EIZO

ColorEdge CS2740

Osamu Hasegawa

映像クリエイターOsamu Hasegawa

Hasegawa氏は、ダイナミックな空間移動ショットとファスト/スロー・モーションを駆使して、鑑賞者が映像の中に引き込まれるようなユニークな演出を得意とする映像クリエイターであり、企業や官公庁のPV・広告などを多数手掛けています。ご自身で企画・演出、撮影、編集までを一貫して行い、被写体の魅力を最大限引き出せるような世界観を構築されています。先進の映像表現を極めるHasegawa氏に、色づくりへの想いとCS2740の使用感を伺いました。

試用の様子

Q1.
CS2740を使用した印象を
教えてください。

私は企業やブランドのプロモーション映像を制作していますが、動画制作の視点からCS2740を使用したインプレッションを率直に記してみたいと思います。

まずカラーマネージメントモニターの代名詞とも言ってよいEIZOから、手に届きやすい価格帯の4Kモニターが登場してくれたことに拍手を送りたいと思います。

動画編集において4K解像度のモニターを使用するメリットは大きく分けて2つあります。
ひとつは撮影素材の4K化が挙げられます。昨今はミラーレスカメラでも4Kで記録できることは珍しいことではなくなってきています。4Kで記録された動画素材はフォーカスもシビアなので、やはり4K解像度で編集・確認するのが最善です。

もうひとつは編集のしやすさと効率面です。動画編集ソフトは画面内の情報が複雑に構成されていますが、4K解像度なら編集画面のタブや文字が細かくたくさん、しかしハッキリと表示されるので、スクロールをせずに多くの情報を一目で確認することが可能になり、作業効率が断然上がります。

さて、実際にCS2740を導入してみて最初に驚いたのが、キャリブレーションの速さでした。キャリブレーションに時間がかかるとついつい先延ばしにしてしまうこともあるのですが、こんなに一瞬で終わるなら先延ばしせずにすぐにやってしまおうという気になりました。

27インチというサイズは移動も容易で、自然光の入る室内の撮影現場にも持ち込んでみました。複数人でモニターを見る場合は斜めから見るポジションの人が出てきてしまいますが、見え方に不満が出ずに横に広がって確認できたので、アンチグレアIPSパネルの反射率の低さと広い視野角を実感しました。6Kで記録した素材を確認していましたが、CS2740ならフォーカスの確認でも十分なサイズと解像度でした。

撮影後に複数のカメラの撮影データを複数のHDDにコピーする場合でも、CS2740に装備されているUSBポートも使用できるので、モバイルPCにありがちなポート不足の心配もありません。

モニターのフレーム右下部分には入力端子やカラースペースの切替えなどを行うためのボタンが付いていますが、指で軽く触れるだけで反応してくれる軽やかな操作感は私が使用していた他社製品にはない感動的なレスポンスでした。またその切替えで表示されるメニュー情報も直感的で分かりやすく、使用上のストレスのなさという面が際立っている製品だと思います。

Hasegawa氏の作品

Q2.
動画制作を楽しむ皆様に
お勧めのポイントを
教えてください。

昨今の動画の撮影データは単に4K 解像度というだけでなく、RAW やLog といった、後処理でのカラーグレーディングを前提とした記録形式、あるいはミラーレスカメラで撮影した素材でも10-bit の色深度を持つデータも増えてきました。

撮影した素材の撮って出しではなく、後から自分で色を作りこんでいく楽しさが増してきた一方で、色再現の不正確なモニターを使用してしまうと完成作品のクオリティが下がってしまいます。

その意味で、RAW やLog で撮影することの多いプロやハイアマチュアの動画ユーザーの方には、ぜひ正確な色再現性と利便性、そして使用上のストレスのなさを兼ね備えたCS2740 を試してもらいたいと思います。

またプロのクリエイターの立場としては、機材関係のトラブルは制作業務が滞るリスクがあるのでどうしても避けたいことです。EIZOの製品は、信頼のEIZO 品質に加えて5 年間の長期保証が付いており、さらに万が一の修理時には無償で貸出機を借りることもできるので、業務を安心して進める上で大きなメリットになると感じています。

ColorEdge CS2740

ColorEdge CS2740

27型 4K UHD(3840×2160)
カラーマネージメント液晶モニター

  • ・164ppiの高画素密度で被写体の細部までリアルに表現
  • ・ノートPCとUSB Type-Cケーブル1本で接続、給電もできる
  • ・専用センサー(別売)で簡単にハードウェア・キャリブレーション

本ページに掲載しております写真・動画の著作権は、撮影クリエイターに帰属いたします。転用を固く禁じます。

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