インターンシップレポート
EIZOでは2023年夏に、2days~5daysの多様なインターンシップを開催しました。
そのインターンシップの様子と参加者の感想をレポートします。
技術系インターンシップ
社内SE系インターンシップ
営業・事務系インターンシップ
冬の1day仕事体験
技術系インターンシップ
レポート
インターンシップ概要
実施日:2023年8月21日(月)~8月25日(金)、8月28日(月)~9月1日(金)
参加者:23名(電気系、情報系、機械系などを専攻する理系大学生、大学院生)
場 所:EIZO株式会社 本社 研究開発棟
プログラム概要(5日間)
■1日目 : アイスブレイク、会社見学、開発部門長講話、モニター分解・組立など
■2~4日目 : 設計・開発業務に関する講義・実習、課題発表準備
■5日目 : 課題発表、開発部門からのフィードバック
開発実習内容
<3コース共通>
- ショールーム/工場/電波暗室/開発フロア見学
- モニターの分解/組立による構造理解
<ハードウェア開発コース>
要求仕様を満たすよう製品の一部回路・基板を設計し、部品選定・実装、動作確認を実施する。動作に問題が生じた場合は原因分析・改善を図る。
- DCDCコンバータ回路の設計/解析
- LEDドライバー回路の設計/解析
- 設計した回路の基板への部品実装・動作確認
<ソフトウェア開発コース>
インターン生が自ら設定するユーザーのニーズに対して、その課題を解決するための画像処理機能の設計及びアプリケーションのデザイン・実装を行う。
- 当社モニターの映像処理技術及び制御手法の理解
- 自社ASIC/FPGAを用いた画像処理アルゴリズムの設計
- モニター制御用のGUIアプリケーション開発 など
<機構設計コース>
実機を使った機構設計検証の実施、および機構課題に対して設計観点・製造観点それぞれから改良の提案を行う。
- 寸法公差計算および3DCADを使った部品の設計
- 組立性の改善のための治具設計
- 実機を使った設計検証と問題への対策の検討 など
【会社/工場見学】
医療市場向けや航空管制市場向けのモニターなどの家電量販店では見られない製品も並ぶショールーム、電波暗室(電磁波を計測し、当社製品が外部機器に影響を及ぼさないか、逆に電磁波の影響を受けて誤作動しないかを検証するための施設)を見学。
世界最高峰の表示品質と信頼性を実現する工場にも実際に足を運び、モニターやカメラ、配信装置の組立工程や、ロボットにより自動化された調整工程などを見学。通常踏み入れることのできない開発フロア内も見学し、社員の様子や普段の業務の様子を体感しました。
【モニター構造の理解】
オフィス用から医療市場向けのモデルなど様々な機種を分解。製品の特長によって内部構造はかなり異なっていることを理解しました。
ちなみに分解はもちろんですが、組立もなかなか大変。組立しやすい構造かを考えながら開発するのもエンジニアの仕事の一つだということを感じてもらいました。
【先輩社員との懇談】
開発部門で働く先輩社員(若手/中堅)との懇談会を実施。先輩社員の業務内容や仕事への取り組み方、石川県での生活などなど、ざっくばらんに意見交換をしました。
【課題発表】
最終日には5日間の実習の成果を資料にまとめ、課題発表会を行いました。オーディエンスには開発部門の部長や課長もおり、緊張感が漂っていましたが、インターン生のユニークな発表に対し、驚きと称賛の声が上がっていました。
発表後にはインターン生へのフィードバックもあり、今後の進路選択や就職活動の参考にしてもらえたのではと思います。
【参加学生の声】
1)ハードウェアコース
・製品づくりに、様々な角度から複合的に考える力が必要であることを実感することができた5日間でした。また、課題実習以外にも、映像にまつわる多様な技術を垣間見る機会が豊富に用意されていて、企業理解が深まりました。実習中、社員の方々とお話する中で、企業で働くイメージを形作ることもできたと思います。
・社員の方のスキルに驚きました。大学では見たこともないような小さな素子でも、ミスなくはんだ付けをしている社員の姿を見て、すごい技術を持っているのだなと感じました。また不具合が見つかった際には、その原因を論理的に考えながら、調査するポイントを絞り込むことで、瞬時に原因を発見される社員の姿にも驚くとともに、論理的に考える重要性も学びました。
