ウォンバット

ウォンバット

オーストラリア・タスマニア島

オーストラリアは乾燥した砂漠気候の土地だが、南に浮かぶタスマニア島は南極海に面した湿潤な風土で、風変わりな生き物たちがたくさんすんでいる。
原始の姿そのままに、手つかずの自然が残された初夏のタスマニア島を訪れた。
内陸にある山岳地帯の草原を歩いていると、森のなかから、ずんぐり丸々とした動物が現れた。
ウォンバットだ。
のそのそと草原に出てきて草を食べ始めた。
ウォンバットは、木の根の隙間や地面に穴を掘って暮らしている。
愛らしいとぼけた表情は、まるでぬいぐるみのようだ。
ゆっくりと十メートル程に近づいたとき、はたと草を食べるのをやめて顔を上げたかと思うと、ドタドタと逃げて行ってしまった。
その走り去るスピードたるや、見た目からは想像できないほどの速さだ。
近づきやすそうな印象だったが、やはりそこは野生動物。
警戒心はしっかり持っている。
でもある時は、ウォンバットの方から近づいてきて、僕の身体を擦りながら通り過ぎたこともあった。
気まぐれな性格なのかもしれない。
カンガルーなどと同じ有袋類で、お腹の袋に入れて子供を育てる。
地面を掘るとき土が入らないよう袋の穴がお尻の方に開いているので、メスの後ろ姿を見ると、子供がお尻から顔を出していたりする。
ウォンバットという名前は、先住民族のアボリジニの言葉で平たい鼻という意味。
以前は農作物を荒らす害獣として駆除されることもあったが、現在は手厚く保護され大切にされている。

ピックアップ

  • ColorEdge 写真家100名、唯一の選択
  • EIZOの環境負荷軽減への取組み
  • 写真を楽しむ皆様へ
  • よくわかるカラーマネージメント (カラマネ小話)

Copyright (c) 1996-2026 EIZO Corporation. All Rights Reserved.

top