2025年5月13日
EIZO株式会社(本社:石川県白山市、代表取締役社長 COO:恵比寿 正樹)は、カラーマネージメント液晶モニター「ColorEdge CG3100X」を2025年8月25日に発売します。価格はオープン価格※です。
※ オープン価格の製品は標準価格を定めていません。
【参考価格】EIZOダイレクト販売価格 695,200円(税込)
1. 概要
ColorEdge CG3100X(以下CG3100X)は、映像制作用のHDR表示に対応した30.5型大画面、DCI 4K(4096×2160)の高解像度を持ち、映像制作をはじめ、プロフォトやデザイン、印刷、3DCG制作などあらゆるクリエイティブワークに適したプロフェッショナルモデルです。前機種ColorEdge CG319X(以下CG319X)に対し、表示性能と利便性を向上させました。
表示性能はCG319Xと比較し、輝度は350cd/m2から500cd/m2へ、コントラスト比は1500:1から1800:1へと向上しました。これにより明暗部が混在するHDR映像の制作時も、より実際に近い表示でプレビューできます。また、CG319Xを踏襲し、映画や放送の国際規格に準じる専用カラーモードを標準搭載しており、幅広いコンテンツの制作用モニターとして活用することができます。
さらに、USB Type-C®入力端子を新たに搭載しました。ノートPCとUSB Type-Cで接続することで、画面表示、USB信号の伝送のみならず、PCへの94W給電、有線LAN接続を実現。MacBook ProなどのハイエンドノートPCでの制作時も、モニターをドッキングステーション代わりに利用でき、クリエイターの利便性を大幅に向上させました。
その他、クリエイターに求められる正確な色表示を実現する各種性能は、現行機種を踏襲しています。キャリブレーションセンサーを筐体に内蔵することで色管理を自動化。広色域表示や滑らかな階調表現を実現し、画面の表示ムラ補正機能などを搭載しています。
2. 主な特長
<前機種からの進化ポイント>
■500cd/m2の高輝度、1800:1の高コントラスト比
■FRLの伝送モードに対応 【映像制作向け】
HDMI信号の伝送モードFRL(Fixed Rate Link)に対応。HDMI接続時、4K解像度かつ12-bit入力に対応し、高解像度でより滑らかな階調の映像を表示することができます。また、FRLに対応したウルトラハイスピードHDMI®ケーブルを標準同梱しています。
■ケーブル1本の接続で、モニターをドッキングステーションのように活用
付属のUSB Type-Cケーブル1本のシンプルな接続で、画面表示、USB信号の伝送、PCへの給電、安定した有線LAN接続を実現します。
CG3100Xは、当社モニターにおいて最大となる94Wの給電に対応しています。MacBook ProなどのハイエンドノートPCを用いた高負荷がかかる作業時でも給電が可能です。
また、有線LANポートを新規に搭載しました。有線LANポートを搭載しないノートPCやタブレット機器でも、モニターを有線LAN接続しておくことで安定したインターネット環境を利用でき、Wi-Fi(無線LAN)では時間のかかる大容量のデータの送受信も快適です。
筐体側面には4つのUSBポートが使いやすく配置されています。近年のUSBポートの少ないノートPCとの接続時に便利です。
■ヘッドホン端子を搭載
ヘッドホン端子を新たに搭載しました。お手持ちのヘッドホンと接続することで、制作時に周囲を気にすることなく、音声を確認することができます。
■設定ミスによる制作業務の手戻りを防ぐPixel Inspection機能を搭載 【映像制作向け】
モニター画面上で指定した座標における入力データの色情報を取得できる機能を搭載。モニター前面のスイッチ操作で実行できるため、作業をしながら簡単に色情報を取得できます。
■筐体デザインを一新
センサーを筐体に内蔵しながら、ノイズレスなデザインを実現しています。標準で付属する遮光フードも筐体デザインにマッチしたシンプルな構造に一新しました。また、PCへの給電やモニターの高輝度表示時の放熱対策として、筐体背面にデザイン性にも優れるパンチングメタルを採用し、内部にファンを搭載しました。消音設計のファンにより、モニターから発する音は約20dbと極めて小さく、制作の妨げになりません。
■環境に配慮した製品づくり
製品の外装に再生プラスチック材を使用。その使用率はEIZOモニターにおいて高水準の85%です。使用済みプラスチックをリサイクルした再生プラスチックを活用することで、廃棄プラスチックの削減に貢献し、限りある資源の有効活用、資源循環を推進します。さらに製品を保護する梱包材に段ボールや新聞紙をリサイクルしたパルプ緩衝材を採用。ケーブルも、ビニール袋の代わりに紙で保護するなど、脱プラスチックも推進しています。
<前機種を踏襲する特長>
■HLG方式とPQ方式、両方のHDR特有のガンマ(EOTF)に対応 【映像制作向け】
■30.5型の広い画面スペースに、DCI 4K解像度
デジタルシネマ規格であるDCI 4K解像度4096×2160に対応。フルHDの4倍を超える大画面で、4K映像はもちろん、フルHD解像度のコンテンツを複数並べて確認作業が行えます。
■広色域表示かつDCI-P3、BT.2020を含む映像制作専用カラーモードを搭載
デジタルシネマ規格である「DCI-P3」の色域を99%カバーする広色域表示を実現。4K/8K放送の色基準となる「BT.2020」に準拠したカラーモードも搭載しています。フォト向けにはAdobe RGBも97%カバーしており、sRGB相当の一般的なモニターでは再現しきれない、鮮やかな青空や新緑の色を忠実に再現できます。 |
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■DCI 4K/60p入力に対応 【映像制作向け】
USB Type-C端子に加え、DCI 4K/60p入力に対応したHDMI端子、DisplayPort™端子を各1系統搭載。HDMI入力は50/60pで4:4:4 12-bitまで、DisplayPort入力は50/60pで4:4:4 10-bitまで対応しています。
■測定精度の高いキャリブレーションセンサーを内蔵し、手間なく正確に表示を調整
■ズーム機能や色域外警告機能、輝度警告機能など映像制作専用機能を搭載
3. 関連情報
<製品情報>
<イベント情報>
CG3100Xは世界の映像制作向けイベントで順次展示を行っていきます。
■The Media Production & Technology Show(イギリス ロンドン)
会期:2025年5月14日~15日
■第10回 関西放送機器展
会期:2025年7月2日(水)~3日(木)
会場:大阪南港ATCホール
■IBC 2025(オランダ アムステルダム)
会期:2025年9月12日~15日
■Inter BEE 2025
会期:2025年11月19日(水)~21日(金)
会場:幕張メッセ
EIZOのサステナビリティの取組み
当社は、「映像を通じて豊かな未来社会を実現する」という企業理念のもと、製品・サービスおよび事業活動を通じてサステナビリティの取組みを進めています。特に環境に関しては、「循環型社会への対応」および「気候変動への対応」をマテリアリティ(重要課題)として掲げ、TCFD提言に基づく情報開示の実施、2040年までのNet Zero達成に向けた「低炭素移行計画 -Transition to Net Zero-」の策定など、事業活動と製品づくりの両面で最先端の環境対応に努めています。
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