第9章 用語集

色温度

白色の色合いを数値的に表したものを色温度といい、K: ケルビン(Kelvin)で表します。炎の温度と同様に、画面は温度が低いと赤っぽく表示され、高いと青っぽく表示されます。

5000K: やや赤みがかった白色
6500K: 暖色で紙色に近い白色
9300K: やや青みがかった白色

解像度

液晶パネルは決められた大きさの画素を敷き詰めて、その画素を光らせて画像を表示させています。L367の場合は横1024個、縦768個、の画素がそれぞれ敷き詰められています。このため、1024×768の解像度であれば、画像は画面いっぱい(1対1)に表示されます。

ガンマ

一般に、モニターは入力信号のレベルに対して非直線的に輝度が変化していきます。これをガンマ特性と呼んでいます。画面はガンマ値が低いとコントラストが弱く、ガンマ値が高いとコントラストが強くなります。

クロック

アナログ入力方式のモニターにおいて、アナログ入力信号をデジタル信号に変換して画像を表示する際に、使用しているグラフィクスシステムのドットクロックと同じ周波数のクロックを再生する必要があります。このクロックの値を調整することをクロック調整といい、クロックの値が正常でない場合は画面上に縦縞が現れます。

ゲイン調整

赤、緑、青それぞれの色の値を調整するものです。液晶モニターではパネルのカラーフィルターに光を通して色を表示しています。赤、緑、青は光の3原色であり、画面上に表示されるすべての色は3色の組み合わせによって構成されます。3色のフィルターに通す光の強さ(量)をそれぞれ調整することによって、色調を変化させることができます。

フェーズ

アナログ入力信号をデジタル信号に変換する際のサンプリングタイミングのこと。このタイミングを調整することをフェーズ調整といいます。クロックを正しく調整した後でフェーズ調整をおこなうことをおすすめします。

レンジ調整

信号の出力レベルを調整し、すべての色階調を表示できるように調整します。カラー調整をおこなう前にはレンジ調整をおこなうことをおすすめします。

DVI
(Digital Visual Interface)

デジタルインターフェース規格の一つです。コンピュータ内部のデジタルデータを損失なくダイレクトに伝送できます。

伝送方式にTMDS、コネクタにDVIコネクタを採用しています。デジタル入力のみ対応のDVI-Dコネクタと、デジタル/アナログ入力可能なDVI-Iコネクタがあります。

DVI DMPM
(DVI Digital Monitor Power Management)

デジタルインターフェースの節電機能のことです。モニターのパワー状態についてはMonitor ON(オペレーションモード)とActive Off(節電モード)が必須となっています。)

sRGB(Standard RGB)

周辺機器間(モニター、プリンター、デジカメ、スキャナーなど)の「色再現性、色空間」を統一する目的で成立した国際基準のことです。インターネット用の簡易的な色合わせの手段として、インターネットの送り手と受け手の色を近い色で表現できます。

TMDS
(Transition Minimized Differential Signaling)

デジタルインターフェースにおける、信号伝送方式の一つです。

VESA DPMS
(Video Electronics Standards Association - Display Power Management Signaling)

VESAでは、コンピュータ用モニターの省エネルギー化を実現するため、コンピュータ(グラフィックスボード)側からの信号の標準化をおこなっています。DPMSはコンピュータとモニター間の信号の状態について定義しています。