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クリエイティブ

Park Road Post Production 様

映画「ロード・オブ・ザ・リング」のポストプロダクションを手掛けたニュージーランドのPark Road Post Productionは、細かな技術的要望を満たすリファレンスモニターとして、ColorEdge PROMINENCE CG3145-BSを導入しています。

 

同社のDirector of Engineering Picture イアン・ビッドグッド氏とそのチームは、映像制作のワークフローを刷新したいといつも熱心に考えていました。いつか新しいHDRモニターを導入しようと機会をうかがっていたのです。彼らのモニターに求める要望は、細かく具体的なものでした。使用する機材には、非常に高いレベルを求めていたのです。

具体的な製品の性能としては、以下の項目が挙げられました。

  • コンテンツの内容によらず、全画面で正しい輝度を表示できること
  • 焼付きや残像がないこと
  • 非常に高いコントラスト比であること
  • HDRグレーディング用の解像度に対応していること


最も優れたリファレンスモニターを求めて、同社の制作チームはDolby Vision認証を得ている3種類のHDRリファレンスモニターの検証を行い、EIZOのColorEdge PROMINENCE CG3145-BSと他社ブランドの製品を比較しました。
その結果、CG3145-BSが同社の制作ワークフローに欠かせない機材として、採用されたのです。

 

Park Road Post Productionについて

ニュージーランド ウェリントンを拠点とするPark Road Post Productionは、ポストプロダクションの目的別に建てられた施設を構える世界的に有名なプロダクションです。数々の受賞作品のサウンド/映像の最終工程(フィニッシング)を手掛けるほか、業界でもデジタルワークフローの確立や映画の復元・保存など先進的な取組みを行っています。2002年に、ピーター・ジャクソン監督の映画「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」の音声制作を世に送り出してからも、世界中の映画作品・テレビ作品のポストプロダクションを、最高の品質で手掛けています。

http://www.parkroad.co.nz/

 

ColorEdge PROMINENCE CG3145-BSが選ばれた理由

全画面で正しい輝度を表示できること

CG3145-BSが他社製品と比べて際立っていた点としては、まず、全画面で正しい輝度を表示できることです。これによって、イアン氏のチームは、どのようなHDRコンテンツを見るときも忠実なトーンマッピングを確認できるようになりました。

「CG3145-BSは、最大輝度1000cd/m2で全画面100%白を十分に表示できました。さらに、デュアルレイヤーの液晶モニターであれば、一般的な液晶モニターでは再現できない、我々が求める高いコントラスト比を実現できます。その上、液晶モニターなので、有機ELモニターでは避けられない焼付きや残像が生じないというメリットも大きいですね。」とイアン氏は語ります。

焼付きや残像が見られないということは非常に重要です。さまざまな出力サイズでグレーディングを行うと、結果的に17:9の画面アスペクト比の部分だけ焼付くことにつながるからです。

 

新しい制作基準となる輝度1000cd/m2

有機ELの画面と違って、CG3145-BSは正確な色表示を維持しつつ、明るいシーンでも1000cd/m2を維持できます。


OLED(有機EL)モニター
表示コンテンツが一定以上の明るさ・面積になると輝度が低下、
同時に色(階調)も変化

CG3145-BS
安定した輝度と色(階調)を保持

 

ドット単位のバックライト制御

「CG3145-BSは、ローカルディミング(エリア単位でバックライトを制御する方法)をしないことで、非常に明るい反射部分のハイライトを表示でき、さらにその周りの黒い影のディテールまではっきりとわかります。この表示のおかげで、とても満足のいくHDRのイメージを確認できます。」とイアン氏は評価します。


バックライト分割制御

CG3145-BS


CG3145-BSは、ハロー現象を抑制して忠実なHDR表示を実現。正確な色と輝度をドット単位で表示します。


100万:1の極めて高いコントラスト比

CG3145-BSは特殊なパネル加工技術によって、100万:1の驚くべきコントラスト比を達成しています。暗室でOLEDモニター画面と比較展示した場合でも、ひけを取らない黒色の中の黒色を再現できます。

 

使いやすさ

「『最先端の技術を集結した』と聞くと複雑なハードウェアをイメージしますが、CG3145-BSは我々のワークフローをシンプルにしてくれます。入力系統ごとにプリセットが設定でき、自由に名称設定でき、さらに設定を固定できるところがすばらしい!検証したほとんどのグレーディングモニターは、沢山のメニュー設定を売りにしていましたが、いかんせん設定が複雑だったので、楽な作業ではありませんでしたね。

加えて、CG3145-BSは消費電力が最も少なかったです。Park Roadのようなスタジオで行うポストプロダクションの量を考えると、長期的に見て、この省電力はボーナスのようなものです。

さらに、モニター動作時もとても静かだと感じました。クライアントに作品を見せるときに、内装ファンが全力で動いているのは騒がしくて耐えられないですからね。」とイアン氏は語ります。

 

我々には妥協できない要件が多くありましたが、
ColorEdge PRIOMINENCE CG3145-BSは、そのすべてを軽々とクリアしたのです。

Director of Engineering Picture イアン・ビッドグッド氏

 

導入製品

ColorEdge PROMINENCE CG3145-BS(後継機種はこちら)

本事例の内容は取材当時のものであり、閲覧時点で変更されている可能性があります。ご了承ください。


導入事例