詳細な調整 / 設定

この章では、設定メニューを使ってモニターを詳細に調整 / 設定する方法を説明します。

基本的な機能については、基本の調整 / 設定を参照してください。

設定メニューの基本操作方法

  1. いずれかのスイッチに触れます(を除く)。
  2. 操作ガイドが表示されます。
  3. を選択します。
  4. 設定メニューが表示されます。
  5. で、調整 / 設定したいメニューを選択し、を選択します。
  6. サブメニューが表示されます。
  7. で、調整 / 設定したいメニューを選択し、を選択します。
  8. 調整 / 設定メニューが表示されます。
  9. またはで、調整 / 設定し、を選択して確定します。
  10. サブメニューが表示されます。
  11. を数回選択すると、設定メニューが終了します。

設定メニューの各機能

カラー調整

カラーモードの設定状態を、お好みに合わせて調整できます。調整した設定状態はカラーモードごとに保存されます。

調整できる機能は、カラーモードにより異なります。

○:調整可、-:調整不可

機能

カラーモード

User1

User2

sRGB

Paper

Movie

DICOM

ブライトネス

コントラスト

色温度

ガンマ

詳細設定

オーバードライブ

色合い

色の濃さ

ゲイン

リセット

注意点

  • モニターの表示が安定するまでに、約30分かかります。モニターの調整は電源を入れて30分以上経過するまでお待ちください。
  • モニターにはそれぞれ個体差があるため、複数台を並べると同じ画像でも異なる色に見える場合があります。複数台の色味を近づけるには、次の手順で調整してください。
  • それぞれのモニターに白い画面を表示する。
  • いずれか1台のモニターを基準に視覚的に判断しながら、「ブライトネス」「色温度」「ゲイン」を微調整する。
  • Auto EcoViewが「オン」のとき、ブライトネスの設定値はすべてのカラーモードで共通となり、カラーモードごとに設定できません。

カラーモード

設定値:「User1」 / 「User2」 / 「sRGB」 / 「Paper」 / 「Movie」 / 「DICOM

モニターの用途に応じた表示モードに切り替えます。

カラーモードの設定状態はお好みに合わせて、調整することもできます。調整するカラーモードを選択し、各機能で調整してください。

参考

ブライトネス

設定値:「0」~「100

バックライト(液晶パネル背面の光源)の明るさを変化させて、画面の明るさを調整します。

参考
  • ブライトネスが100でも暗いと感じた場合はコントラスト調整をおこなってください。

コントラスト

設定値:「0」~「100

ビデオ信号のレベルを変化させて、画面の明るさを調整します。

参考
  • コントラストが50のときに、すべての色階調を表示します。
  • 画面の明るさは、初めに、階調特性を損なうことのないブライトネスで調整することをお勧めします。
  • コントラスト調整は次のような場合に使用してください。
  • ブライトネスが100でも画面が暗いと感じたとき。(コントラストを50以上に設定します。)

色温度

設定値:「オフ」 / 「4000K」~「10000K」(500K単位、9300K含む)

色温度を調整します。

通常「白」または「黒」の色合いを数値的に表現するときに用いられるもので、K:Kelvin(ケルビン)という単位で表します。

炎の温度と同様に、画面は色温度が低いと赤っぽく表示され、高いと青っぽく表示されます。また、色温度の設定値ごとにゲインのプリセット値が設定されています。

参考
  • 「K」表示は調整の目安としてご利用ください。
  • ゲイン」でさらに詳細な調整が可能です。
  • オフ」で液晶パネル本来の色(ゲインの値はRGB各100)になります。
  • ゲインの値を変更すると、色温度は「オフ」になります。

ガンマ

設定値:「1.8」 / 「2.0」 / 「2.2」 / 「2.4」

ガンマ値を調整します。

モニターは入力信号のビデオレベルによって明るさが変化しますが、この変化率は入力信号と単純な比例関係にありません。そのため入力信号と明るさの関係が一定の関係になるよう制御をおこなうことをガンマ補正といいます。

