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ヘルスケア

鳥取県立中央病院 様

画像表示用モニターの7年間の品質管理とその効果

鳥取県立中央病院では2006年にフィルムレス運用を開始。当初は、画像表示用モニターのうち、医用モニターが1割、汎用モニターが9割でしたが、現在では、RadiForceモニターを76台、FlexScanモニターを79台という読影環境が整っています。画像表示用モニターの7年間の継続的な品質管理と、その品質管理が読影環境に与えた効果について、中央放射線室の岡村室長と坂口副主幹、金光主任に話を伺いました。

岡村 章仁 氏 坂口 和也 氏 金光 太郎 氏

岡村 章仁 氏
中央放射線室 室長

坂口 和也 氏
中央放射線室 副主幹

金光 太郎 氏
中央放射線室 診療放射線主任

品質管理の運用

画像表示用モニターの品質管理は診療放射線技師の重要な業務の1つである

フィルムの時代は現像機を管理していました。フィルムレスに切替えるにあたり、モニターの品質管理を実施して医療の質を保つことは診療放射線技師の重要な業務の1つであると考えました。そこで、不変性試験は、診療放射線技師が6か月に1回、4人のチームで2日間、モニター品質管理ソフトウェアRadiCSと輝度センサーUX1 Sensorを使用して実施することにしました。モニター清掃、設定内容確認も同時に行います。

測定データより設定したモニター劣化基準「120cd/m2を下回る、または15,000時間を超えるモニター」をベースに、不変性試験の測定結果からモニターの劣化予測リストを作成し、画像表示モニター品質管理ワーキンググループに報告します。そして、画像表示モニター品質管理ワーキンググループでは、診療放射線技師(モニター品質管理担当)、医療情報管理室(モニター管理担当)、放射線科医師(モニター評価担当)が協力し、次年度のモニター更新台数分の予算要求を電子カルテ委員会に提案します。

品質管理の効果

良質な画像を提供できる読影環境が整った

モニターの劣化予測リストの作成、院内啓発活動(モニターの性能、性質、医用モニターの必要性を広報)の取り組みから、モニターの1日の使用時間を減少させることができました。そして、詳細なデータを提示することで電子カルテ委員会の理解を得ることができ、医用モニターの台数が増加し、効率よくモニターを配置できるようになりました。

       良質な画像を提供できる読影環境が整った

モニターの品質を継続的に管理したことで、現場からはモニター劣化によるクレームは一切ありません。また、汎用モニターから医用モニターに切替わることで画像が見やすくなったと好評です。また、画像表示用モニターとして使用できなくなった汎用モニターは事務用モニターとしてリユースしています。今後も継続的に品質管理を続けていきます。

 

鳥取県立中央病院
〒680-0901 鳥取県鳥取市江津730
http://www.pref.tottori.lg.jp/chuoubyouin/

 

導入製品

本事例の内容は取材当時のものであり、閲覧時点で変更されている可能性があります。ご了承ください。


導入事例
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