価(TCFD提言に賛同)

2021年にTCFD提言に賛同し、TCFDのフレームワークに沿って気候変動に関する情報を適切に開示しています。特に気候変動に関するリスクと機会については、自社に与える財務影響を2つの異なる経済シナリオを用いて分析したうえで、対応策の検討を行っています。

TCFD
TCFD提言への対応
  1. ※  TCFD (the Task Force on Climate-related Financial Disclosures、気候関連財務情報開示タスクフォース)
    G20の要請を受け、気候関連の情報開示及び金融機関の対応を検討するため、金融安定理事会(FSB)が設立。
    企業等に対し、ガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標について、気候変動関連リスク及び機会に関する開示を推奨。