ウルトラワイドモニター&マルチモニター環境で複数ウィンドウを同時表示し、設計の効率アップ!
戸田建設株式会社は、建築工事、土木工事、都市開発、再生可能エネルギー事業などを手がける総合建設会社です。このたび、2024年8月の大阪支店オフィス移転に際し、EIZOモニター327台を導入いただきました。EIZOモニターの活用方法と導入後の効果について、ご担当者にお聞きしました。
支店プロジェクト設計部 大阪設計室 主管 |
建築工事部 生産設計課 主任 |
大画面かつ高解像度のウルトラワイドモニターで、複数ウィンドウを自由自在に配置
新オフィスでは、社員全員が快適に働ける環境を提供するために、固定席とフリーアドレス席を併用し、業務内容や個々の希望に応じてEIZOモニターを4種類採用しました。「ウルトラワイドモニターを使いたい」という希望が特に多く寄せられたため、フリーアドレス席には主に37.5型ウルトラワイド曲面モニターEV3895を導入しました。
EV3895が並ぶフリーアドレス席
設計業務では、施工図やCADなど複数の図面を同時に確認することが多く、一度に多くの情報を表示できる大画面モニターが求められます。EV3895はフルHDモニター約3台分に相当する情報量を一度に表示でき、業務効率が大幅に向上しました。
また、横長大画面をシームレスに活用し、3つの図面を横並びに表示するなど、自由なウィンドウ配置ができ便利です。デュアルモニター環境と比較してモニター間のベゼルがないため、視線移動がスムーズで、ウィンドウ操作も簡単になりました。
最初は曲面に慣れない社員もいましたが、現在ではCAD使用においても特に支障はありません。画面の両端まで見やすいので、平面のモニターよりも好む社員も多いです。
EV3895の横長大画面に、2つの設計図を左右に大きく配置
マルチモニター環境で画面ごとにソフトや図面を表示し、業務を効率化
23.8型フルHDモニターEV2490を2台使用する席も設けました。社員の中には、大画面1台に複数ウィンドウを配置するよりも、各モニターにソフトや図面を1つずつ表示する方が使いやすいと感じる人もいます。例えば、ノートPCも加えた3画面をフル活用し、各EV2490に計算ソフトと設計ソフトを表示させ、ノートPCでメールを確認することで、煩雑なウィンドウ操作を減らせるだけではなく、大切な連絡を見逃さずに済みます。
また、設計図の修正前チェック図と修正後の図面データを別々のモニターに表示して、比較しながら効率的に作業を進めることも可能です。小型モニター1台の場合は、修正前チェック図を印刷して紙とモニターと見比べる必要がありましたが、マルチモニター環境はペーパーレス化にも貢献しています。
3画面それぞれにウィンドウを1つずつ表示
デイジーチェーン機能でデュアルモニター環境を構築し、ケーブルと机上がすっきり
机上に紙の図面を広げて作業することがよくあるため、新オフィスではドッキングステーションやケーブル類などのアクセサリを減らし、机上をすっきりさせることを目指しました。デュアルモニター用に選定したEV2490は、USB Type-Cによるモニター同士のデイジーチェーン接続に対応しています。ノートPCから1台目のEV2490にUSB Type-Cケーブルで接続し、さらにそのEV2490から2台目のEV2490に別のUSB Type-Cケーブルで接続するだけで、ノートPCからはUSB Type-Cケーブル一本のみの接続で2面に映像出力が可能です。この機能により、以前使用していたドッキングステーションが不要になり、机上スペースが広く使えるようになりました。
モニターにLAN端子を搭載し、ドック不要で安定したネットワーク環境を構築
通常は無線ネットワーク環境で業務を行っていますが、BIM※の使用時などには、安定した通信環境が必要です。EV3895とEV2490はLAN端子を搭載しており、モニターに有線LANを接続しておけば、USB Type-CケーブルをノートPCに接続するだけで有線インターネット環境を構築できます。LAN端子を搭載していないノートPCを使用しているため、この機能により変換アダプタやドッキングステーションが不要になります。
セキュリティ対策として、無償の専用ソフトウェア「EIZO MAC Address Clone Utility」を利用し、モニターを介した安心の有線LAN環境を構築することも検討しています。
※ 建築設計や建設、運用に関連するデータを連携させ、3Dモデルをベースに設計を行うソフトウェア
「EIZO MAC Address Clone Utility」の詳細はこちら
ミーティングスペースには複数人での図面確認に最適な4Kモニターを採用
2~4人用のミーティングスペースには、31.5型の4KモニターEV3240Xを導入しました。フルHDの4倍の情報を一度に表示でき、高精細で細かな線も見やすいので、図面を確認しながら会話する際に便利です。
EV3240XはUSB Type-C、DisplayPort、HDMIの3系統の入力端子を搭載し、さまざまなPCと接続可能です。PbyP(Picture by Picture)機能を活用すれば、2台のPCから同時に映像出力し、お互いの図面を共有しながら打ち合わせすることもできます。
EIZOならではの高い表示性能で、導入後に目の疲れが軽減
EIZOモニター導入後、社員からは目の疲れが軽減されたという声を多く聞きます。FlexScanシリーズは、「Paperモード」というカラーモードを搭載しており、ブルーライトを80%カットして紙に近い見え方を再現できるほか、外光の反射や映り込みを抑える表面処理や、ちらつきを抑える調光設定などの疲れ目対策が豊富に施されています。
実際に、オフィスでEIZOモニターに慣れていると、在宅勤務の時に目の疲れが気になることが多く、目の疲れは業務効率にも直結する重要な要素だと感じています。
EIZOはここが違う!目が疲れにくい理由はこちら
■ご協力
戸田建設株式会社
ホームページ:https://www.toda.co.jp/
導入製品
- FlexScan EV3895(37.5型 3840×1600)×101台
- FlexScan EV2490(23.8型 1920×1080)×118台
- FlexScan EV2480-Z(23.8型 1920×1080)×93台
- FlexScan EV3240X(31.5型 3840×2160)×15台