Pixel Inspection
指定した座標※1のピクセルの色情報を取得します。「入力データのピクセルの色情報」と「モニター内部でRGBのフルレンジに変換した後のピクセルの色情報」を比較することで、適切な制作環境を構築できているかを確認できます。
- 入力信号に対して座標を指定するため、水平位置 / 垂直位置の設定可能範囲は入力信号に応じて変わります。
注意点
- 次の場合、「Pixel Inspection」は無効になり、使用できません。
- YCbCr 4:2:0の信号が入力されている
- 「入力信号無し」または「信号エラー」のメッセージが表示されている
- 液晶パネルの解像度を超える解像度の信号が入力されている
- ズーム機能(ズーム)を使用している
- マーカー機能(マーカー - マーカー1 ~ マーカー - マーカー1設定 / マーカー2設定 / マーカー3設定 - カラー、センターマーカー機能(センターマーカー - センターマーカー〜センターマーカー - カラー)と同時に使用することはできません。
座標を指定する
「Pixel Inspection」メニューを選択すると、座標を指定するための十字マーカーが画面上に表示されます。

- 調整ダイヤルを回して「Pixel Inspection」メニューの「x」(水平位置)または「y」(垂直位置)を選択し、調整ダイヤルを押します。
- 調整メニューが表示されます。
- 調整ダイヤルを回して調整し、調整ダイヤルを押します。
- 値を変更すると、十字マーカーも連動して移動します。
ビット深度を指定する
- 調整ダイヤルを回して「Pixel Inspection」メニューの「Bit Depth」を選択し、調整ダイヤルを押します。
- 調整メニューが表示されます。
- 調整ダイヤルを回してビット深度を選択し、調整ダイヤルを押します。
- ・「自動」(初期設定)
- 映像信号のメタ情報からビット深度を取得します。
- メタ情報にビット深度が無い場合、メタ情報のビット深度が8 / 10 / 12 bit以外の場合は、「10 bit」となります。
- 「自動」選択時は、「Pixel Inspection」メニューの「Bit Depth」にメタ情報から取得したビット深度が表示されます。
- 例:Auto(10 bit)
- ・「8 bit」
- ・「10 bit」
- ・「12 bit」
Pixel Inspectionを実行する
- 調整ダイヤルを回して「Pixel Inspection」メニューの「実行」を選択し、調整ダイヤルを押します。
- 指定した座標のピクセルの色情報が、実行結果として表示されます。
- ・「Raw」
入力データのピクセルの色情報 - ・「Converted to RGB Full」
モニター内部でRGBのフルレンジに変換した後のピクセルの色情報
注意点
- 「入力レンジ」の設定が「リミテッド (109% 白)」の場合、「Converted to RGB Full」の項目には、入力信号の0%~109%を0〜1023(ビット深度10bitの場合)または0~4095(ビット深度12bitの場合)で正規化した値が表示されます。
- タイムコード(SDI/ST 2110設定 - タイムコード設定)が表示されているピクセルを指定した場合、入力データの色情報ではなく、表示されているタイムコードの色情報が取得されます。
- プログレッシブ以外の信号が入力された場合、入力データの色情報ではなく、モニター内部での画像処理を反映した色情報が取得されます(SDI/ST 2110設定 - Interlace / PsFまたはデインターレース参照)。