2)ソフトウェアコース
・APL課題実習が本当に楽しかったです。実習中には、担当の講師の方に様々なことをお聞きしましたが、どの質問に対しても丁寧に対応していただき、非常に助かりました。他にもモニターの分解・組み立てや工場見学など様々なことを体験させていただき、メーカーとして、ハード側の知識にも触れることができて、見識を広めることができたのかなと思います。本当にありがとうございました。
・インターンシップを通して、FPGAの中の限られたモジュールだけを使って、ユーザーのニーズに答える機能を作る難しさを学びました。実際に開発で用いられるFPGAにも、モジュールは限られた数しか搭載できないですが、その中でユーザーのニーズに応える機能を作っているEIZOの開発社員の方は、素晴らしい技術力・知識力を持っているのだと感じました。また、今回は3人グループでアプリケーションの開発を行いましたが、チームで一つのアプリケーションを作るという作業は初めてだったので、実際行うような環境での開発を経験できたのが非常に良かったです。
3)機構設計コース
実習を通して社員の方々と交流する中で、設計・製造・品質管理のそれぞれの工程で様々な困難があるが、それと同時に他社に比べて高いレベルを追求していることを誇りにしているように感じました。また、全社員が同じ方向を向いてモノづくりに取り組むことで、世界最高の製品を提供できていることがわかりました。さらに開発だけでなく、生産技術の面からもモノづくりを理解することで、2つの職種の重要性や関係性を理解することができました。
社内SE系インターンシップ
レポート
インターンシップ概要
実施日 : 2023年8月30日(水)~9月1日(金)
参加者 : 4名(情報系などを専攻する理系大学生、大学院生)
場 所 : EIZO株式会社 本社
プログラム概要(3日間)
■1日目 : アイスブレイク、会社見学(工場・オフィス・ショールーム)、社内情報システムワーク①
■2日目 : 社内情報システムワーク②、社員との座談会
■3日目 : DX推進ワーク、社員との座談会
<業務体験内容>
■社内情報システムワーク①
情報セキュリティの対応と対策を考える。
- 情報セキュリティに対する理解
- 情報セキュリティ事故(不正アクセスや紛失・盗難、誤送信など)により情報漏洩が発生した場合の対応と対策
- ログファイルから情報セキュリティ事故の調査/解析
■社内情報システムワーク②
定型業務の要件定義および業務のRPA(Robotic Process Automation)作成
※RPA(Robotic Process Automation)とは人間がコンピュータを操作して行う作業を、ソフトウェアによる自動的な操作によって代替することです。
- 定型業務に対する理解、要件定義
- ツールを利用したRPAの作成
■DX推進ワーク
BIツール(※)を用いて当社ビジネスを想定したデータを可視化し、考察する。
※BIツール(ビジネスインテリジェンスツール)は、データから視覚的なレポートやダッシュボードを生成するために利用され、ビジネスの意思決定に役立つツールです。
- BIツールを利用したデータ可視化チュートリアル
- 課題データを利用したデータの可視化演習
- 作成したグラフ、ダッシュボードを用いた考察
本インターンシップでは社内情報システム構築やDXの推進などSEの役割がますます重要になる中で、当社の取組みの最前線を学生の皆さんに紹介・その業務の一端を体感してもらいました。ワークを通してEIZOのSE業務の幅広さや今後の事業の広がりを感じてもらえたと思います。
【参加学生の声】
・様々なSEに関わる業務を体験することで実際の仕事の流れをつかむことができました。業務体験ワークでは、大学では普段使用しないようなツールに触れることができ、仕事に対する理解を深めるだけでなく、今後様々な場面で役立つインターンシップであると感じました。また、社員との座談会の時間が多く用意されており、業務内容だけでなく会社の雰囲気もつかみやすかったです。
営業・事務系インターンシップ
レポート
インターンシップ概要
実施日 : 2023年8月30日(水)~8月31日(木)
