当社が海外市場向けに実施している企画「ColorEdgeグローバルアンバサダー」に起用されているプリンティングディレクター 小島 勉氏は、長年作品づくりにColorEdgeを愛用しています。小島氏に作品づくりにおいて大切にしていること、ColorEdgeの使用感について伺いました。
小島氏が作品のプリンティング、ディレクションに携わった写真家 佐藤倫子氏の作品
写真家 佐藤倫子氏 プロフィール
東京都出身。東京工芸大学短期大学部 写真技術科卒業。
株式会社資生堂 宣伝部入社。退社後フリーランスに。
写真家として都内中心に個展・グループ展を開催。企画からイベント、講座やセミナーなどへも活動。主に化粧品などの広告写真を撮り続けてきたことが基本となり、作品にも「美」のある写真をつくり続けている。また内面からの美しさも追求しており、太極拳のインストラクターの資格も取得。
写真集に「HOPSCOTCHINGS」「知のフラグメンツ」
公益社団法人 日本広告写真家協会(APA)正会員
公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
ニッコールクラブ顧問
ホームページ:http://www.rin-photo.com/
作品づくりにおいて大切にしていることを教えてください。
私はイラスト、写真、文化財と、様々なジャンルのプリントづくりを行っていますが、それぞれ大切にしていることが違います。例えば写真作品では、写真家の思いにどれだけ寄り添い、プリント作品として形にできるかということを大切にしています。具体的には紙選びからレタッチ(色調)の方向性をどう決め込んでいくかといったことですね。最初から明確にイメージされている方もいますが、プリンティングディレクターである私がどう感じ、解釈するかというところも加味しながら表現を突き詰めたいという方もいらっしゃいます。プロ同士、表現についてどう対峙していくかという感じですが、あくまで対等な立場でいるように心がけています。出来上がった作品に対する責任は大きいですからね。最終的な制作物は紙にプリントされたものですが、その気持ちをきちんと掴む入り口として、まずモニターがしっかりしていないとダメなんです。そこからコミュニケーションが始まると思っています。
ColorEdgeの使用感を教えてください。
現在はMacBook Pro 15" Late2016にCS2740を接続して、写真のように上下2画面で使用しています。時々、iPad Pro 12.9(第3世代)を加えてトリプルモニターで作業することもあります。
27インチ4K UHDの解像度で画素ピッチが164ppiと細かく、パネル本体のギラつきもほとんど感じません。MacBook Pro、iPad Proとの解像感のバランスもよく、とても使いやすいと感じています。
文化財作品の複製仕事では原本を動かすことができないため、色調の合わせ込みに苦労することがあります。最近はiPad Proを持込み、原本と比較しながら直接その場でレタッチしています。その見え方をターゲットにMac側でさらに作り込んでいきます。ColorNavigator 7でタブレットデバイスのシミュレーションもできるので、ストレスなく作業できるところがいいですね。
27インチサイズは私のワークスタイルでは目線の中にちょうどよく収まります。コンパクトにまとまりながらこれまでの作業エリアを確保できているのでとても気に入っています。もちろんColorEdgeの基本性能はそのままなのでデリケートな作業でも安心です。
いま手元にCG19があります。個人的に一番使用期間の長い自分にとっての名機です。実は仲のいい写真家さんが譲ってくれたものなのですが、製造年が2005年で15年前の製品なのにいまだにきちんと動きます。今となっては壊れたら直すことが難しくなってしまいましたが、表示した姿を見ているとCG19とのたくさんの思い出が蘇ってきます。これまでCG21からいくつかのモデルを使ってきましたが、CS2740はプリンティングディレクターの「目」として、新たな名機の予感がしています。
小島 勉氏 略歴
1968年生まれ。1987年、凸版印刷のグループ企業に入社。サイテックス(Scitex)社のワークステーションでレタッチに従事。 2000年より、インクジェットプリンターによるアートプリント制作「プリマグラフィ:Primagraphie」のプリンティングディレクターとして活動、現在に至る。イラスト、写真、文化財等、様々なジャンルの作品づくりに携わる。 写真作品では専任プリンターとして写真家から指名され、そのクオリティには定評がある。 紙、カラーマネジメントに造詣が深く、セミナー、ワークショップなどでも精力的に作品づくりの楽しみを伝えている。 |
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