FlexScan EVシリーズ
まだまだできる!オフィスの節電
EIZO液晶モニターの省電力技術と、今スグできる消費電力低減のテクニックをご紹介します。
まず、EIZOは、一般的なオフィスにおける液晶モニターの使用頻度を把握するため、社内の各部門で社員の離席時間※をサンプル調査しました。その結果、就業時間における離席時間の割合は、約29%であることが分かりました。
※ 3分後に起動設定を行ったスクリーンセーバーの合計起動時間を離席時間として調査。
無駄な電力が費やされる約29%の離席時間の内訳は、以下の通りでした。
節電テクニック1
「こまめに電源スイッチをオン/オフする」
1日平均13回の離席の度にモニターの電源をオフにすることで、モニターに係る電気料金を最大で約29%削減できます。液晶モニターを起動するために必要な電力量は、ごくわずかなため、短時間の離席においても確実に電源オフした方が節電効果があります。
ただし、こまめに液晶モニターのスイッチオフ操作を行う必要があります。着席時も液晶モニターの復帰操作が必要になります。 複数台の液晶モニターを導入している企業の場合、各社員への節電意識の徹底が必要になり、決して節電へのハードルは低くありません。
そこで
電源スイッチのオン/オフを自動化できる「EcoView Sense」
EIZOのカラー液晶モニターFlexScan EVシリーズは、人感センサー「EcoView Sense」を搭載※1。ユーザーの離席を検知して、自動的にモニターの電源をオフにします。一般的なオフィスワークにおけるユーザーが離席している時間の「約29%の無駄」な電力料金も、煩わしいスイッチのオン/オフ操作を行うことなく大幅※2に低減できます。
※1 EV2451、EV2456、EV2780、EV2750を除く。 |
![]() ▲ 離席を検知し、自動的にパワーセーブに移行。 |
![]() ▲ 席に戻ると自動的にパワーセーブから復帰。継続してユーザーの動きを検知して電源オンの状態を維持します。 |
節電テクニック2
「画面の明るさ(輝度)を抑えてさらに省エネ」
近年の液晶モニターは、高輝度化が進んでいるため、実作業で必要な明るさ以上の表示が行えます。また、大半の液晶モニターは表示輝度を最大の状態で出荷しています。
一般的なオフィス(照度300~500 Lx相当)における適切な輝度は100~150 cd/m2程度であるため、液晶モニターを購入時の設定のまま使用すると、必要以上に電力を消費するだけではなく、画面が明る過ぎることによる目への負荷も増大します。 液晶モニターのOSDを操作して、輝度を一般的なオフィスで100 cd/m2程度(自宅の場合はそれ以下)に調整することをおすすめします。
なお、安価で販売されている液晶モニターの中には、調整範囲が狭く十分に輝度を落とせない物や、輝度を下げると画面にちらつきやノイズが発生する物もあるため、注意が必要です。
参考:最大輝度時と適正輝度時の電力比較
機種名 | 消費電力実測値 | 電力削減率 | |
---|---|---|---|
最大輝度時 | 適正輝度時 | ||
EV3237 | 63.1 W(typ.) | 30 W(typ.) | 52.46 % |
EV2780 | 41.4 W※ | 23 W | 44.44 % |
EV2750 | 40.3 W(typ.) | 22 W(typ.) | 45.41 % |
EV2736W-Z | 43.3 W(typ.) | 24 W(typ.) | 44.57 % |
EV2730Q | 41.9 W(typ.) | 25 W(typ.) | 40.33 % |
EV2456 | 39.43 W | 11 W | 72.1 % |
EV2451 | 37.03 W | 13 W | 64.89 % |
EV2455 | 23.6 W(typ.) | 13 W(typ.) | 44.92 % |
EV2416W-Z | 23.0 W(typ.) | 11 W(typ.) | 52.17 % |
EV2450 | 22.3 W(typ.) | 12 W(typ.) | 46.19 % |
EV2316W-Z | 25.0 W(typ.) | 14 W(typ.) | 44.0 % |
EV2216W-Z | 21.7 W(typ.) | 11.5 W(typ.) | 47.0 % |
EV2116W-A | 19.2 W(typ.) | 11 W(typ.) | 42.71 % |
※ USB Type-Cを通した給電なしの場合。給電を行う場合は84.32 W。
- 適正輝度時は輝度を120cd/m2で測定しています。
周囲の明るさに合わせて、画面の明るさを自動で調整 「Auto EcoView」
EIZOのカラー液晶モニターFlexScan EVシリーズは、最適な画面の明るさに自動で調整する「Auto EcoView」機能を搭載。消費電力の削減に加え、まぶし過ぎや暗過ぎによる画面の見にくさを和らげるため、ユーザーの疲れ目の抑制にも有効です。
![]() |
表示コンテンツに応じたバックライト制御 「EcoView Optimizer2」
画面の明るさやコンテンツの視認性が保持されるよう補正しながら、表示コンテンツに応じたバックライトの輝度抑制を行う「EcoView Optimizer2」機能を搭載。ユーザー側で面倒な設定・操作をすることなく、自動的に消費電力をぐっと抑制できます。
- EV2736W、EV2730Q、EV2116W、S1934-T、S1934-H、S1703-T、S1503-Tを除く
節電テクニック3
「目に優しく上手に輝度を下げる」
画面の輝度を下げるほど節電効果は高くなりますが、画面が暗すぎると表示が見えにくくなることで作業効率が低下したり、目の筋肉を余計に使用して疲れ目の原因となったりします。また、液晶モニターの中にはバックライトの輝度に加え、コントラスト比を抑えることで輝度調整しているものもあります。コントラスト比の抑制による輝度調整は、大した節電効果が見込めないうえ、表示の可読性が損なわれる場合もあります。
輝度の調整具合が判断つかないときは、手近にある紙の書類の明るさと画面上の白の明るさを近づけてみても効果的です。
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参考:Paperモードのご紹介 [EIZOライブラリーへ]
節電テクニック4
「省電力の度合いを意識する」
モニターの画面の明るさに応じた省電力の度合いを、ひと目で分かりやすく表示する「EcoView Index」。常に省電力の度合いを意識することで、ユーザーに消費電力削減を促します。
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節電テクニック5
「主電源もオフにして消費電力0 W達成」
モニター背面の主電源を切ることで、消費電力0 Wに抑制できます。EIZOモニター台座部は344°の回転 (スウィーベル可動)ができるため(EV2116W-Aを除く)、主電源のオン/オフ操作も容易です。
節電テクニック6
「モニター・PCの電源管理をネットワークで一括管理」
EIZOが提供している電源管理ソフトウェア「EcoView NET」を使えば、ネットワークで接続された複数台のモニターの画面の明るさや、自動調光機能Auto EcoViewのオン/オフ、2次電源のオン/オフ、接続PCの起動/シャットダウンが一括制御できます。Auto EcoViewやEcoView Senseを有効にしていない場合でも、1台のパソコンから一括制御を行うことで省電力運用が可能になります。
特にPCの消費電力は液晶モニターよりも大きいため、離席時の接続PCのシャットダウンによって、効果的な節電が可能になります。EIZO EcoView NETは、EIZOモニターに限らずさまざまな液晶モニターの管理に使用できます。各メーカー製品が混在したオフィスにおいても、モニターやPCの消費電力削減が可能になります。
EIZOのFlexScan EVシリーズは、同等サイズの既存機種と比較して高効率化を実現。また、上記でご紹介した省電力のための機能を各種搭載・対応しており、電力コストを大幅削減できる低環境負荷のカラー液晶モニターです。