参加者 : 5名
プログラム概要(2日間)
■1日目 : アイスブレイク、会社見学(工場・オフィス・ショールーム)、業務体験(国内営業)
■2日目 : 業務体験(販売促進、資材調達、経理)&座談会
<業務体験内容>
- 営業:お客様に対しての要望ヒアリング&製品提案シミュレーション
- 販売促進:広告バナーの作成&広告用キービジュアルに入るキーメッセージの提案シミュレーション
- 資材調達:某機種に対する部品の選定シミュレーション
- 経理:財務諸表からの企業情報読み取り&企業分析シミュレーション
学生の皆さんには、2日間のインターンシップで4つの営業・事務系の職種を体験していただきました。複数の業務を体験することで、自分がもともと興味のある職種だけでなく、それ以外の職種の面白さと難しさ、そして生販一貫体制のメーカーならではのキャリアの幅広さを肌で感じてもらえたと思います。
【参加学生の声】
・生販一貫体制だからこそ、様々な職種があるということを実感しました。社員の皆さんが製品に誇りを持ち、会社が好きだという気持ちも伝わってきてよかったです。貴重な機会をいただきありがとうございました。
・営業・事務系の職種についてざっくりとしたイメージしか持てていませんでしたが、インターンシップを通して各職種の具体的なイメージをつかむことができました。
冬の1day仕事体験
レポート
冬1day仕事体験概要
実施日 :
【オンライン】2023年12月20日(水)、2024年1月17日(水)、1月18日(木)
【対面(本社)】2023年12月27日(水)、2024年1月9日(火)、2月14日(水)
参加者 : 各回10~20名程度
場 所 : EIZO株式会社(本社)、オンライン
※1day仕事体験レポートは本社会場をメインにご報告します。
プログラム概要
- 業界・企業理解度UPセミナー
- 会社/工場見学
- 若手社員との交流(グループワーク、座談会)
【業界・企業理解度UPセミナー】
電機業界を「モノづくりの方法」「ビジネス展開」「働き方/キャリア」の3つの切り口から解説しました。また、会社説明動画の内容をもとに、EIZOの強みを学生の皆さんで分析し、グループワークも行いました。グループワークを通して、業界内におけるEIZOの特徴やビジネスモデルの強みに対する理解をさらに深めてもらいました。
【会社/工場見学】
徹底的に品質にこだわる製造現場(工場)や、パーテーションのない開かれたオフィスフロア、家電量販店では見られない医療現場で使われるモニターなどが並ぶショールームなどを見学しました。
【仕事体験・グループワーク】
「開発系の仕事」「営業・事務系の仕事」、それぞれ興味のあるほうに分かれ、グループワークを行いました。グループワークには、電子回路設計/ASIC開発/ソフトウェア開発/販売促進/資材調達といった様々な部署から現場社員も参加し、社員のアドバイスを受けながら、どのグループも積極的に意見を交わしていました。グループワークを通して、「みんなでいいものを作っていく、高めあっていく」というEIZOマインドの一端を感じていただくことができたと思います。
- 開発系の仕事グループワーク:
- 営業・事務系の仕事グループワーク:
【社員座談会】
座談会では学生の皆さんが聞きたいことに何でもお答えしました。「具体的にどのような業務をしているのか」や「職場の雰囲気」「やりがいを感じること」など様々な質問が寄せられ非常に盛り上がりました。
【参加学生の声】
・実際に工場見学を通して、製品を全台数検査し、最後は人の目で見てチェックを行う、そのモノづくりに対する姿勢を見て、EIZOの品質に対するこだわりを改めて感じ取ることができた。
・仕事体験を通して、高い技術力があるからこそ、医療やクリエイティブワーク、船舶などの様々な分野でEIZO製品が活躍しているのだと分かった。これからも技術力の向上や応用できる分野の幅広さから、企業として成長していく可能性も感じた。
・様々なグループワークを通して、主体的に電機業界やEIZOの強みについて考えることができ、会社理解・業務に対する理解がさらに深まった。また、座談会を通して、社員の方が自社製品に自信やこだわりを持っていることを実感し、やりがいをもって働ける職場環境であると感じた。