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クリエイティブ

プリンティングディレクター 小島 勉 氏

 プリンティングディレクター 小島 勉氏は、当社が海外市場向けに実施している企画「ColorEdgeグローバルアンバサダー」の一人であり、長年作品づくりにColorEdgeを愛用しています。小島氏に作品づくりにおいて大切にしていること、ColorEdgeの使用感について伺いました。

※ColorEdgeグローバルアンバサダーとは、当社が海外市場向けに実施している企画で、世界各国において、当社の液晶モニターColorEdgeを自身の作品づくりに不可欠なツールとして活用しているプロフェッショナルを紹介するものです。
 

小島氏が作品のプリンティングディレクションに携わった写真家 三浦 憲治 氏の作品

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© Kenji Miura

 

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© Kenji Miura

 

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© Kenji Miura

 

 

三浦氏の作品や小島氏がプリンティングディレクションした写真が展示された写真展の様子は、ColorEdgeグローバルアンバサダーのスペシャルページ(EIZO海外Webサイト)で、さらにご覧いただけます。

上記の掲載作品は、小島氏がプリンティングディレクションをされた三浦氏の写真集「ミウラヒロシマ」(発行元:小学館)から抜粋し掲載しています。

「ミウラヒロシマ」は、三浦氏が、故郷=広島に思いを馳せ、2014年から続けている写真プロジェクトです。このプロジェクトで撮影された写真の数々は、被爆地ヒロシマの“今”をとらえつつも、いきいきと、ときにPOPに、広島の地に暮らす人々のリアルな日常を映し出しています。


被爆80年を迎えた2025年、過去11年間撮影し続けた膨大な写真の中から108枚を厳選して、写真集「ミウラヒロシマ」が出版され、広島と東京の各所で、写真展が開催されました。小島氏は写真展の作品プリントにも携われました。

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写真展の様子                                © Kenji Miura 

 

ミウラヒロシマの詳細はこちら(株式会社小学館提供のWebサイトへ)
写真展会場:ギャラリー @btf(バタフライ・ストローク・株式會社Webサイトへ)
写真展会場:ギャラリー AL(KiKi inc. Webサイトへ)
 

 

作品づくりにおいて大切にしていることを教えてください。

 私はイラスト、写真、文化財と、さまざまなジャンルのプリントづくりを行っていますが、それぞれ大切にしていることが違います。例えば写真作品では、写真家の思いにどれだけ寄り添い、プリント作品として形にできるかということを大切にしています。具体的には紙選びからレタッチ(色調)の方向性をどう決め込んでいくかといったことですね。最初から明確にイメージされている方もいますが、プリンティングディレクターである私がどう感じ、解釈するかというところも加味しながら表現を突き詰めたいという方もいらっしゃいます。

 プロ同士、表現についてどう対峙していくかという感じですが、あくまで対等な立場でいるように心がけています。出来上がった作品に対する責任は大きいですからね。最終的な制作物は紙にプリントされたものですが、その気持ちをきちんと掴む入り口として、まずモニターがしっかりしていないとダメなんです。そこからコミュニケーションが始まると思っています。

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写真集「ミウラヒロシマ」の色校正
 

現在ご使用のColorEdge CG2700XとCS2740の使用感を教えてください。

 現在は、iMac 5K 27インチにUSB Type-CでCG2700XとCS2740を接続しています。27型を3画面という構成です。表示解像度は4Kフルではメニューなどが小さくなってしまうため、200%に拡大した3200×1800で運用しています。

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 仕事は印刷物制作がメインのため、キャリブレーション設定はどちらもD50の印刷設定を基本にしています。Web媒体などのデジタルコンテンツの画像を制作する際にはCS2740をsRGBに切替えています。その他HDRコンテンツの場合はCG2700Xを活用する感じですね。ColorNavigator 7はmacOSのメニューバーに「状況メニュー」として常駐できるので切替えは簡単です。

 主にはAdobe Photoshopを使って作業しますが、PhotoshopのツールのウィンドウはiMacのほうにまとめ、CG2700Xは画像データのみを表示するようにしています。CS2740は Adobe Bridgeを表示させて作業を効率的に行えるようにしています。

