2013年11月7日
1.概要
EIZO株式会社(本社:石川県白山市、代表取締役社長:実盛 祥隆)は、27.0型高解像度2560×1440のグラフィックス市場向けカラーマネージメント液晶モニター「ColorEdge(カラーエッジ) CG277」および「ColorEdge CX271」を2013年11月22日に発売します。ColorEdge CG277とCX271はそれぞれ従来機種CG276、CX270の後継で、各種機能・性能を向上させることで、グラフィックス市場のさらに幅広いニーズに対応します。価格はいずれもオープン価格です※1。
ColorEdge CG277(以下CG277)は、ワークフローで厳密な色の管理と運用が求められる、プロフェッショナルフォトやプリプレス、映像制作市場をターゲットにしており、キャリブレーション※2を行えるセンサーを内蔵しています。ColorEdge CX271(以下CX271)は、デザインやデジタルフォト、研究開発など、正確な色の表示が求められる市場をターゲットにしており、キャリブレーションした調整結果やプリセットのカラーモードを再調整できる「コレクションセンサー」を内蔵しています。両機種ともに、設定された画面表示を保つための再調整を定期的に自動で実施でき、常に正しい表示で使用できます。 |
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従来機種から性能が向上した点として、CG277/CX271両機種とも、Adobe RGBカバー率99%のIPSパネルの採用や、さらに引き締まった黒色表示を実現しています。また、バックライトに広色域LEDを採用し、従来機種に比べ、標準消費電力を40%削減。さらに、表示のちらつきが気になりにくい調光方式を採用し、疲れ目の緩和効果も期待できます。
ソフトウェア面については、フォト・プリプレス・デザインに適した既存のモニター調整ソフトウェアColorNavigatorに加え、映像制作市場などでの使用を想定し、複数のモニターの画面表示を管理者が一括管理するための専用ソフトウェア「ColorNavigator NX」を新たに開発しました。2014年1月10日からEIZO Webサイトにて無償提供を行います。
その他、従来機種同様に、滑らかな階調表現、画面の均一表示、すばやい表示安定など、ColorEdgeの優れた基本性能を搭載。CG277は映像制作に特化した機能を付加し、CX271は用途に合わせて選べる3つのモデルを用意。ColorEdge専用のソフトウェアと組み合わせることで、あらゆるグラフィックスユーザーの環境に合わせた選択が可能です。
※1 オープン価格の商品は標準価格を定めていません。
【参考価格】EIZOダイレクト販売価格
CG277(ColorNavigator付属モデル):199,800円(税込)、
CX271-CNX(ColorNavigator、EX2付属モデル):159,800円(税込)、CX271-CN(ColorNavigator付属モデル):154,800円(税込)、
CX271(ColorNavigator Elements付属モデル(ColorNavigator有償アクセサリ対応)):149,800円(税込)
※2 キャリブレーションとは…モニターをキャリブレーションセンサーで測定し、目標値に沿って画面表示されるよう表示校正すること。
2.新製品の主な特長
用途・ユーザー環境に合わせて選べる豊富なラインナップ
CX271は3モデルを用意。「CX271-CNX」は、標準でColorEdge専用のカラーマネージメントソフトウェアColorNavigatorと専用キャリブレーションセンサーEX2を付属。すぐにモニターキャリブレーションを始められます。「CX271-CN」は、ColorNavigatorのみ付属しており、既にColorNavigatorに対応したセンサーをお持ちの方向けです。一方、「CX271」は、ColorNavigatorはオプション対応となりますが、ColorEdge専用の無償フォトカラーマッチングソフトウェアColorNavigator Elementsが付属され、モニター画面とプリントの色合わせを行いたいデジタルフォトユーザーに有用です。簡易なカラーマッチングを、キャリブレーションセンサーを使わずに行うことができます。
※3 ColorNavigatorの利用には、別途ライセンスパックの購入が必要です。
※4 アクセサリでセンサーを用意しています。
※5 EIZO Webサイトから無償でダウンロードできますが、ColorNavigatorの使用を推奨します。
内蔵のセンサーが自動で再調整を実施
常に適した表示を保つためには、定期的な再調整が必要です。CG277/CX271は、内蔵のセンサーを使い、あらかじめ設定したタイミングに自動で調整結果やプリセットのカラーモードの再調整を行えます。従来機種CX270では、プリセットのカラーモードの補正ができませんでしたが、CX271では、専用ソフトウェアを用いずにコレクションセンサーを使って、常に正しいカラーモードを維持できます。
モニター管理者向け新規ソフトウェアColorNavigator NXに対応
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Adobe RGBカバー率99%、DCIカバー率93%の広色域
Adobe RGB色域を99%カバーし、sRGB相当の一般的なモニターでは再現しきれない鮮やかなAdobe RGB色域のデータも正しく表示できます。また、印刷業界の標準色JMPAカラー、Japan Colorも再現し、映像制作で使われるDCI規格も93%カバー。制作段階から仕上がりの色味をモニター上で確認でき、スムーズな作業進行をサポートします。 |
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暗所での表示に強い引き締まった黒色表現
バックライトを常に点灯して画像表示する液晶モニターの特性上、難しかった黒色の表現力を向上。高コントラスト比で白浮きを抑えた引き締まった黒色を表示します。
広色域LEDバックライト搭載で標準消費電力を40%削減
色再現性能の高いLEDバックライトを搭載。バックライトに蛍光管を採用した従来機種に比べ、標準消費電力を40%削減。節電、省コストに貢献します。また、画面の温度上昇も抑えられ、ファンレス設計を実現しました。さらに、水銀の含有がなく、廃棄時の環境負荷を低減します。
個別調整で実現する、滑らかな階調表現
工場で1台ごとにRGB各色0~255のすべての階調を調整しています。理想のガンマ値になるよう、最も適した値を16bit-LUT(65281階調)を使って選択し、256階調に再割り当てします。これにより、モニターごとにばらつきのない、極めて滑らかな階調表現を実現しています。
映像制作向け専用機能を装備 【CG277】
CG277には映像制作向けの専用機能を豊富に搭載しています。代表的な放送規格で定められた色域・ガンマを再現するEBU、Rec709、SMPTE-C、DCIモードを備え、ボタン一つで表示を切替えできます。これらの表示精度は、内蔵のセンサーを使い、簡単に維持・更新できます。また、HDMI接続時の1080/24p対応やDisplayPort入力時に2560×1440解像度に4K×2K解像度を簡易表示できる機能を付加し、幅広い信号入力に対応しています。画像表示においては、ColorNavigatorのエミュレーション機能を使い、映画フィルムの特性ファイルである3D-LUTファイルを適応した表示が可能です。
環境に影響されずに画面の隅々まで均一に表示できる
電源を入れてからわずか7分※6で、すばやく表示を安定
画面表面のぎらつきが少ないIPSパネルの採用
疲れ目の原因になりうる表示のちらつきが気になりにくい調光方式を採用
DVI端子×1、DisplayPort端子×1、HDMI端子×1系統の豊富な入力端子
デジタルフォトユーザー向け使い方ガイド冊子を付属
液晶パネルも含めたフル5年間保証(使用時間は30,000 時間以内)
クリエイティブ環境をサポートするアクセサリをご用意
「CH5※7」 外光の映り込みを効果的に防ぐ遮光フード 標準価格 19,800円(税込)
「Z-208-EIZO」 5000Kの高演色蛍光管が入った蛍光灯スタンド 標準価格 14,800円(税込)
※6 当社測定条件によります。
※7 CG277には付属しています。
- 画面はハメコミ合成です。
- 資料内の画像・説明図はイメージです。
お問合せ
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