参考
  • カラーモードで「sRGB」を選択すると、ガンマ値は「sRGB」と表示されます。
  • カラーモードで「Paper」を選択すると、ガンマ値は「Paper」と表示されます。
  • カラーモードで「DICOM」を選択すると、ガンマ値は「DICOM」と表示されます。

詳細設定 - オーバードライブ

設定値:「」 / 「標準」 / 「オフ

モニターの用途に応じて、オーバードライブの強さを設定することができます。

詳細設定 - 色合い

設定値:「-50」~「50」

色合いを調整します。

参考
  • この機能を使用することによって、すべての色階調を表示できないことがあります。

詳細設定 - 色の濃さ

設定値:「-50」~「50」

色の濃さを調整します。

参考
  • この機能を使用することによって、すべての色階調を表示できないことがあります。
  • 最小値(-50)で白黒の画面となります。

詳細設定 - ゲイン

設定値:「0」~「100

色を構成する赤、緑、青のそれぞれの明るさをゲインと呼びます。これを調整することで、「白」の色調を変更することができます。

参考
  • この機能を使用することによって、すべての色階調を表示できないことがあります。
  • 色温度の値に応じてゲインの値が変わります。
  • ゲインの値を変更すると、色温度は「オフ」になります。

リセット

現在選択しているカラーモードのカラー調整値を初期設定に戻します。

信号設定

画面の表示サイズやカラーフォーマットなど、入力信号の詳細を設定します。

調整できる機能は、入力信号により異なります。

○:調整可、-:調整不可

機能

入力信号

DisplayPort

HDMI

DVI

D-SUB

画面拡大

シャープネス

カラーフォーマット

入力レンジ

音源

アナログ調整

画面拡大

設定値:「自動※1」 / 「フルスクリーン」 / 「アスペクト比固定」 / 「等倍

  1. HDMI信号入力の場合のみ有効

モニター画面に表示するサイズを切り替えることができます。

参考
  • 設定例

シャープネス

設定値:「オフ」 / 「1」 / 「2」

低解像度を画面拡大(「フルスクリーン」または「アスペクト比固定」)で表示した場合、表示された画像の文字や線が、ぼやけて見える場合があります。このぼやけを軽減することができます。

参考
  • 表示解像度によっては設定変更による違いが分かりづらい場合があります。

カラーフォーマット

設定値:「自動」 / 「YUV 4:2:2※1」 / 「YUV 4:4:4※1」 / 「YUV※2」 / 「RGB

入力された信号のカラーフォーマットを指定できます。

正しい色が表示できない場合に、設定を変更してみてください。

  1. HDMI信号入力の場合のみ有効
  2. DisplayPort信号入力の場合のみ有効

入力レンジ

設定値:「自動」 / 「フル」 / 「リミテッド

映像再生機器によっては、モニターに出力する信号のビデオレベルの黒および白が制限されていることがあります。このような信号をリミテッドレンジといいます。一方で、制限されていない信号をフルレンジといいます。

参考
  • カラーフォーマット」で「YUV」を選択すると、設定が「リミテッド」に固定されます。また、「自動」を選択しているときでも、モニターがYUVと判別した場合は、設定が「リミテッド」に固定されます。

音源

設定値:「ステレオミニジャック」 / 「DisplayPort※1」/ 「HDMI※2

  1. DisplayPort信号入力の場合
  2. HDMI信号入力の場合

信号入力時の音源を切り替えることができます。

参考
  • D-Sub信号およびDVI信号入力時は、設定が「ステレオミニジャック」に固定されます。

アナログ調整 - 自動画面調整

画面のちらつき、表示位置、サイズを自動調整することができます。「自動画面調整」を選択すると、メッセージが表示されますので、「はい」を選択してください。

参考
  • 自動画面調整機能は画面の表示可能エリア全体に画像が表示されている場合に正しく動作します。次のような場合には、正しく動作しません。
  • コンピュータの起動画面のような画面の一部にしか画像が表示されていない場合
  • 壁紙など背景を黒で使用している場合
    また、一部のグラフィックスボードで正しく動作しない場合があります。
  • モニターに初めて信号を入力した場合、またはこれまでに表示したことのない解像度や垂直走査周波数、水平走査周波数に変更した場合は、自動的に調整されます(解像度が800×600(SVGA)以上の信号のみ)。

