基本の調整 / 設定

この章では、モニター前面のボタンを押すことで設定できる基本の機能を説明します。

設定メニューを使って詳細に調整 / 設定する方法については、詳細な調整 / 設定を参照してください。

入力信号を切り替える

モニターに複数の信号を入力している場合、画面に表示する信号を切り替えることができます。

  1. (SIGNAL)ボタンを押し、入力信号を選択するメニューを表示します。
  2. 調整ダイヤルを回して表示したい入力信号を選択し、調整ダイヤルを押して確定します。

表示モード(カラーモード)を切り替える

モニターの用途に応じた表示モードに簡単に切り替えることができます。

  1. (MODE)ボタンを押し、カラーモードを選択するメニューを表示します。
  2. 調整ダイヤルを回して表示したいカラーモードを選択し、調整ダイヤルを押して確定します。

モードの種類

Standard Mode

モニターの設定メニューを使用して色の調整をおこなうモードです。

カラーモード

目的

BT.709

各カラーモードにおける詳細な設定値については、カラーモードの設定値を参照してください。

BT.2020

DCI-P3

PQ_THEATER

PQ_DCI-P3

PQ_BT.2100

HLG_BT.2100

SYNC_SIGNAL

参考
  • SDRのカラーモード(「BT.709」、「BT.2020」、「DCI-P3」)とHDRのカラーモード(「PQ_THEATER」、「PQ_DCI-P3」、「PQ_BT.2100 」、「HLG_BT.2100」)を切り替える場合、モニターの調整はカラーモードを切り替えてから30分以上経過するまでお待ちください。

Advanced Mode

モニターのSelfCalibration機能、カラーマネージメントソフトウェア「ColorNavigator 7」を使用して、モニターの表示調整をおこなうモードです。

カラーモード

目的

CAL1

SelfCalibration、ColorNavigator 7による調整状態で表示します。

CAL2

カラーモードの設定値

項目

カラーモード

BT.709

BT.2020

DCI-P3

PQ_THEATER

PQ_DCI-P3

PQ_BT.2100

HLG_BT.2100

CAL1

CAL2

SYNC_SIGNAL

輝度cd/㎡

100

100

48

108

1000

1000

1000

100※1

色温度

D65

D65

D65

D65

D65

D65

D65

D65

ガンマ (EOTF)

2.4

2.4

2.6

PQ

PQ

PQ

HLG

2.4※1

PQ オプション

Auto (108 cd/㎡ )

Auto (1000 cd/㎡ )

Auto (1000 cd/㎡ )

HLGシステムガンマ

1.2

色域

BT.709

BT.2020

DCI-P3

DCI-P3

DCI-P3

BT.2020

BT.2020

BT.709※1

詳細設定

色相

0

0

0

0

0

0

0

0

彩度

0

0

0

0

0

0

0

0

色域クリッピング

オン

オン

オン

オン

オン

オン

オン

オン

XYZフォーマット

オフ

オフ

オフ

ゲイン

Red

色温度から算出

色温度から算出

Green

Blue

黒レベル

オール

Red

0

0

0

0

0

0

0

0

Green

0

0

0

0

0

0

0

0

Blue

0

0

0

0

0

0

0

0

6色

Magenta

色相

0

0

0

0

0

0

0

0

彩度

0

0

0

0

0

0

0

0

明度

0

0

0

0

0

0

0

0

Red

色相

0

0

0

0

0

0

0

0

彩度

0

0

0

0

0

0

0

0

明度

0

0

0

0

0

0

0

0

Yellow

色相

0

0

0

0

0

0

0

0

彩度

0

0

0

0

0

0

0

0

明度

0

0

0

0

0

0

0

0

Green

色相

0

0

0

0

0

0

0

0

彩度

0

0

0

0

0

0

0

0

明度

0

0

0

0

0

0

0

0

Cyan

色相

0

0

0

0

0

0

0

0

彩度

0

0

0

0

0

0

0

0

明度

0

0

0

0

0

0

0

0

Blue

色相

0

0

0

0

0

0

0

0

彩度

0

0

0

0

0

0

0

0

明度

0

0

0

0

0

0

0

0

  1. 入力信号に応じて自動的に設定されます。入力信号から値を取得できない場合は表中の値が設定されます。

参考

  • CAL1」 / 「CAL2」は、ColorNaviagtor 7またはSelfCalibrationを使用して設定します。
  • カラーモードは、入力信号ごとに設定されます。
  • 各項目の詳細は、カラー調整を参照してください。
  • 特定のモードを選択できないようにすることができます。詳細は、モードスキップを参照してください。

Quick Check機能を利用する

一時的にHLGシステムガンマ、ガンマ (EOTF)、輝度、黒レベルリフトを変更する機能です。

  1. 設定値を一時的に変更して確認したい項目(HLGシステムガンマ:、ガンマ (EOTF):、輝度:、黒レベルリフト:)のボタンを押します。
  2. Quick Checkが実行されます。
  3. Quick Checkを設定する場合は、各ボタンで調整 / 設定し、調整ダイヤルを押して確定します。
  4. 設定値が一時的に変更されます。
  5. 参考

    • (S-GAMMA)、(EOTF)、(BRIGHT)、(BLACK)のいずれかのボタンが青く点灯している場合は、Quick Checkが実行中です。
  6. Quick Checkを解除する場合は、(S-GAMMA)、(EOTF)、(BRIGHT)、(BLACK)で青く点灯しているボタンを押します。
  7. 設定値が変更前の状態に戻ります。

参考

  • 次の操作でもQuick Checkが解除されます。
  • 電源スイッチおよび電源ボタンによる電源のオフ / オン
  • 入力信号、カラーモードの切り替え
  • カラー調整」メニューの「リセット」を実行
  • 本体設定」メニューの「オールリセット」を実行
  • SelfCalibrationの実行
  • ColorNavigator 7を起動
  • カスタムキーの割り当てをQuick Check機能以外に変更(カスタムキーの割り当て方法参照)
  • HLGシステムガンマ、ガンマ (EOTF)、輝度、黒レベルリフトを設定メニューから変更