地球

トップメッセージ

映像を通じた豊かな未来社会の実現に向けて

-当社のマテリアリティと最近の取組み

現在、当社はマテリアリティとして7つの項目を挙げています。その一つ目は「『映像』を通じた豊かな社会への貢献」です。当社の技術を活用し、お客様の課題、社会の課題の解決に貢献できる高品質・高信頼性の製品、システム、サービスをご提供していくということであり、まさに「『映像』を通じて豊かな未来社会を実現する」という当社の企業理念のとおりです。 また、環境に関しては「循環型社会への対応」「気候変動への対応」を挙げ、取組みを進めています。1992年、当社は環境意識の高いスウェーデンにグループ会社を設立しました。同社を通じて環境に関する情報や規格動向をいち早く入手し、製品への環境対応を進めるためです。以降、常に最先端の環境対応に努めており、製品の環境配慮、人への配慮をはじめとしたサステナビリティは当社のDNAともいえます。気候変動への対応については、2021年5月にTCFD提言に賛同し、TCFDのフレームワークに従った分析や情報開示を進め、さらに2023年5月にはGHG排出削減の目標達成に向けた取組計画を「低炭素移行計画 -Transition to NET Zero-」として策定しました。また2023年度はCDPの気候変動分野での評価において、最高評価となる「A」の評価をいただきました。これにより当社の取組みについて確信を得るとともに課題も確認できましたので、さらに高い評価を得られるよう、体制の強化や取組みの深化に努めているところです。 さらに企業・ブランドを支える「人」に関しては「自由闊達で創造的に活躍できる企業文化」「人権と多様性の尊重」に努めています。人的資本は、事業の成長の基盤であると考えています。一人ひとりの従業員が活き活きとその能力を十分に発揮し、やりがいを感じながら自己成長できるような職場環境の構築、自由闊達な企業風土の維持に努めています。そのための人材育成、マインドの醸成、様々な成長機会の提供や働きやすい制度の採用などに取組んでいます。女性活躍については、当社の女性の管理職数はまだ少ないと思われるかもしれませんが、当社にとってはまだ進化の途上といえます。もともと当社は採用や評価、昇格に関して性別での区別は全くしておりません。その中で、業務経験を経た女性がようやく育ってきたところであり、現在リーダーとして活躍している層が十分に厚くなっていますので、これから女性の管理職も増えてくると期待しています。 ガバナンスの面では、2022年6月の女性社外取締役の就任に続き、2023年6月には外国人の取締役も加わり、取締役会も一層多様化しました。従来とは違った視点での意見をいただくなど、取締役会の議論もより活発になったと感じます。9人の取締役の様々な経験からの意見、指摘を得て、ガバナンスの強化につながっていると感じます。 これからも、ステークホルダーの皆様のご期待に沿えるよう、また当社の企業理念であるテクノロジーの可能性を追求し映像を通じて豊かな未来社会を実現できるよう取組んでまいります。

2023年9月
EIZO株式会社 代表取締役会長 CEO

実盛 祥隆