第4章 画面調整/設定

4-1. 画面調整

 

 

デジタル信号入力の場合は、本機の設定データに基づいて画面が正しく表示されます

アナログ信号入力の場合

液晶モニターの画面の調整とは、使用するシステムに合わせ、画面のちらつきを抑えたり画像の表示位置やサイズを正しく調整するためのものです。快適に使用していただくために、モニターを初めてセットアップしたときや使用しているシステムの設定を変更した場合には、ScreenManagerを使用して画面を調整していただくことをおすすめします。付属のユーティリティディスクに画面調整用プログラムが含まれていますのでご利用ください。

調整手順

1. コントロールパネルのオートスイッチに触れます。

「もう一度オートスイッチに触れるとオートアジャストが実行されます」のメッセージが5秒間表示されます。メッセージが表示されている間にもう一度オートスイッチに触れると、自動調整機能が働き(動作中であることを示すメッセージが表示されます)、クロック、フェーズ、表示位置、解像度が調整されます。

 

オートボタンで調整しきれない場合は以降の手順にしたがって調整をおこなってください。正確に表示された場合は、4. レンジ調整にお進みください。

2. 画面調整用プログラムを起動します。

「EIZO LCDユーティリティディスク」(付属品)より、ご使用のシステムに対応した「画面調整プログラム」をディスク内のreadmeja.txtあるいは「お読みください」ファイルにしたがって起動します。起動後はプログラムの指示にしたがって調整してください。(Windowsをお使いの方は付属の「EIZO LCD ユーティリティディスク」の起動メニューから、直接実行できます。)

 

3. ScreenManagerの<ピクチャー調整>メニューにより調整します。

(1) 縦縞が出ている場合
クロックを調整します。

<クロック>を選択し、 のスイッチを使用して縦縞が消えるように調整します。調整が合ったポイントを見逃しやすいのでのスイッチにはゆっくり触れて調整するようにしてください。

調整後、画面全体ににじみやちらつき、横線が出た場合は次の (2)フェーズ調整」にすすみ調整をおこなってください。

 

(2) ちらついたり、にじむようにみえる場合
フェーズを調整します。

<フェーズ>を選択し、のスイッチを使用して最もちらつきやにじみのない画面に調整します。

 

(3) 表示位置がずれている場合
<ポジション>を調整します。

液晶モニターは画素数および画素位置が固定であるため、画像の正しい表示位置は1箇所です。ポジション調整とは画像を正しい位置に移動させるための調整です。

<ポジション>を選択し、画像の左上とマーカーが合うようにのスイッチで調整します。

調整後、画面に縦縞が現れた場合は、「(1)クロック調整」に戻り、再度調整をおこなってください。(クロック→フェーズ→ポジション)

 

(4) 余分な画像が表示されていたり、画像が切れている場合
<解像度>を確認します。

<解像度>を選択し、調整メニューに表示されている解像度と、入力信号の解像度が同じになるようにのスイッチで垂直方向の解像度を のスイッチで水平方向の解像度を調整します。

 

4. 信号の出力レンジ(レンジ調整)を調整します。
<ピクチャー調整>メニューの<レンジ調整で調整します。

信号の出力レベルを調整し、すべての色階調(0〜255)を表示できるように調整します。

[設定方法]

<ピクチャー調整>メニューより<レンジ調整>の調整メニューを表示させた状態で、コントロールパネルのオートスイッチに触れます。出力レンジが自動的に調整され、最大の色階調で画像を表示します。

4-2. 推奨解像度以外でご使用の場合

推奨解像度以外の解像度は1680x1050に(画面いっぱいに)自動的に拡大されますが、<その他>メニューの<拡大モード>機能を使用して表示サイズを切り替えることができます。

1. 画像の表示サイズを変更する場合
<拡大モード>で切り替えます。

<その他>メニューより<拡大モード>を選択し、のスイッチでモード(拡大/ノーマル)を選択します。

 

メニュー

機能

フルスクリーン

画面いっぱいに画像を表示します。ただし、拡大比率は縦・横一定ではないため、表示画像に歪みが見られる場合があります。

拡大

画面いっぱいに画像を表示します。ただし、拡大比率を縦・横一定にするため、水平・垂直のどちらかの方向に画像が表示されない部分が残る場合があります。

ノーマル

設定した解像度のままの大きさで画像が表示されます。

例:1280x1024を表示した場合

 