アナログ調整 - 自動レンジ調整

信号の出力レベルを調整し、すべての色階調(0~255)を表示できるように自動調整できます。「自動レンジ調整」を選択すると、メッセージが表示されますので、「はい」を選択してください。

アナログ調整 - クロック

画面の縦線や画面の一部に見られるちらつきを軽減できます。

参考
  • 設定が合ったポイントを見逃しやすいので、細かく調整してください。

アナログ調整 - フェーズ

画面全体のちらつきやにじみを軽減できます。

参考
  • お使いのコンピュータやグラフィックスボードによっては、完全になくならないものがあります。
  • 設定後、画面に縦縞が現れた場合は、再度「クロック」を調整してください。

アナログ調整 - 水平ポジション / 垂直ポジション

画面の表示位置(水平、垂直)を調整できます。

参考
  • 液晶モニターは画素数および画素位置が固定であるため、画像の正しい表示位置は1箇所です。ポジション調整とは画像を正しい位置に移動するための調整です。

本体設定

使用環境やお好みに合わせて、モニター本体の設定をおこないます。

入力自動検出

設定値:「オン」 / 「オフ

信号が入力されているコネクタを自動的に判別して画面を表示することができます。

参考
  • この機能の設定にかかわらず、背面の主電源スイッチを入れた直後は、信号が入力されているコネクタを自動的に判別して画面を表示します。
  • この機能が「オン」に設定されている場合は、すべてのコンピュータから信号が入力されなくなったときのみ、モニターの省電力機能が動作します。

メニュー回転

設定値:「」 / 「90°」 / 「270°

フリーマウント仕様をご購入の場合などにモニターを縦表示にした場合は、設定メニューの向きも変更することができます。

参考
  • フリーマウント仕様をご購入の場合などに、モニターを縦表示するためには、コンピュータの設定が必要です。詳細は、当社Webサイトをご確認ください。
    確認方法:www.eizo.co.jp にアクセスし、サイト内検索ボックスに「縦回転」と入力して検索
  • メニューを180˚回転させることはできません。モニターを180˚回転させて設置する場合は、モニターの調整 / 設定をしてから回転させてください。

起動ロゴ

設定値:「オン」 / 「オフ

この製品の電源を入れると、画面にEIZOロゴや認証規格のロゴが表示されます。

この機能を「オフ」に設定すると、ロゴを非表示にすることができます。

ランプ輝度

設定値:「オフ」 / 「1」~「7」

通常動作モード / 省電力モードの電源ランプの明るさを設定することができます。

数字が大きくなるにつれて明るくなります。

参考
  • 設定が「オフ」の場合でも、次の場合は「1」の明るさで点灯します。
  • 画面にEIZOロゴや認証規格のロゴが表示されている
  • 画面に「入力信号無し」のメッセージが表示されている
  • 省電力モード

詳細設定 - 互換性モード

設定値:「オン」 / 「オフ

次の現象を回避したい場合は、この機能を「オン」に設定してください。

詳細設定 - パワーセーブ

設定値:「オン」 / 「オフ

コンピュータの状態と連動して、モニターを省電力モードにすることができます。

信号が入力されなくなったことを検出してから、約15秒後に省電力モードに移行します。

省電力モードに移行すると、画面が非表示になります。

参考
  • 省電力モードへの移行5秒前になると、移行をお知らせするメッセージが表示されます。
  • モニターを使用しないときは、電源プラグを抜くことで電力が消費されなくなります。

工場リセット

お買い上げ時の設定に戻します。

言語選択

設定値:「英語」 / 「ドイツ語」 / 「フランス語」 / 「スペイン語」 / 「イタリア語」 / 「スウェーデン語」 / 「日本語」 / 「簡体中国語」 / 「繁体中国語」

メニューやメッセージの表示言語を変更することができます。

インフォメーション

モニターの情報(製品名、製造番号(S/N)、ファームウェアバージョン、使用時間)と、入力信号の情報を確認できます。

例:

を選択すると、認証規格のロゴが表示されます。