何はともあれ、まずは使用している液晶ディスプレイの設定を確認してみよう。用途別の画質モードを搭載した製品であれば、「動画」や「ムービー」など動画向けの画質モードを選択し、お気に入りの動画を再生してみるといい。そして、画質モードの「標準」や「sRGB」と見比べてみてほしい。一般的に動画向けの画質モードでは、輝度とコントラスト、彩度、色温度などが高くなる傾向にある。特に発色に関しては個人の好みが大きいので一概にはいえないが、輝度とコントラスト、彩度が高いと、映像に迫力が出て高画質に感じやすい。
また、視聴距離(画面と目の距離)によっても、最適な画質設定は異なってくる。こちらも一般論だが、視聴距離が近い場合、高輝度、高コントラスト、高彩度といった派手めの画質は目が疲れやすく、長時間の視聴には向かない。逆に視聴距離が遠くなると、目の負担は比較的軽くなり、派手な画質のほうが見やすくなってくる。
さらに補足すると、動画の表示品質は液晶ディスプレイだけでは決まらない。PCで動画を再生する場合、CPUのパワーが低ければコマ落ちや音飛びが発生するし、再生ソフトによっても再生時の画質は多少なりとも変わる。また、AMDのGPU「ATI Radeon」シリーズには「Avivo」、NVIDIAのGPU「GeForce」シリーズには「PureVideo」といったように、GPUとドライバの再生支援機能によるCPUの負荷軽減や動画の高画質化技術も影響が大きい。また、AV機器やゲーム機をつなぐ場合も、それらの機器が持つ動画の再生性能や接続インタフェースにより、画質は変わってくる。
本記事では液晶ディスプレイの動画再生性能に注目しているが、動画をより高品位に表示したい場合、映像を出力する環境にもこだわる必要がある点は覚えておきたい。



