2. 文字や線がぼやけてみえる場合
<スムージング>の設定を切り替えます。

「フルスクリーン」、「拡大」モードで表示した場合、表示された画像の文字や線がぼやけて見える場合があります。

<ピクチャー調整>メニューより<スムージング>を選択し、1〜5段階(ソフト〜シャープ)から好みに応じて選択します。

 

3. 画像が表示されていない部分(ボーダー)の明るさを設定する場合
<ボーダー>で設定します。

「ノーマル」、「拡大」モード時には、画像の周囲にボーダー(画像が表示されていない暗い部分)が表示されます。

<その他>メニューより<ボーダー>を選択し、のスイッチで調整します。

 

4-3. カラー調整

ScreenManagerの<カラー>メニューで、ファインコントラストモードごとに独立した、カラー調整の設定、保存ができます。

 

アナログ信号のカラー調整をおこなうときは、まず<レンジ調整>をおこなってください。
カラー調整中にファインコントラストモードの変更はできません。あらかじめ、ファインコントラストモードを方向スイッチで設定しておいてください。

調整項目

ファインコントラストモードにより、<カラー>メニューで調整/設定できる機能が異なります(表示メニューも異なります)。

○:調整/設定可 ―:工場にて設定済み

 

アイコン

機能名

ファインコントラストモード

 

 

Custom

Movie

Picture

Text

sRGB

 

ブライトネス

*

 

色温度

*

 

ガンマ

*

 

色の濃さ

 

 

色合い

 

 

ゲイン

 

 

6色調整

 

 

リセット

 

*これらの調整項目はファインコントラストメニューでも調整/設定ができます。

 

 

メニュー

内容

調整範囲

ブライトネス

 

画面全体の明るさを好みの状態に調整する

0〜100%

 

  • 直接のスイッチに触れても、ブライトネスの調整ができます。調整後はエンタースイッチに触れてください。

色温度

 

色温度を選択する

4,000K〜10,000Kまで500K単位で選択します。(9,300K含む)
初期設定は「オフ」(パネル本来の色)です。

 

  • 「K」表示は参考値としてご利用ください。
  • 4,000Kより低く、あるいは10,000Kより高くすると、設定が「オフ」になります。
  • 本設定は<ゲイン>の設定をすると無効になります。色温度の設定は何も調整していない状態に変わります。

ガンマ

 

ガンマ値を設定する

1.4〜3.0

 

  • ガンマ機能についてはデジタル信号入力でのご使用をおすすめします。アナログ信号入力の場合は1.8〜2.2に設定してください。

色の濃さ

 

色を鮮やかにする

-100〜100
最小値(-100)で白黒の画面となり
ます。

 

  • 本機能を使用することにより、すべての色階調を表示できないことがあります。

色合い

 

肌色などを好みの色合いにする

-100〜100

 

  • 本機能を使用することにより、すべての色階調を表示できないことがあります。

ゲイン

 

赤、緑、青をそれぞれ調整し、好みの色調にする

0〜100%
赤、緑、青のそれぞれの明度を調整することにより、任意の色調を作ります。背景が白またはグレーの画像を表示して調整してください。

 

  • 「%」表示は調整値の目安としてご利用ください。
  • 本設定は<色温度>の設定をすると無効になります。ゲインの設定は何も調整していない状態に変わります。

6色調整

 

<色合い>、<色の濃さ>をRed, Yellow, Green, Cyan, Blue, Magentaそれぞれ個別に調整する

色合い:-100〜100
色の濃さ:-100〜100

リセット

 

選択しているファインコントラストモードのカラー調整状態をすべて初期状態に戻す

<リセット>を実行します。

4-4. 節電設定について

ScreenManagerの<PowerManager>メニューで節電機能を設定できます。

 

アナログ信号入力の場合

本機は「VESA DPMSに準拠しています。

[設定方法]

  1. コンピュータの節電機能を設定します。
  2. <PowerManager>メニューより、「VESA DPMS」を選択します。

[節電の流れ]

 

コンピュータの状態

モニターの状態

電源ランプ

オン

オペレーションモード

節電モード

スタンバイ

サスペンド
オフ

節電モード

[復帰方法]

キーボードまたはマウスを操作します。

デジタル信号入力の場合

本機は「DVI DMPMに準拠しています。

[設定方法]

  1. コンピュータの節電機能を設定します。
  2. <PowerManager>メニューより、「DVI DMPM」を選択します。

[節電の流れ]

コンピュータの設定に連動し5秒後に節電モードに入ります。

 

コンピュータの状態

モニターの状態

電源ランプ

オン

オペレーションモード

節電モード

節電モード

[復帰方法]

コンピュータ/節電モードからの復帰:キーボードまたはマウスを操作します。