最新心臓血管外科手術における画像情報の集約化と高精細大型モニターが果たす役割
島根県立中央病院は、2012年12月に、手術室向け画像表示モニター60型ワイドRadiForce LX600Wを2台、47型ワイドRadiForce LX470Wを1台、LMM0802を含む信号配信マネージャーとその周辺デバイス1式を手術室に導入。心臓血管外科医長の上平聡先生に、約1年間使用した感想を伺いました。 |
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導入理由
最新心臓血管外科手術における画像情報の集約化
ステントグラフトを用いた胸部や腹部大動脈瘤手術では、生体情報、心拍出量、BIS(麻酔深度)、INVOS(脳組織酸素飽和度)、経食道超音波装置、電子カルテ(特にCT、MRIなどの画像情報)、術野カメラ、血管内超音波(IVUS)装置、CR用の透視モニターなど複数のモニターが必要になります。一体モニターはいくつあるのだろう?何とか集約化したいと常々思っていました。 |
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麻酔科医周辺の各種モニター |
専用のハイブリッド手術室を作ると、他の領域の手術室として利用しづらく、手術室全体の稼働率が低下する可能性があります。また、莫大なコストと工期がかかり手術が止まってしまいます。そこで、既存の手術室をハイブリッド化する「モバイルハイブリッドコンセプト:フラットパネルモバイル型血管造影装置で稼働可能+透視専用の手術台+手術内の画像情報の集約化(情報のハイブリッド化)」を実現したいと考えました。 このコンセプトで、重要なデバイスが大型モニターです。あらゆる情報画像が1枚のモニターに集約されて表示可能なこと、各画面サイズが自由にレイアウト可能であること、広視野角かつIVRが鮮明な画像であること、これが大型モニターに求められた条件です。 60型モニターの天吊り設置は、土日だけの作業で3週間、6日間の工期で完成しました。ハイブリッド手術室新設と比較して、手術を止めることなく安価に導入することができました。 |
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手術室のモニターを中心とした全景
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導入効果
手術時間の短縮、手術手技のレベルが向上大きなモニターが目の前に設置できることで、情報がすべて術者の眼前に提供され、非常に手術がやりやすくなりました。すでに100例近いステントグラフト内挿術を行っていますが、手術時間が全体的に1時間程度短縮されました。また下肢動脈の治療の際は、血管造影装置と大型モニターを通常と反対サイドに自由に設置レイアウト可能である点も、モバイルハイブリッドの大きな利点だと考えています。 |
ステントグラフト内挿術中の様子 |
大型モニターを使うことで、私だけではなくスタッフ全体の手術手技のレベルが向上した点も大きいと思います。情報が全員で共有化できるので、手術の進行度や 問題点が即座に把握可能となり、スタッフ全体の知識の向上と経験の蓄積の結果、教育的効果があがりました。設置にも時間がかからず、動脈瘤破裂など急患手術に即座に対応可能になったことも大きいですね。 |
下肢動脈の治療中の様子 |
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導入製品
- LMM0802
- RadiForce LX600W(後継機種となる54.6型はこちら)
- RadiForce LX470W(後継機種となる48.5型はこちら)