EIZO ライブラリー
Paperモードのご紹介



職場や家庭で目にする、たくさんの書類。以前ならば書類=紙と決まっていました。現代ではどうでしょうか? Word や Excel、PDF ファイルなど、パソコンのモニターに表示する機会が増えているはずです。
しかし、これまでパソコンのモニターで読む書類は、決して読みやすいものではありませんでした。
旧来の紙の書類のイメージに合わせて、ほとんどのデジタル文書は白バックに文字を表示しています。しかし、そもそも紙とモニターでは周囲の明るさによって見ることができる反射体と、自ら色を放つ発光体で、根本の発色の仕組みから異なるので、見え方は違ってきます。モニターで書類を読むとまぶしく、目が疲れるように感じることが多いのは、これが原因です。大事な書類を読むときは紙にプリントアウトしているのも、無理はありません。

モニターにはさまざまな調整機能が用意されています。モニターがまぶしく感じて書類が読みづらい時は、輝度を下げれば読みやすくなるはず……。ただ、そこで問題となるのは、モニターに表示するものは書類だけではない、ということ。日常生活ではWebサイトや動画、写真などいろいろなものを表示しますが、それぞれに適した表示設定は異なります。
つまり、書類向けにモニターを調整すると、動画や写真が見づらくなってしまう、ということにもなりかねません。モニターに表示するものを変えるたびにモニターを調整すればよいのですが、これは現実的ではないでしょう。


モニターを調整しても、やっぱり書類は読みにくい……。それはモニター側にも原因があるかもしれません。パソコンを購入するとセットで付属してくるモニターは、コストを低く抑えるために、十分な調整機能が備わっていない場合があります。いわば、パソコンのおまけ的な存在ともいえます。
こういったモニターでは、カタログ上のスペック値を高めるために高輝度な設計を行いつつ、店頭での見栄えを良くするため、初期設定の輝度を最大限に設定している例が数多くあります。そして、これがまぶしく感じる大きな原因になっています。しかも輝度を落とそうとしても、十分に落とすことができないモニターやコントラスト比や色温度を調整しようとしても細かく設定できないモニターも多く存在しています。

写真画像/(C)Mitsuaki Iwago
iPad や Kindle などの電子デバイスの興隆を機に、日本でもさまざまな出版社が電子書籍ビジネスに参入を始めました。電子書籍のコンテンツは、今後も継続的な普及・拡大が見込まれます。
一方で、電子書籍はこれらの小型デバイスだけでなく、パソコンで読むこともできます。電子書籍が普及するに従い、パソコン用モニターの大画面でゆったりと読むスタイルも当たり前になるはずです。
しかし、表示の調整範囲が限られたモニターでは、電子書籍を快適に読むことはできません。電子書籍時代に対応するには、書類を紙のように読めるモニターが求められています。


電子書籍時代に求められる、書類を紙に似た風合いに表示するための技術が、EIZO の開発した Paper モードです。Paper モードはモニターの輝度、コントラスト比、色温度を調整することで、モニターを紙の見え方に近付ける機能。そのためモニターだけを見つめて書類を読むときはもちろんですが、紙の書類とモニターを交互に見ながら入力作業を行うときでも両者の違和感が少なくなり、目の疲れの抑制が見込めます。
Paper モードは、高い性能が求められるグラフィックス市場向けモニターのリーディングメーカーとして、EIZO が培ってきたノウハウと、エルゴノミクス性に配慮した設計思想から生まれた技術です。

(1)[エンター]ボタンを押して、調整メニュー→<カラー>メニュー→<カラーモード>を選択します。
(2)カラーモード画面から、「Paper」を選択すれば OK。
EIZO のモニターは用途に合わせて細かな表示設定が可能ですが、Paper モードは紙の見え方に近くなるコントラスト比、色温度設定があらかじめ保存されています。
ポイントは、前面のボタンで簡単に Paper モードと他のモードを切替えられるということ。書類を読むときは、すぐに Paper モードへ切替えられるため、快適に紙に近い見た目を再現できます。加えて Paper モード搭載モニターには、周辺の明るさを検知してモニターの明るさを最適に自動調節する Auto EcoView 機能を搭載。Paper モードと併用することで、より紙に近い見え方が再現できます。
※モニターによっては、同じボタンを何度か押すだけで Paper モードに切替わる機種もあります。

いくらワンタッチで Paper モードが選べるとはいえ、たとえば書類と写真を交互に表示するときは、切替えが面倒なもの。しかし、そんな心配は不要です。付属アプリケーション「ScreenManager Pro for LCD (DDC/CI) 」を使えば、アプリケーションごとに異なる表示モード(FineContrast)を、自由に割り当てることができます。
アクティブなウィンドウに合わせて自動で Paper モードに切替わるので、たとえば Word や Excel、PDF のウィンドウをクリックするだけで、常に読みやすい環境で表示できるのです。
「ScreenManager Pro for LCD (DDC/CI) 」では、各アプリケーションに対して自由に表示モードを設定し、ウィンドウの選択に合わせて自動で切替えることが可能です。
