導入製品
・DuraVision FDH3601
・FlexScan 22型モニター
EIZOモニターの表示の信頼性を評価
フランスの自動車メーカー、PSAプジョー・シトロエン社は、デジタルスタジオの設備強化に伴い、パワーウォール(実寸表示用スクリーン)などと共にEIZOの4KモニターDuraVision FDH3601を導入した。
自動車デザインでは、独創的デザインや革新的技術を生み出すため、より完成品に近いイメージで設計・評価できる精度の高いツールが必要とされる。同スタジオでは、製品化評価のために実物大の試作車を制作することがあるが、PC用モニターにおいても、さらに完成に近いイメージを得られることが重視される。その要求を満たすモニターとして、高精細・大画面で色再現性に優れるEIZOの4Kモニターが選ばれ導入が決定した。
導入にあたっては、オフィス全体のレイアウト変更を行なわないこと、2台のモニターをデスクトップの限られたスペースに設置できること、施設内のビデオプロジェクター等との互換、搭載する接続端子などの条件が提示された。
自動車業界ではミリ単位の精度が要求され、ごくわずかな誤差や隙間が致命的な技術、工業的リスクにつながりかねない。そこで立体表示や大画面での実寸表示を用いて正確なシミュレーションを行うことがプロトタイプ作成時のコスト削減に有効となってくる。
EIZOモニターの正確な色再現性
DuraVision FDH3601は、16bit-LUTを用いた内部演算処理によって階調つぶれがない正確な表示を実現している。
デジタルスタイル開発マネージャーのフィリップ・デュラン氏は、これまでトゥルーカラーで作業できるツールがなかったこと、デジタルユニフォミティ補正回路(DUE)で均一な画面表示を参照できることをDuraVision FDH3601導入のメリットとして挙げている。
デザイン製品化/プロトタイプ制作マネージャーのアンリ・ベーガー氏は、PSAプジョー・シトロエンデザインセンターの全デザイン関連、カラー関連業務でEIZOモニターを推奨する理由をこう語る。
「窓から入る自然光やその反射光ひとつで、また電球1つ取り替えただけで画像の見え方は変わってしまいます。そんな一定でない評価環境の中で、常に正確で安定した色表示ができること、簡単で素早くキャリブレーションができること、トゥルーカラー表示が参照できることは非常に重要です。だからこそEIZO製品を選ぶのです。」