市野歯科医院では、「磐田市民の口腔の健康を世界一にする、歯の寿命と命の寿命を逆転させる」を理念と目標に掲げ、メンテナンスを中心とした予防歯科医療を実践しています。口腔内写真、X線写真、治療方法のアニメーション動画などで患者さん自身の現状を視覚的に伝え、将来起こりうるう蝕と歯周病のリ スクについて予測に基づき現状の口腔内の改善に取り組んでいます。
その患者さんへの診察・治療内容の説明のため、マルチタッチモニターFlexScan T2381Wが使われています。市野歯科医院の市野先生に、モニターの導入理由と効果について話を伺いました。
導入理由
治療内容を視覚化し、わかりやすく伝えることが重要
市野歯科医院では、「予防中心型医療」を行っています。予防中心型の治療とは、虫歯の原因となるリスク要因を把握し、定期的なメンテナンスを行う治療法です。虫歯になるたびに歯を削る治療を繰り返すよりも、口腔の健康を長期に渡り維持することができます。 |
予防中心型医療を実践するために、「う蝕が発症するリスクはどの程度あるのか?」「う蝕がなぜ発症したのか?」について、主観的判断ではなく、唾液検査という科学的かつ客観的な診断によりう蝕リスクを把握しています。また、患者さんの口腔内のプラークを位相差顕微鏡で確認し、ミクロの口腔内細菌を観察することで、う蝕の原因は細菌であることを患者さんに意識付けることができます。 |
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そして、唾液検査の結果をスウェーデンのマルメ大学歯学部が開発した将来のう蝕発症を予測する「カリオグラム」に入力し、将来どれくらいう蝕の発症を避けられるか視覚的に予測したうえで、予防プログラムを立案します。 この「予防中心型医療」では、治療内容や経緯を患者さんにわかりやすくお伝えすることが欠かせません。そのため、患者さんへ診察・治療内容の説明を視覚化することを重要視しており、視野角が広くて見やすく、また感覚的なタッチ操作が可能なFlexScan T2381Wを同院の診察室に採用しました。 |
導入効果
タッチの直感的な操作が、円滑かつ効率的なコミュニケーションを実現
患者さんに写真などを見せて治療の進捗状況を説明する際、タッチ操作で画像を素早く選べます。また、口腔内の歯肉の炎症所見や歯牙の着色の程度など鮮明な画像をモニターに映し出し、患者さんの現状を正確に伝えることができます。EIZOのマルチタッチモニターは画質が高く、写真の色がしっかり見える、ということが導入の重要なポイントです。 |
キーボード・マウスの入力に加えてタッチ操作を行えるため、レセコンへの診療内容入力も効率的に行えるようになりました。
・レセプトコンピューターはpalette(株式会社ミック製)を使用 |
医療法人社団あおば会 市野歯科医院 〒438-0078 静岡県磐田市中泉4丁目6-14 |
患者さんの口腔内の健康を管理するためには、院内の清潔さが重要であり、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾け)を徹底しています。患者さんのプライバシーや歯牙切削にともなう飛沫や院内感染を防止するために、院内のユニットは個室診療となっています。院内には、ミニマムインターベーション(最小侵襲療法、歯牙切削を最小限にとどめ歯牙を健康に保存する療法)の理念を意味する歯牙切削器具をねじ曲げた絵を掲示し、その歯科医療理念を実践し口腔の健康を守っています。
導入製品
- FlexScan T2381W(後継機種:MS236WT、FDF2382WT-A)
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