 使用感はほとんどストレスがありません。印刷物を作る作業では、モニター表示上も紙の質感に近い解像感が欲しいのですが、画面から70〜80cm程度の距離で見る場合、27型4Kの画素密度(164ppi)なら違和感がありません。私自身27型4Kにこだわりをもつ理由がここにあります。また、どちらもノングレアですから画面のギラつきや映り込みもわずかで作業の集中の妨げになりません。

 CG2700Xは内蔵センサータイプでキャリブレーション作業は自動でできますが、CS2740はその都度センサーを取付けなければならないところが多少面倒に感じます。ただCS2740は側面にUSBポートがあるので、ケーブルの接続は容易です。液晶画面にキズがつかないよう触らないようにするのが唯一気を遣うところですね。
 

その他の周辺機器の構成についても教えてください。

 周辺機器で欠かすことができないのはペンタブレットです。Wacom Intuos Pro Large 2017を使用しています。27型モニターにベストマッチするサイズで使い勝手がとても良いです。操作エリアはCG2700Xのみにしています。主にブラシを用いた繊細な作業で活用しています。

 プリンタはキヤノンimagePROGRAF PRO-1100、PIXUS XK510などを使用しています。PRO-1100はプリント作品における色校正づくりのメイン機として、時々、文化財の仕事などロケ先に持ち込んだりすることもあります。 XK510は紙書類のスキャン、記録写真のプリントなど、事務作業に活用しています。

 余談ですが、事務仕事ではWindows PCにFlexScan EV4340Xを接続しています。42.5型4Kの大画面でたくさんの情報を表示できるため使い勝手がいいですね。他にはサイネージのシミュレーションやプレゼンテーションのスライド確認などでも活用しています。

 

ColorEdgeとの出会いや長年使い続ける理由を教えてください。

 ColorEdgeの最初の出会いはCG21で2004年だったと思います。それまではいわゆるCRT(ブラウン管)のモニターを使っていました。EIZO前身のナナオ時代に、音楽仲間の友人が持っていたNANAO FlexScan CRTがEIZO製品との最初の出会いです。会社ではEIZO FlexScan T9XX系を使っていたと思いますが、CG21の高品質さに圧倒された記憶は未だ鮮明に残っています。CG21との出会いは20年以上前のことですが、今も新しいColorEdgeを目にするたび、当時の印象が蘇ります。

 長年使い続けている理由は、そこにColorEdgeがあったから・・・という感じでしょうか(笑)
 冗談はさておき、仕事においてカラーマネジメントは基本中の基本で、イメージどおりの結果が得られるモニターはColorEdgeしかないというのが一番の理由です。ColorEdge本体の高品質さもさることながら、同じくらいColorNavigatorの存在が大きいです。例えば、手動調整でカラーマッチングを追い込んだりできますし、さまざまなワークフローにおいて柔軟にストレスなく、そして安心して使える唯一無二のモニターだからです。

 

プリンティングディレクターを志す方々にメッセージをお願いします。

 プリンティングディレクターはクリエイターと印刷現場をつなぐ役割です。クリエイティブな仕事ではありますが、クリエイターではありません。さまざまなクリエイターと接するたび、自身もその1人と勘違いしてしまいそうになるときがありますが、しっかり地に足をつけて、クリエイターの要望に全力で応えられるよう、謙虚に取組むことが大切だと考えています。

 

小島 勉氏 略歴

プリンティングディレクター 小島 勉氏   1968年生まれ。1987年、TOPPANのグループ企業に入社。サイテックス(Scitex)社のワークステーションでレタッチに従事。

2000年より、インクジェットプリンターによるアートプリント制作「プリマグラフィ:Primagraphie」のプリンティングディレクターとして活動、現在に至る。イラスト、写真、文化財等、さまざまなジャンルの作品づくりに携わる。

写真作品では専任プリンターとして写真家から指名され、そのクオリティには定評がある。

紙、カラーマネジメントに造詣が深く、セミナー、ワークショップなどでも精力的に作品づくりの楽しみを伝えている。

 

ColorEdgeグローバルアンバサダーについて詳しくはこちら

https://www.eizoglobal.com/products/coloredge/ambassadors/

 

導入製品

本事例の内容は取材当時のものであり、閲覧時点で変更されている可能性があります。ご了承ください。


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