2020年7月7日
EIZO株式会社(本社:石川県白山市、代表取締役社長:実盛 祥隆)は、視認性向上システムDuraVision EVS1VXを2020年8月25日に、DuraVision EVS1VSを2020年10月中に発売します。価格はオープン価格です。
同製品は、カメラで撮影された映像データに補正処理を施すシステムです。これにより、例えば道路・橋・鉄道などのインフラの点検や、設備の不良箇所の検出の際に、天候の影響で見えづらい映像を見やすく補正してモニターに映し出し、カメラの補正機能や照明では補うことが困難だった映像の視認性改善に効果を発揮します。
- オープン価格の製品は標準価格を定めていません
企画背景
近年、商業施設やオフィス、生産工場、社会インフラなど、暮らしのさまざまな場面で、防犯や安全確認の観点からリアルタイムにカメラで監視を行うことが増えています。例えば、道路・橋・トンネル・送電設備・鉄道などの社会インフラの管理や整備は、定期的な目視での実物確認から、カメラによる定常監視が一般的になりつつあります。また、生産現場などでは、目視による画像の確認に加え、AIによる画像認識を活用して、不良を見分けたり、設備の安全稼働を監視したりする運用も進んでいます。
しかしながら、画像を使った監視や確認には、下記のような問題があります。
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画像の質により確認の精度が左右される
例えば屋外での監視画像は、悪天候や夜間、周囲の明るさなどに影響され、見えづらいことがあります。
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結果が作業者のスキルに依存するため、監視・確認品質が安定しない
目視による画像確認では、作業者のスキルにより、不良や不具合の検出のレベルが異なることがあります。
そこで、当社は、こうした課題に応える製品として、DuraVision EVS1VX/EVS1VS(以下、EVS1VX/EVS1VS)を発売します。
製品概要
今回発売するEVS1VX/EVS1VSは、撮影した映像から補正すべき情報を割り出し、認識しやすいように視認性向上処理を行い、接続したモニターにリアルタイムに表示することができます。目視で異常を発見しやすくなり、AIでの異常検知もされやすくなるため、防犯や確実な不良検知、また、安全な設備維持などの効果を見込め、作業者のスキルに依存しない安定した運用が可能になります。
EVS1VXはEVS1VSの上位機種として、より優れた視認性向上技術を搭載するほか、利用シーンに応じて設定を使い分けたり、映像の特定範囲だけを補正したりすることができます。
当社は、これまで一部のDuraVisionモニターに上記のような視認性向上機能を搭載してきました。ボックス形状で視認性向上処理を行うEVS1VX/EVS1VSには、このようなモニターの開発で培ったノウハウが活かされています。EVS1VX/EVS1VSにより、ユーザーは、より幅広い場面において最適な画面サイズの表示用モニターと組み合わせて視認性向上機能を利用できます。
主な機能
EVS1VX/EVS1VSは、カメラやビデオレコーダーなどとHDMI端子で接続し、入力映像に視認性向上処理を行い、HDMI出力します。
EVS1VXは、EVS1VSの上位機種であり、新しい視認性向上技術「Visibility Optimizer X」を搭載。リアルタイムに画素ごとに処理強度を最適化し、映像に含まれる情報を強調します。夜間の高感度ノイズが入った映像、コンクリートなど淡く判別しにくい画像、水中などの色味が偏った映像では、より柔軟に視認性向上の効果を期待できます。
効果の強度を変えた4種類の表示モードをプリセットで用意し、プリセットの表示モードを含め、好みのモードを10種類まで登録可能です。表示モードは、本体のボタンから簡単に切替えて選択できます。また、専用ソフトウェアを使い、画面内の任意のエリアを選択して、視認性を向上することができます。
一方、EVS1VSは、画面全体に対して自然な補正を一律に行う視認性向上技術「Visibility Optimizer」を搭載しています。
機能の詳細
お問合せ先
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