global icon

産業用途

阪神高速道路株式会社 様

阪神高速道路株式会社

数百台あるカメラ映像のライブ配信および録画の制御において、
自社システムとの連携の柔軟性を高評価

阪神高速道路株式会社 様イメージ1

 阪神高速グループの「モバイル画像配信システム」のシステム更新に際し、当社の『イメージストリーミングサーバーソフトウェア(以降MEDIASYNERGY Serverと記載)』が採用され、2023年7月から稼働しています。

 阪神高速道路の導入ご担当者にモバイル画像配信システムのしくみや運用方法、そして当社のMEDIASYNERGY Serverの導入効果を伺いました。


阪神高速道路株式会社
管理本部 大阪保全部 施設工事課 主任
石原 大輔 氏
 
阪神高速道路株式会社
管理本部 大阪保全部 施設工事課
相田 晋吾
 
阪神高速技術株式会社
設備事業部 情報管理室
中瀬 裕太

 

 

貴社の「モバイル画像配信システム」とはどのようなシステムですか?

 道路に設置している多数のカメラのリアルタイム映像を、阪神高速グループの社員へ配信し、スマートフォン・タブレット端末・業務用PC(モニター)で閲覧できるWebシステムです。

スマートフォン・タブレット端末・業務用PC(モニター)で閲覧

 

モバイル画像配信システムの活用例・導入効果を教えてください。

 阪神高速では、定期的または臨時に道路を巡回し、常に交通管制室と無線で連絡を取りながら交通量等の道路状況の把握・交通事故・車両火災・通行車両等による道路損壊・汚損・落下物・異常気象・故障車両といった異常事態発生の早期発見に努め、24時間体制で業務を行っています。また、交通管制室では以前から、専用モニターに表示した最寄りのカメラ映像で現場の様子をリアルタイムに確認しながら異常事態対応の指示を行っています。

モバイル画像配信システムの活用例・導入効果

 当社が以前から使用している「モバイル画像配信システム」の主な活用例とこのたびのシステム更新後の効果を3つご説明します。

1.本システムの活用で、グループの社員は急行中にも現場状況の変化をスマートフォンやタブレット端末でリアルタイムに把握することにより、異常事態が発生した際の正確かつ迅速な情報の共有及びエスカレーションが容易になり、早期の復旧対応に貢献しています。

2.異常事態が発生している地点及び時間帯の録画映像を既存の事故・障害管理システムに自動で連携できるため、事故・障害の発生原因を分析する際の映像検索の時間を削減することができました。

3.改修した「新」モバイル画像配信システムでは、異常事態の発生時に重大事故になりやすい長大トンネルのカメラ映像を取込みました。本システムでは、カメラ設置台数を拡張しても柔軟にシステムへの取込みが可能です。また、異常事態の発生している閲覧ニーズが高い1つのカメラ映像に以前よりも多くの社員が同時にアクセスできることも導入効果の一つです。

 

■当社のMEDIASYNERGY Serverが同社システムにおいて果たす役割
 当社のMEDIASYNERGY ServerはWindowsベースのEIZOグループ自社開発のストリーミングサーバーソフトウェアです。映像ストリームを複数の端末に中継・配信する機能と、ファイル化して録画する機能を備えています。APIにより他システムとの連携が可能なため、このたびの阪神高速道路株式会社様のシステムでの利用が実現しました。

■EIZOのトータルソリューション
 EIZOは監視市場向けにお客様のニーズに合わせて自社製品を組み合わせ、映像の撮影、伝送、記録、配信、表示までトータルでご提案できます。

 

MEDIASYNERGY Server

 

MEDIASYNERGY Serverを用いたシステム開発工程での当社対応について教えてください。

 今回のシステム開発では、システム利用者の業務要件や周辺システムに精通しているグループ会社の阪神高速技術株式会社で利用者画面および周辺システムとの連携プログラムを内製しました。内製箇所とMEDIASYNERGY Server間とは、数百台以上あるカメラ映像の送出制御および録画制御の連携を行いましたが、開発の支障となる仕様上の制約も特になく、当初予定していた工期・費用で開発を完了、サービス開始を迎えることができ、API連携の柔軟性を活用できました。

 特筆すべき点として、設計にあたり利用者のエクスペリエンス向上のため、映像ファイルの生成・送出のタイミング等、要件を詳細に検討しました。MEDIASYNERGY Serverはこれらの要件を実装できる柔軟性があったことを評価しています。そして、本システムは専用のハードウェアではなく、阪神高速道路が整備を進めている仮想化基盤上へ構築する方針となりましたが、MEDIASYNERGY Serverは仮想化基盤でも問題なく稼働できたところも評価しています。

 また、将来的なカメラ台数増加も考慮し、拡張性・保守性を見据えた設計にできたところにも、MEDIASYNERGY Serverの強みを感じております。特に当社は維持管理業務を主体としておりますので、システム構築後の保守・運用および改修を考慮したシステム設計を実施する必要があり、ニーズに合致したと実感しております。

 

貴社が考えるこれからの高速道路監視のあり方や、今後当社に期待することを教えてください。

 阪神高速では2030年を目標とする新たなビジョンとして「阪神高速グループビジョン2030」を策定し、2030年のありたい姿の実現イメージとして「将来にわたって構造物・施設を使用しつづけるための管理・更新手法を実現」を掲げており、実現に向けた取組みとして、IoT、3次元モデル、ロボット等の新技術を活用した維持管理(道路構造物の『監視』)の高度化・効率化を進める予定としています。
 EIZO様には、高速道路に限らず、あらゆるシーンにおいて、次世代の監視を実現する製品・ソリューションを国内外へ提供していただくことで、社会全体の発展に寄与されることを期待しています。
 

■ご協力
阪神高速道路株式会社
ホームページ:https://www.hanshin-exp.co.jp/

■ご協力 阪神高速道路株式会社

阪神高速道路は、1964年6月28日の開通以来、50年以上にわたり、関西の大動脈ネットワークとして、経済活動を支えてきました。関西のくらしや経済のさらなる発展や利用されるお客さまの安全・安心・快適を実現するため、2030年のありたい姿を示した「阪神高速グループビジョン2030」を策定し、日々新たな挑戦を続けています。

 


 

導入製品

イメージストリーミングサーバーソフトウェア MEDIASYNERGY Server

 

監視システムの導入をお考えの方はお気軽にお問合せください。

ご購入に関するお問合せ

本事例の内容は取材当時のものであり、閲覧時点で変更されている可能性があります。ご了承ください。


導入事例
  • facebookアイコン
  • Xアイコン
  • youtubeアイコン
  • Instagramアイコン
  • rssアイコン