ニュースリリース

国内初、金沢大学附属病院と芳珠記念病院間で4K映像伝送による血管内治療・遠隔医療指導の実証実験を実施

2017年6月22日

 

 国立大学法人金沢大学(注1)と医療法人社団 和楽仁 芳珠記念病院(注2)、株式会社PFU(注3)の子会社でグループ内の新規ビジネス創出を担うPFUビジネスフォアランナー株式会社(注4)、EIZO株式会社(注5)は、国内で初めて(注6)、遠隔地の病院間で4K映像伝送を用いた血管内治療・遠隔医療指導の実証実験を実施しました。
 金沢大学、PFUビジネスフォアランナー、EIZOは、これまで遠隔医療指導システム(注7)の実現を目指し、金沢大学附属病院内において本システムの有効性の検証を進めてきましたが、金沢大学附属病院と芳珠記念病院を結んだ本実証実験の結果、遠隔地からでも施術が行われている血管造影室にいるかのような臨場感で術中の指導が可能であり、本システムの有効性を確認することができました。
 今後は、実運用に向けた医療現場での運用評価を進め、遠隔医療指導システムの普及による治療安定性の向上、治療時間の短縮、指導医の負担軽減などを享受できる社会を目指していきます。


背景

 カテーテル治療をはじめとした血管内治療(注8)は、患者の身体に負担が少なく大きな効果も期待できる治療法ですが、高度な専門的知識と医療技術を必要とします。そのため、高難度の治療においては熟練した専門医の確認のもとでの施術が望まれますが、常にそのような体制で実施できる施設は多くありません。
 そこで、金沢大学、PFUビジネスフォアランナー、EIZOは、2015年に共同研究契約を締結し、遠隔医療指導システムの実現を目指して、金沢大学附属病院内において10件の臨床実験を行い有効性の検証を進めてきました。

 

実証実験の概要

 6月16日、指導側の金沢大学附属病院と施術側の芳珠記念病院を結び、初めて、実際に遠隔地の病院間で実証実験を実施しました。
 実証実験は、金沢大学附属病院の医局と、芳珠記念病院の血管造影室を高速IPネットワークでつなぎ、2時間におよぶ血管内治療「選択的肝動脈化学塞栓療法」の指導を行いました。

遠隔医療指導

 

実証実験の結果

 本実証実験の結果、遠隔地からでもその場にいるかのような臨場感で術中の指導が行えることを確認することができ、本システムが、商用回線を利用した病院間での遠隔医療指導において、有効に機能することが確認できました。

 

今後の展望について

 今後は、実運用に向けた医療現場での運用評価を進め、遠隔医療指導システムの普及による以下の効果を享受できる社会を目指していきます。

  • 地域遠隔医療の発展

  • 指導下での施術機会増加による、専門医の手技技術・安定性・治療効果向上とこれらの効果による治療時間短縮

  • 指導医の負荷軽減、施術スケジュール調整の容易化


 

注釈

(注1) 国立大学法人金沢大学:学長 山崎 光悦、所在地 石川県金沢市
(注2) 医療法人社団 和楽仁 芳珠記念病院:理事長 仲井 培雄、院長 佐久間 寛、所在地 石川県能美市
(注3) 株式会社PFU:社長 長谷川 清、本社 石川県かほく市
(注4) PFUビジネスフォアランナー株式会社:社長 神丸 研一、石川本社 石川県かほく市
(注5) EIZO株式会社:社長 実盛 祥隆、本社 石川県白山市
(注6) 金沢大学、芳珠記念病院、EIZO、PFUビジネスフォアランナーの調べによる。
(注7) EIZOの4Kタッチモニタを含む医療ソリューションと、PFUの超低遅延・4K映像伝送技術を組合せ、血管造影画像や治療に必要な複数の医用画像を伝送し、遠隔地から指導医が音声と映像を伝送することで、リアルタイムな遠隔地からの手技指導を可能にするもの。
(注8) 画像診断装置(X線透視、超音波、CTなど)で体内を見ながら、細いカテーテルなどを用いて血管の中から病巣に到達して行う治療。メスを入れずに治療するため、患者様の身体に負担が少ない。


 

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