シマフクロウ
北海道・知床半島
世界で最も大きいとされるフクロウが日本の北海道に生息している。
シマフクロウだ。
その数は約100つがい程と希少で、絶滅が心配される。
日が暮れる頃、どこからともなく「ボウボウッ」と、大きな管楽器が奏でるような低くて太い声が聞こえてきた。
シマフクロウが川に魚を捕りに来たのだ。
鋭い目つきであたりを見回し、川に飛び込んで魚を捕まえる。
先住民であるアイヌの人たちは、シマフクロウのことを森にすむ神様と言う。
神様が見張っていてくれるから、災いから村が守られると信じてきた。
シマフクロウの威厳のある姿を一目みれば、だれもがそう思うだろう。
アイヌの人たちに限らず、世界中の先住民たちが、その地にすむ生き物を神様として特別にあつかう姿をよく見る。
貴重な生き物を敬うことは、人々にとって精神的に、また心のよりどころとなるのだろう。
そうした生き物を大切にあつかうことは、その生息地を守ることにつながる。
それは巡り巡って自分たちの生きる環境を健全なものに保つ。
森の神であるシマフクロウをまつり、生息地を守ることによって、人間も含めたあらゆる生命が共に生きることが可能となる。
でも現在は、文明の発達と共に開発が進み、森がどんどんなくなっている。
このままいくと、シマフクロウはいなくなってしまうだろう。
そうならないために、僕たちにできることがきっとあるはず。
みんなで知恵を出し合い、共に生きる方法を考えなければならない。






