SelfCalibration

この製品は、キャリブレーションセンサーを内蔵しています。事前に調整目標や調整の実行スケジュールを設定することで、キャリブレーションセンサーが自動的に作動し、定期的にモニターを調整します。この自動調整機能を「SelfCalibration」といいます。

SelfCalibrationは、実行するカラーモードによって調整内容が異なります。

注意点

  • 内蔵キャリブレーションセンサーに触れると、測定精度に影響が出る場合があります。
  • 作動中のセンサーに触らないでください。
  • 内蔵キャリブレーションセンサーの受光部に入る環境光が大きく変わると、測定精度に影響が出る場合があります。
  • 室内を暗くしてキャリブレーションをおこなうことをお勧めします。
  • 測定中はモニターに顔や物を近づけたり、センサーをのぞき込まないようにしてください。
  • 遮光フードの装着をお勧めします。
  • 高温や高湿度の環境は、内蔵キャリブレーションセンサーの測定精度に影響を与えます。
    次の条件でモニターを使用することをお勧めします。
  • 温度30℃以下
  • 湿度70%以下
  • 直射日光下での使用を避けてください。

参考

  • SelfCalibrationは、モニターの電源を入れてから30分以上経過すると実行可能になります。
  • SelfCalibrationは外部機器の信号が入力されていない状態でも実行することができます。
  • ColorNavigator 7で設定した調整内容を維持するために、SelfCalibrationを実行することをお勧めします。
  • モニターは使用するに従って輝度や色度が変化するため、定期的にモニターを調整することをお勧めします。
  • 基準としたい外付けの測定器の測定結果に、内蔵キャリブレーションセンサーの測定結果を合わせること(コレレーション)ができます。詳細は、ColorNavigator 7の取扱説明書を参照してください。

調整目標や実行スケジュールは、ColorNavigator 7およびモニターの設定メニューで設定できます。

ColorNavigator 7のソフトウェアおよび取扱説明書は当社のWebサイトからダウンロードできます。
www.eizo.co.jp

参考

  • ソフトウェアを使用する場合は、モニターと外部機器を付属のUSBケーブルで接続してください。
  • ソフトウェア使用中は、モニター前面の電源ボタンや操作ボタンを操作しないでください。

SelfCalibrationの各機能

SelfCalibrationの詳細を設定します。

実行

スケジュールに関係なく、手動でSelfCalibrationを実行することができます。

参考

  • 実行」を選択後、内蔵キャリブレーションセンサーが出る前にウォーミングアップ(モニターの電源を入れてからモニターの表示が安定するまでの一定時間、モニターを表示した状態にすること)が実行される場合があります。

設定 - 実行モード設定 - Standard Mode

設定値:「オン」/「オフ

Standard ModeでのSelfCalibrationの有効、無効を切り替えます。

設定 - 実行モード設定 - Advanced ModeCAL

設定値:「オン」/「オフ

Advanced ModeでのSelfCalibrationの有効、無効を切り替えます。

設定 - スケジュール - 開始タイミング

設定値:「パワーセーブ」/「即時」/「アプリケーション制御」/「オフ

スケジュールで設定した時刻に到達したときに、SelfCalibrationを実行するタイミングを選択します。

  • アプリケーション制御
  • ColorNavigator Networkで設定したタイミングでSelfCalibrationを実行します。ColorNavigator Networkの詳細は、当社のWebサイト(www.eizo.co.jp )を参照してください。

設定 - スケジュール - 実行サイクル

設定値:「毎日」/「毎週」/「毎月」/「四半期」/「6か月」/「1年」/「使用時間

SelfCalibrationの実行サイクルを選択します。

設定 - スケジュール - 実行時期

設定値:「1月/4月/7月/10月」/「2月/5月/8月/11月」/「3月/6月/9月/12月」/「1月/7月」/「2月/8月」/「3月/9月」/「4月/10月」/「5月/11月」/「6月/12月」/「1月」~「12月」/「50時間毎」~「500時間毎

実行サイクルが「四半期」「6か月」「1年」「使用時間」の場合に、SelfCalibrationを実行する時期を選択します。

実行サイクルの設定によって設定値が異なります。

設定 - スケジュール -

設定値:「第1週目」~「第5週目」

実行サイクルが「毎月」「四半期」「6か月」「1年」の場合に、SelfCalibrationを実行する週を選択します。

参考

  • 選択した週に、「曜日」で選択した曜日がない場合は、実行する週が以下となります。
  • 選択した週が「第1週」の場合:第2週目
  • 選択した週が「第5週」の場合:第4週目

設定 - スケジュール - 曜日

設定値:「日曜日」~「土曜日

実行サイクルが「毎週」「毎月」「四半期」「6か月」「1年」の場合に、SelfCalibrationを実行する曜日を選択します。

設定 - スケジュール - 時間

設定値:「0:00」~「23:55」

実行サイクルが「毎日」「毎週」「毎月」「四半期」「6か月」「1年」の場合に、SelfCalibrationを実行する時間を選択します。

設定 - 時計合わせ

モニターの日時を設定します。

参考

  • 時計が設定されていないと、スケジュールが適用されません。
  • 長時間主電源を切ったままにしておくと、時計の再設定が必要になる場合があります。
  • ColorNavigator 7を起動すると、日時が自動的に設定されます。

結果

SelfCalibrationの実行結果が表示されます。

次回スケジュール

次回のSelfCalibrationの実行予定時期が表示されます。


目標を設定する

Advanced Modeの調整目標を設定します。目標を設定するには、ColorNavigator 7で設定する方法と、モニター単体で設定する方法があります。

モニター単体で設定する場合は、「カラー調整」メニューで次の機能を設定します。


実行する

SelfCalibrationの実行方法には、手動ですぐに実行する方法とスケジュールを設定して自動で実行する方法があります。

スケジュールの設定方法には、ColorNavigator 7で設定する方法と、モニター単体で設定する方法があります。

モニター単体でスケジュールを設定してSelfCalibrationを実行する場合は、カラーモードのタイプ(Standard ModeまたはAdvanced Mode)によってSelfCalibrationを有効にする方法が異なります。

注意点

  • SelfCalibration実行中に外部機器からの映像信号の状態が変化(無信号になる、無信号から信号が入力される、など)すると、SelfCalibrationは自動的にキャンセルされます。

手動ですぐに実行する

手動でSelfCalibrationを実行します。

実行方法は次の2種類があります。

スケジュールを設定して自動で実行する

SelfCalibrationの実行スケジュールを設定します。

SelfCalibration」メニューの「設定」で、SelfCalibrationの実行スケジュールとモニターの日時を設定します。

注意点

  • スケジュールを設定して実行したSelfCalibrationがキャンセルされた場合、キャンセルされてから1時間以上経過した後にモニターが省電力モードに移行するか、で電源をオフにしたときに再実行されます。

Standard ModeでSelfCalibrationを有効にする

Standard ModeでSelfCalibrationを実行します。

SelfCalibration」メニューの「設定」で、次の機能を設定します。

Advanced ModeでSelfCalibrationを有効にする

Advanced ModeでSelfCalibrationを実行します。

SelfCalibration」メニューの「設定」で、次の機能を設定します。


結果を確認する

SelfCalibrationの調整結果をモニターで確認します。

カラー調整」メニューで次の機能を設定します。